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創世記31章ラケルの行動について
旧約聖書創世記31章19節でラケルがハランから出る時、 父のところからテラフィムを盗み出したのは どういう意味があるのでしょうか? どなたか詳しい方がいらっしゃいましたら 解説よろしくお願い致します。
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当時の習慣で家の守り神(テラフィム)を有する者がその家督の相続権を絶対的に有することになっていました。 ラケルは、父や兄がヤコブの群れを自分のものだから返せと迫ったとき権利は自分達にあると主張しようとしたからだと思われます。 また、ラバンが躍起になってヤコブの周りから探し出そうとしたのは、あとあとになって、ヤコブがテラフィムを持ってきて自分こそ家督相続者だと主張するのを恐れたからです。それだけテラフィムを有するというのは絶対的権利を有するのです。 ここでヤコブ-ラバン契約が結ばれますが、ラバンはヤコブが将来家督相続権を主張しに来るかもと考えたのが結んだ理由の一つです。 ラケルはテラフィムに対して信仰心からほしくて盗んだのではなく、家督相続権の主張目的だったは、ラケルが急しのぎといえども尻の下に敷いたことで分かります。
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- kigurumi
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すいません 別バージョンです。 古代では女性に相続権があったと聞いたことがあります。 律法では同族を奴隷にしてはならないとあります。 どうしても使用人に身をやつさなければならない人にも、安息日を与え、7年たったらそれ相当の財産を与えて開放しなければならないとなっている。 ところがこのラバン。律法違反をしている。 さらにこきつかって、娘が欲しければもう7年働けとか言って、ラケルが欲しかったのに、姉のレアを押し付けた。 一応上から順に嫁に出すきまりだとか言ってね。 ラケルが欲しかったので、さらに7年奉公。 ラバンのことだから、婿を解放せずまだこき使うつもりだとラケルは踏んだ。 ラケルはこんな父親にテラの加護を受ける資格は無いと思ったのでしょうか(テラってアブラハムの親)ラバンから奪った。 ラバン、ないないないないぃぃぃ となり、「ちくちょう 奴隷で婿のヤコブめ、テラの守護の証を奪いやがった~」となったのかも。 このテラの護符?が女性から家長に与えられるものだとしたら、ラバンもどっかから嫁をもらうためにせっせと奉公して、証をもらったのかも。 暖簾分けされたようなもので、これが無いと同族と主張できなくなるため、必死になったのかもしれないですね。 ラバンは親戚から「ところでその証はあるんだろうね。見せてみい?」と言われて困ってしまうことになる。 ラケルは「馬鹿ッパパ いつまでもヤコブを解放せず奴隷として使うな。 ヤコブを解放しないなら、勝手に出て行く。これもらっとくね あんた律法違反しまくっているからもうこれを持っている資格ないじゃん」って、とっとともらって、「ほい」ってヤコブに渡すつもりで、ラケルはとったんじゃないか と。 ちなみにテレピムって祖霊(複数形)で、神託を授けるミイラ化した人間の頭をしたものだったらしい。 テレピムとはテラの子ら って意味らしい。 テラはアブラハムをbegat(産んだ)と記録されているらしい。 begatは出産したという意味で主に使われていたらしい。 親が子供を祝福した場合、テラはアブラハムをbegatしたと表現したのかもしれないですね。 ちなみにテラって女性名だと思うんですけどね。 モーセ五書に出てくる族長の多くは女性名らしいです。
お礼
なんと、女性の相続権ですか。。。 創世記の時代にそうだったかは別として、 この時代の女性はなかなかやりますね~~ それに、ラケルがラバンにたいしていいかげん頭にきていたのはさもありなんという感じですよね。 ご親切に教えてくださってどうもありがとうございました。
お礼
非常に解りやすい解説をしていただき、ありがとうございます! なるほど、テラフィムにはそういう意味があったのですね。 ご回答文章最後の >ラケルはテラフィムに対して信仰心からほしくて盗んだのではなく、家督相続権の主張目的だったは、ラケルが急しのぎといえども尻の下に敷いたことで分かります。 このところは思わず噴き出しました。 それにしても、ヤコブもラバンもラケルもずいぶん策士ですね。 唸ってしまいます。。 つい最近、聖書通読目指して一日4章ずつ読みはじめました。 (いままで何度も通読挫折しています…) またわからないことがあったら宜しくお願いします!