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2006ドイツW杯準々決勝 アルゼンチン・ロドリゲス選手の決勝シュートについて

2006のドイツW杯の準々決勝 アルゼンチンvsポルトガル戦 の延長(前半か後半かは失念しました)で、アルゼンチンのロドリゲス 選手が反対サイドからの味方のパスを受けて、地上に落としてドリブルせずにノートラップでゴール左上隅に強烈な決勝シュートを放ったのを よく覚えています。(サッカー用語に疎いので、拙い表現ですみません。TVを見た方は以上の描写で情景を思いだされると思いますが) サッカーのプレー歴ゼロの当方にはとてつもない技術のプレーに思えましたが、あのシュートはレベル的には相当の難易度に属するのでしょうか。

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回答No.2

動画を見ながら読んでいただくと解り易いかと思います。 アルゼンチンが中央の選手から左サイドの選手へとパスを送った場面。メキシコのディフェンダーは1人が前に釣り出され、中央のディフェンスはセンターバックと内に絞ってきた左サイドバック(このような局面でのディフェンスは内側に絞る原則の通り)対アルゼンチンのフォワードという2対1の状態。左サイドバックが内に入ったことで、アルゼンチンにとっての右サイドにスペースが生まれる。左サイドの選手にボールが納まる。ここでアルゼンチン陣内からスルスルと上がってきたロドリゲスが、スペースを見つけ走り込み手を挙げてボールを呼び込む。メキシコのディフェンスの1人もロドリゲスのランニングに気が付き、付いていく。 ここまでがフリーランニング(ボールを受ける前の動き)によりゴール付近まで迫った過程です。 次にボールを受けてからシュート、ゴールまで。 ロドリゲスのフリーランニングを確認したアルゼンチンの左サイドの選手がロングボールを送る。ボールへの良い準備が出来ているロドリゲスが、バックステップでポジショニングを修正しつつ落下地点に入る。メキシコのディフェンスがロドリゲスに追いつく、ディフェンスの為に体の向きを変える。ロドリゲスが胸トラップで内側にボールを弾ませる。メキシコの選手は反応が遅れ、シュートコースに入れない。左足でファーサイドそのままボレー。ゴール! 総括しますと、ロドリゲスのスペースを見つけた目、そしてフリーランニング。アシストとなったロングボールの質。これがシュートに至る決定的な御膳立てをしました。 また「メキシコのディフェンスがロドリゲスに追いつく、ディフェンスの為に体の向きを変える。」というシーンは、始めからゴール方向を向いているロドリゲスに対して、ゴール方向に戻る体勢から相手選手の方向に向き直らなければいけなかったメキシコの選手、という次のプレーに対応出来る速さの違いから「メキシコの選手は反応が遅れ、シュートコースに入れない。」という状況を生み出しましたね。これは当然疲労も考慮するべきだと思いますが。 シュートシーンでは、恐らくロドリゲスはロングボールが滞空している時間の中で、「飛んでくるボールの勢い」「相手ディフェンスの位置」「撃つことの出来るシュートコース」などを頭の中で計算して「シュート」という決断を下しました。そしてディフェンスのアプローチの甘さや、周りのスペースの余裕を加味した結果「ボールをある程度大きく弾ませて、そのままボレーでファーサイドへ撃つ」というプレーを選択したと考えられます。 シュート自体に関しても、シュートを打つために重要な腰も良く回っています。ゴールとは逆の向かって左側にトラップ後のボールが流れたにも関わらず、一歩踏み込んで腰を回転させあれだけ強いシュートを撃てるというのも凄いですよ。また、あの一連の動作でも体がブレずにシュートまで行ったというのも注目で、体幹も相当鍛えられている事がわかりますね。あまり鍛えられていない選手ですと、予備動作が追いつかずにボールの下半分を叩いてしまったり、空振りしてしまったりで、キチンとインパクトすら出来ないんですよ。 以上で終わります。長文失礼しました。

clemente
質問者

お礼

こんにちは。 長文のご丁寧なご回答 ありがとうございます。  じっくり吟味し読ませていただきます。 とりあえず、お礼申し上げます!

clemente
質問者

補足

じっくり読ませていただきました。 もう、溜息が出るような解説でした。 ありがとうございます。

その他の回答 (1)

回答No.1

あのゴールはポルトガル戦じゃなくてメキシコ戦だね。 僕はプレーヤーとしては全くもって大したもんじゃございませんが正直ものすごいレベルだと思います。 あの試合はW杯の決勝トーナメントという舞台であり、相手のレベルも非常に高く、またすこぶる切迫したゲーム展開であったことから相当なプレッシャーがあったはずです。 加えてアルゼンチンというのは自他共に認める優勝候補の一角でもあり、国内の期待も尋常なものではありません。 そんな中で延長までいってお互いに疲弊しまくった局面でワントラップ入れて浮き球にドライブかけてサイドネットにぶち込むなんざしっかりした技術もさることながらああいったプレーを選択できるという自信、判断力、そしてメンタルの強さ、どれをとっても並大抵のものとは思えません 06年W杯のベストゴールと言われるのも納得のスーパーゴールだと思います。

clemente
質問者

お礼

こんにちは。 VSポルトガル戦ではなくて、VSメキシコ戦でしたか。 失礼しました。 人の記憶は全くもってアテになりませんね。 そんな基本的シチュを間違った質問にご丁寧に回答下さり 感謝です。 やっぱりスーパーゴールだったんですね。 納得。

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