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複素関数論による積分の理解方法と特異点の取り扱いについて
rnakamraの回答
#1のものです。 >[-∞~∞]の積分の積分をしたい関数が特異点を全く持たない場合には、その積分値は必ずゼロになるということで良いのでしょうか? 「z .→ ∞のときf(z) は1/z より速く0 に近づく」という条件があるときはそうなります。 たとえば、∫[-∞,∞]exp(ikx)dxは積分はk≠0で0になりますが、これはk>0の時はx軸より上側に半円をとると上記の条件を満たしますので"0"になります。k<0の時はx軸よりも下側に半円をとればよい同様なことが言えますのでやはり"0"になります。 もちろん、前提条件が成り立たない場合は成立しません。 (たとえば∫[-∞,∞]x^2dxは無限大に発散します。) >また、もし-iに一つだけ特異点を持つような場合にはどうすれば良いのでしょうか?上の半円に解析接続した場合と下の半円に解析接続した場合で、答えが違って来てしまうと思うのですが、どうすればよいのでしょうか? もし-iに一つだけ特異点を持ちそこでの留数がでなく、かつ「z .→ ∞のときf(z) は1/z より速く0 に近づく」という条件がIm(z)>0の場合とIm(z)<0の両方で成り立つときがあれば問題ですが、そんな関数は絶対にないので問題はありません。 z=-iに特異点を持ちその留数が0でない場合、上の半円としたの半円をつないだもの(円)上の経路の積分は半径を無限大にした極限をとろうが、その積分の値は2πi×(z=-iでの留数)となり0にはならないのです。 >>特異点aの周りの半径εの半円の経路上の積分が有限の値を持つことで説明でます。 >つまり、これは留数定理は間違っているということになるのではないでしょうか? >留数定理では閉曲線で積分した際にその中に留数が入っていなければ積分値はゼロになってしまうはずですが、このように閉曲線の外にあっても有限の値をもつというのはどういうことなのでしょうか? そんなことはありません。というよりも、この小さな半円上での積分が0にならないことこそ留数定理が成り立つことを意味しています。 留数定理とは、閉じた経路上での積分の値が経路で囲まれた領域内の特異点の留数の総和に2πiをかけたものになる、というものです。 あくまで閉じた経路での話であり、その経路の一部分だけ取り出して成り立つ話ではありません。 その経路で囲まれた範囲内に特異点がない場合、経路全体での積分の値が0になるのであり、今回のような経路の場合、2箇所の直線部分と大きな半円、小さな半円、それぞれの経路上の積分値を足したものは0になりますが、それぞれの経路の積分が0になるわけではありません。 #1でε→0で半円上の積分が有限の値に収束するとは半円という閉じていない経路での積分ですのでそれ自体は0になる必要はありません。 (実際は、この積分の値はその半円の中心での留数に密接に関係しています。) 大きな半円上の積分がr→∞で0に収束するとし、小さな半円上の積分がε→0でαに収束するとすると、直線上の積分∫[-∞,∞]f8x)dx=-αとなります。(全ての経路での積分を足すと0になるため)
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