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コロイドについて

ichiro-hotの回答

回答No.4

●#2です。  デンプン粒子は『冷水には溶けない』という扱いをします。例えば、ジャガイモをすりつぶして(切り刻んだだけでも良い)水にいれ、少しかき混ぜてしばらく置いておいて見てください。下に白いきれいなでんぷん粒(=顕微鏡で粒子が確認できるほど大きすぎる;『コロイドは普通の顕微鏡では見ることができない大きさ。』限外顕微鏡という光を横から当てる顕微鏡を使う。)が沈殿します。  これは植物体内ではその粒子の表面がデンプンのうちでも水に溶けない『アミロペクチン』という膜で包まれていて、内部にある同じデンプンでも水に溶けやすい『アミロース』という成分が水に溶け出せないようにしているからです。  この状態はコロイドとはいえません。『にごり水』=『懸濁溶液』=大きな粒が散らばっていて『しばらく放置すると沈殿する』状態です。これは普通はコロイドとはいいません。(※懸濁=けんだく=という言葉があいまいで、コロイドにも使うことが有ります・・・ちょっとあいまいになってしまいますが・・・『懸濁液』の正しい使い方はこの意味になります。) ● これを40℃以上ぐらいに暖めると(普通は60℃ぐらいの熱湯を加え、冷やす。)表面のアミロペクチンが溶けて、内部のアミロースが温水に溶け出し、『デンプンのり状』になります。この状態がコロイドです。  この状態のデンプンはブドウ糖100個~1000個ぐらいはつながった繊維状の巨大分子です。しかし水分がなくならなければ、時間がたってもこれが固まったりはしませんね。水分が有ればいつまでたってもべちゃべちゃです。  この状態は水和しています。水和によって、いくら長い時間放置しても沈殿しない状態になっていたらコロイドといえます。やはり『沈殿しない』=『水和』により安定化しているということが無ければなりませんね。

i-tad
質問者

お礼

詳しい解説ありがとうございます。 大変参考になりました。

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