• ベストアンサー

微小変位測定

 パルスステージの移動のキャリブレーションを行っています.ステージのメーカーカタログ値は10nmまで補償していますが,これを測る方法がなかなかありません.レーザ変位計でも10nmが精一杯でnmおよびサブnmの領域の精度をもつ測定器をご存じでしたらお教え下さい.ピエゾステージにnm精度の物があるようですが実際にはあまり信用にならないようです.宜しくおねがします.

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • CaF2
  • ベストアンサー率64% (20/31)
回答No.1

どうも。お困りでしょうね!  これって、たぶん、多くの超精密計測者共通の悩みだと思います。 ですから、正解は、あまり期待されると困るんですが・・・ とりあえず、ヒントだけでも。 まず、ステージの移動測定を10nmでするという場合には  A)全ストロークで、10nmの総合誤差での測定を志向する場合  B)ステップ送りの分解能が、10nm程度である事を測定する場合 の2つがあります。  もし、A)が目標でしたら、一朝一夕には不可能です。  温度、空気の屈折率・気圧、角度誤差、参照物体の複素屈折率、 測定用レーザの波長特性、動作速度による統計誤差、剛体のゆがみ・・・ もう、数え切れないほどの誤差要因が押し寄せてきます。  工業試験場や、一部の民間企業でしか測定は困難ですから、素直に 丸なげしてしまうのが・・・早いやりかたかもしれません。  でないと、まったくはじめから用意すると、数年がかりの仕事に なってしまうかもしれません。   で、とりあえず、私の考えをまとめますと・・・ 【1】概略の、総合誤差が知りたい時  もし、ざっくり 10nmの総合誤差がでているかどうか?知りたいの でしたら、以下の案などいかがでしょうか? 案1-1:比較法   10nmが出ている、ステッパステージなどを借りてきて それを原器とする。  差動計測タイプのレーザ測長装置を、被検ステージと原器ス テージの間にもうけ、それをそれぞれたとえば、1mm 動かしたとき、差が0であることをもって、10nm以下が出て いるとする 案1-2:リミットスイッチ法  10nm以下の再現性がある計測装置を、リミットスイッチとして とりつけて、毎回移動させて、再現性を、いろいろな場所でみる。  たとえばSTMヘッドを所定の位置に、「リミットスイッチ」のように とりつけ、トンネル電流を毎回はかる。ただしオーバーシュートしない事 が前提。  他に考えられるスイッチとしては   光ピックアップ   差動トランス(電気マイクロ)  などがあるでしょう。 案1-3:SPM法  ステージを、たとえば、とても大きなSTM装置だと思ってしまう わけです。  適当に研磨した、シリコンをステージ上に置いて、それを固定した STMヘッドで観察するわけです。  STMで見たシリコン表面は、リニアエンコーダのパターンのように 特徴的でしょうから、1nm程度の再現性で、位置をチェックできる ことでしょう。 案1-4 真空ステージならば、横や上から、SEMヘッドで静止位置 再現性を観察することも可能でしょう。。 【2】ステップ分解能計測でよい場合。  また、ステップ分解能10nmが欲しいだけ場合は 10nm分解能の測長装置を作るのがよいかと思います。 案としては 案2-1 ヘテロダイン干渉計のヘテロダイン部を、自作してみる。 たとえばスペアナ型の自己相関回路やPLL回路を作ってみる。  市販品は、測定速度を得るために、分解能をぎせいにしているところ があるんで、自作で、多少よくなる。  たぶん、12bit分解能が得られるので  λ/2/4096~0,1nmまでは、なんとかいく。 案2-2 反射ファイバー法  いわゆるフォトニックセンサーを高いゲインで作る方法です。 作りこめば、だいたい数ミクロンの範囲を、1nmくらいの分解能で 計測可能にいくと思います。 案2-3 静電容量を測る  いわゆる、静電容量測定式距離センサーを自作して、インピーダンス より距離変化を求めます。10nmは、比較的簡単に得られるでしょう。  ほかにもあるかもしれませんが・・・ とりあえず今考えツクのはこんな所でした・・・

kojinote
質問者

お礼

有り難うございます. とりあえず必要なのは【2】の方です. 2-3の方法は自作ではなく既製品で試したことがあります.nmまで行きませんでした.自作の場合可能性がありますね.2-1は是非やってみたいと思います.2-2は思案中です.現在レーザドップラ装置で実験していますが,ステージの移動速度が速くないため,S/Nが悪く良くわからないという状況です. 【1】も必要ですがこれはすぐには難しいようです.

関連するQ&A

  • 必要精度の決め方

    1軸上下ステージ上にセットした計測対象の上面変位を10nm以下の繰返し精度を持って測定したいのですが、このステージの必要繰返し精度は、どのあたりに妥当性があるか教えて下さい。また、その根拠も教えて下さい。 ちなみに上面変位を測定するものは、レーザ変位計で、測定分解能は10nmです。計る物の分解能が、10nmしかないため、現実的に不可能かもしれませんが、ステージの繰返し性を決める上で、重要な要素だけでも結構ですので、何かアドバイスをよろしくお願いします。

  • レーザー変位センサの測定精度について

    レーザー変位センサの測定精度について質問です。 測定精度を示すものとして分解能と直線性の2つがありますが それぞれの違いは何ですか。 例として、100µmのモノを測った際に 測定結果が±0.1µmの誤差が生じることや 0.1µm単位で測定が出来ること分けて示しているのでしょうか。 私が見ている製品は三菱電機のMH11シリーズというものです。

  • レーザー変位計のガラス越しの計測

     XYテーブルの上に測定物を載せ、動かしながらレーザー変位計で測定物の形状を測定するのですが、測定物を過熱しながら測定するとき、できればふたをして、空気の対流を小さくし、測定物の温度を安定させたいのです。  そこでガラスのふた(培養なんかで使われてるシャーレの様な感じ)などでふたをして、ガラス越しにレーザー変位計で測定したいのですが、ガラスを間に入れることにより屈折、反射により計測が難しいかと思われますが、ガラスの平面度、ガラスとレーザー光との垂直度、ガラスのコーティングにより計測は可能なのでしょうか?  計測物はφ20mmの薄板。ふたの直径120mm、厚さ3~5mm。レーザー変位計の焦点距離30mm。欲しい測定値の精度は1/1000mmです。  何かいい対策等ありましたらよろしくお願いします。

  • チャンバー内のサンプル厚さ測定

    アクリル製の真空チャンバーの中で板状のサンプルの真空度を測定したいと思っています。 チャンバーの外からレーザーで変位を測るのは難しいですか? もし可能であれば,チャンバー外からレーザー変位センサで測るか,中で差動トランスで測るかどちらが精度が良いと思いますか?

  • 酸化銅の膜厚測定

    酸化銅膜厚を測定できる膜厚計をご存じであれば教えてください。 膜厚管理のための工程導入が目的になりますので、”分析”ではなく、”測定”のイメージになります。 被測定物情報は下記になります。 ・基材(銅)上に数百nm~数μmの酸化銅膜が製膜されており、この膜厚を測定したい ・酸化銅膜は透明ではなく有色(赤褐色) ・酸化銅膜は針状結晶をしているため、膜表面は凹凸形状 下記手法を検討したのですが、測定が難しいようです。 ?光干渉法式の膜厚計 → 表面の凹凸で乱反射するため測定不可 ?渦電流式の膜厚計 → 機器精度不足のため測定不可(nmレベルは測定できない) ?レーザー変位計を利用した膜厚測定 → 機器精度不足のため測定不可(nmレベルは測定できず) 宜しくお願いします。

  • 搬送フィルムの膜厚測定

    以下の条件で、搬送中フィルムの厚み測定可能なものを探しております。 ・測定対象・・・透明体 ・非接触測定 ・フィルム端部の厚みを見たい ・フィルム厚み40~100μm ・要求精度±1μm ・計測範囲・・・±5mm以上 ・センサをフィルムから最低でも20mm以上離したい               ■(反射型レーザー変位計) ______________↓   ↑            ○ ←ロール フィルム           |                |←フィルム                | 上図のようにロール上で膜厚を測定しようとすると、 ・ロールの偏芯、センサ移動機構のガタツキ等が外乱になる  (特にレーザー変位計が) という理由で、測定は出来るが満足な測定データが得られません。           ■(反射型レーザー変位計)           ↓ ______________  ↑        ↑   ○ ←ロール フィルム      ■    |   (反射型レーザー変位計) |←フィルム                | 次に機械的精度の限界を上図のようなイメージでカバーしようとしました。 フィルムの上下にレーザー変位計設置し、 フィルム上下の変位の合算で膜厚を測定するシステム。 こうすると、 ・測定しようとしているフィルムは、  端部より10mm内側からカール状に反ったりする為、  角度及び変位が変化する。角度的には60°ぐらい反っている印象。 ・バタついたりし、張力によってもフィルムの位置(変位)が数μm、  常に変化したりする。 こういった理由で、特に測定対象が透明体のため、測定対象から反射する 受光波形が満足に取れず、まるきり測定できません。 ポイントは一番見たい箇所がフィルムの端部であるのですが、 そこが反ったり、バタついたりしているので中空を走っているフィルムの 厚みを測定するのが困難であり、 ロール等で位置を矯正したものの上を測定すると、 機械ガタの影響をもろに受けてしまう点です。 こういった状況下で安定してフィルムの厚みを測定できるものを探して おりますが・・・ 何か良いものはないでしょうか?

  • 形状測定

    金属部品の形状を非接触で測定したいのですが、 よい方法はありませんか? ほしい精度は1μmです。 接触式の形状測定機のような波形が取りたいのです。 測定物を移動させ、レーザー変位計(固定)を使用して測定してみましたが、面粗さの影響が出ているのか うまく測定できませんでした。 表面は一応研磨していますが、研磨目が残っています。

  • ボールねじの送り精度測定

    ボールねじの送り精度を測定したいと考えています。ストロークは700mmで、必要な測定精度は1μmです。レーザー測長器のカタログを何社か取り寄せ検討しましたが、いずれも価格が100万円以上と高価で手が出ません。 1.安価なレーザー測長器があれば、メーカー名・型式・価格を教えてください。(機能として測長のみで可です。) 2.非接触式あるいは接触式で、他に測定方法や測定器があれば教えてください。 3.レーザー測長器の測長精度でppmとは、どういった単位なのでしょうか。 よろしくお願いします。

  • 熱電対の測定器について

    今回、実験でダンパー(円筒形)の部分の表面温度を測定する実験を考えております。 そこで、温度センサーにはバンドを締めることによりでダンパー部分に固定して温度測定が可能な熱電対を考えております。 実験は、ダンパーを加振した際に生じる温度測定を行います。 また同時に、ロードセルより復元力をレーザー変位計より変位をパソコンにA/D変換機を経由してある時間刻みでデータとして保存しております。 温度も同様にリアルタイムでパソコンにデータを送り、なおかつリアルタイムで温度が知りたいと考えております。 熱電対→零点補償(室温補償)→A/D変換機→パソコン(測定器) という流れだということはわかりますが、データロガーなどは零点補償機とどういった面で違うのでしょうか? また、上記のような内容に合いそうなデータロガーもしくは補償機はありますでしょうか? 初心者な質問で申し訳ありません。どうか宜しくお願いします。

  • ピエゾステージを探しています

    ある機械でレーザー変位計をピエゾステージで上下に動かそうと思っています。壁面取付けが可能で移動距離100μm程度のものを探していますが、なかなか見つけられません。どなたか御存知のメーカー等ありましたら教えて頂けないでしょうか?(ちなみに負荷重量は2~3kg程度です) 宜しくお願いします。