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パイロットになるために・・・

GOOD-Frの回答

  • GOOD-Fr
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回答No.3

追加。 > パイロットになるには何よりも適性と身体・体調管理なのですね そのとおりです。昔ほど特殊な職業でなくなったとはいえ、三次元で機動することに変わりはないので、適性は重要ですし、体調管理は「資格」の一部です。 東海大学のページにも書いてあるように、「パイロットに求められるのは知識だけではなく、責任感や協調性といった豊かな人間性です」という点も重要です。一人よがりなパイロットは民間機にはもっとも向いていません。 「青い会社」のコパイの話ですが、この会社では以前は関連会社に出向して貨物機の運航に携わっていた時期があります。そのコパイが出向時に「貨物機は人が乗ってないから気が楽ですね」と機長に言ったところ、「バカヤロウ、後ろに人が乗ってるなんて考えてたら飛ばせないだろう」と言われたそうです。が、同時に「後ろに人が乗っていることを忘れても飛ばせない」と。このバランス感覚はエアラインパイロットとしてとても重要です。 この会社では航空安全に関する書籍も出していて、数多くの事故の事例について「いかにして事故にあってしまうか、そこから生存するにはどうすればよいのか、そもそも事故にあわないためにはどうすればよいのか」などが詳しく紹介されています。一歩まちがえば自分も死んでしまう状況の中で、墜落の瞬間まで冷静に状況の分析をし、墜落後も客席のことを考え続け生き残った人たちの本物の記録は、下手なドキュメンタリーや小説ではかないません。 一般人でも入手可能ですが、一般の書籍ではないので書店では扱っていませんけど。 事故ついでに。 よけいなことかもしれませんが、日本では事故を起こして生還したパイロットにとても冷たい傾向があります。「こんな大事故起こしておきながら、おめおめと生き残りやがって」という、日本人特有の感情ですね。(「艦長はフネと運命をともにしろ」という理屈) パイロットにミスがあろうとなかろうと関係なし。過去の事故ではマスコミ、遺族、なんの関係ない人も総出で袋叩きですし、パイロットが死んだ場合でさえ、パイロットの遺族に対して容赦なく罵声を浴びせます。「自分たちと同じ被害者」ではなくて「あの人を奪った憎き加害者の一味」という考え方です。 事故調査のしかたも少しずつ変わってきてはいますが、警察が介入して「結局、誰が悪いかを徹底的に追及する」傾向は消えていません。仮にパイロットにミスがなくても「多くの人を犠牲にした」ことで実刑をくらう可能性は常にあります。アメリカのように「証言すればすべて免責される。貴重な経験は今後の事故を防ぐためになによりも大事である」という考え方は日本にはありませんし、「殺されたらカタキをとる」のを美学としてきた日本の文化ともなじみません。 「万に一つ」の可能性とはいえ、覚悟はしておいてください。 > 東海大学などに設置されているパイロット養成コースについて まったく知りません。というか、まだ実績がないですよね。 そういうコースが設置されていて、がんばっている学生がいる。たんにそれだけです。学生はエアラインパイロットを目指しているのだとは思いますが、入学時に将来を約束されているわけではありません。あくまでも卒業時、卒業後の話ですから、現時点では誰にもなにもわからないでしょう。 「期待されて学科を作って、企業も期待して採用してみたけど、自社養成よりも質(タチ)が悪い」ということになれば、「卒業しました。就職先がありません」ということにもなりかねません。以前から言われていることですが「小型機の経験がある人間は変なプライドがあるから、経験がない人といっしょに教育する自社養成には向いていない。協調性にも欠ける傾向がある」と色眼鏡で見られています。それでも協力する会社があるのは、それほどパイロット不足が深刻であるからで、「一人でも適合すればラッキー」だからです。パイロット一人を養成するための費用は、3億円程度、と言われていますから、「当たり」をひければラッキーなのです。 日本では今後のエアラインパイロット不足に備えて免許制度を変えることになっており、東海大のコースに含まれている「自家用操縦士」「事業用操縦士」などは不要になるはずです。そういう意味ではすでに学科の内容が実態からずれてきていることになりますね。もっとも、これだけ免許を取得していれば、「地方空港でセスナを飛ばしてスーパーマーケットの宣伝を流す」ぐらいの仕事にはありつけると思うので、「大空への最短ルート・日本の大学初のプロパイロット養成専攻」という言葉にうそはないと思いますけど。セスナを飛ばしても「プロはプロ」ですから。 とりあえず、大学2年で航空大学校を受けて適性を見てもらったらどうですか、と書こうと思って調べたら、「裸眼で0.8以上」となってますね。航空身体検査はもう少し基準がゆるいのですが(きつすぎると老齢パイロットがパスできないから)、将来長きにわたってパイロットに従事する若者には「老化によって劣化する分」まで見越した厳しい基準になっている、ということかもしれませんね。 いずれにしても、いい面ばかりの仕事ではありません。毎日毎日1千人もの命を何十年にもわたって預かり続ける仕事です。文面全体に「漠然としたあこがれ」ばかりを感じるのは、若い人に特有の特権かもしれませんが、採用された後のことをもっと具体的に考えるようお勧めします。どんな仕事に就くとしても、「就職」はゴールではなくて、スタートに過ぎないのですから。

noname#88914
質問者

お礼

回答どうもありがとうございます。 青い会社の話、事故の話などとても参考になりました。やはり生半可な気持ちで目指すような職業ではないということですね。もう一度よく考えるきっかけになりました。 東海大学などの養成コースはまだ歴史が浅くてどうなるかわからないんですね。自分でも色々調べてみましたが、本当にエアラインパイロットになれるのか怖いところが多いので、やめておこうと思います。 航空大学校への入学時の基準ですが、http://www.kouku-dai.ac.jp/student/index.htmlを見る限り、“遠見視力:各眼が裸眼又は矯正視力で1.0以上”と“近見視力:裸眼で0.8以上”ということなので、今度眼科で近見視力を測ってもらおうと思います。 > 「就職」はゴールではなくて、スタートに過ぎない そうですね。パイロットという職業の良い面も悪い面も、もう一度よく調べて考えようと思います。

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