• ベストアンサー

液体の粘度と排出口通過量の計算

特定の粘度の液体(たとえばシャンプー)をじょうごの上から流し込む際、じょうごの排出口の径がφ○のとき、○ml/秒の流量で流れるといった計算をしたいのですが、どのような計算式を用いて求めればよいでしょうか? 液体は自重で供給されることになります。 よろしくお願いいたします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#252183
noname#252183
回答No.1

ご質問への回答にはなりませんが、一応書いておきます。 完全流体なら公式(下記トリチェリの定理)がありますが、粘性流体では公式の類はないと思います。 --------------------- 1本の流管の離れた2点を添え字<1>,<2>で表わしたとき、粘性流体に対する機械的エネルギー収支は、 a.断面1と2での運動エネルギーの差 b.断面1と2でのポテンシャルエネルギーの差 c.断面1と2での圧力による仕事量の差 d.摩擦により失われた仕事量 e.外部から供給された仕事量  とすれば、 a+b+c-d+e= 0 液体が非圧縮性であれば、U:流速、z:高さ、P:圧力、ρ:密度、として、 a.(α/2)*(U<1>^2-U<2>^2)、   乱流:α≒1、層流:α≒2 b.z<1>g-z<2>g c.(P<1>-P<2>)/ρ d.Ev(完全流体では=0) e.We(1,2間にポンプ等による仕事がなければ=0) Ev=0 かつ We=0 のときは、完全流体(=非粘性流体)に対するベルヌーイの式に一致します。 (以上「新体系単位操作」オーム社p.167、H6年9月 からまとめ。) --------------------- 【問】高さH(m)の液面まで液体を入れた容器の底部に直径D(m)の穴をあけた場合、出口流速を求めよ。 ■完全流体(=非粘性流体) 断面1を液面、2を容器出口とおき、粘性μ=0 → Re数=UDρ/μ=∞ → 乱流扱いなので、α=1。  z<1>-z<2>=H、P<1>=P<2>(=1気圧)、Ev=0、We=0、を代入しU<2>を求めます。 容器(の水面積)があまり大きくない場合は、液面の降下速度U<1>を無視できず、   U<2>=√{u<1>^2 + 2gH} 容器が大きくu<1>=0と見なせる場合は、   U<2>=√{2gH}・・・(トリチェリの定理) ■粘性流体(1) 同じ問題を粘性流体に置き換えると、途端に  d.摩擦により失われた仕事量 の推算が難しいことに気付きます。(これさえ判れば、あとは上と同じ計算です。)  容器の壁と底に接する粘性流体は静止し、薄い境界層ができますが、これによる摩擦損失は無視できるでしょう。(出口には容器中央部の流れが流出してくるので、壁際に存在する薄い大きな速度勾配は、あろうがなかろうが流出量に殆ど影響しない筈。)  問題なのは、出口穴の縁(ふち)だけ。  完全流体なら縁に接する流れも(摩擦がないため)流下液柱の中央部と同じ流速を持ちますが、粘性流体では縁に接する流体の流速がゼロです。  摩擦により失われる仕事量は縁の長さにもよりますが、発達した層流境界層にもなっていないでしょうし、中途半端に小さいので、どう計算すべきか・・・ ■粘性流体(2)  出口から下に、穴と同じ内径D(m)で長さL(m)>>D の鋼管を鉛直に接続すると、摩擦抵抗が計算できる大きさになるので、回答可能になります。 Fanningの式:ΔP=P<1>-P<2>=2f・ρ・H・u^2/D、  層流なら f=16/Re (乱流なら例えば Karman-Nikuradseの式からfを算出、計算例⇒ http://okwave.jp/qa4890025.html ) このΔPをc.に入れれば出口流速を求めることが可能です。

関連するQ&A

専門家に質問してみよう