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尖度の定義式

尖度(Kurtosis)の定義式は, kurt(x) = E[x^4] - 3*E[x^2]^2 と kurt(x) = E[x^4]/E[x^2]^2 - 3 の二通りありますが,両者の違いは何でしょうか? 実際に計算した結果,かなり値が異なるので, よくわからなくなってしまいました. 宜しくお願いします.

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  • siegmund
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回答No.1

(1)  kurt(x) = E[x^4] - 3*E[x^2]^2 (2)  kurt(x) = E[x^4]/E[x^2]^2 - 3 E は平均値(あるいは期待値)の意味ですよね. 違いは(1)を E[x^2]^2 で割ったものが(2)になっているということですね. 私が思うに,(2)の方が合理的な気がします. (1)は x^4 の次元を持った量ですし,(2)は無次元の量です. つまり,(1)では全部の x を2倍にすれば kurt(x) は 2^4 = 16 倍になりますが, (2)では不変です. もともと尖度は分布の集中具合を表す尺度ですから, 全部の x を2倍にしても集中具合は同じでしょう. (2)は E[x^2]^2 で割ることで,その違いを吸収して 一種の「規格化」をしたことになっています. 例えば,試験を10点満点で採点するのと100点満点で採点するのとでは, (2)の定義では尖度は同じですが, (1)の定義なら100点満点の方が 10^4 倍大きくなってしまいます. 別に点数の分布に本質的違いがあるわけではないので, (2)の方が合理的と思います. なお,(1)で 3*E[x^2]^2 を引いている(同じことですが,(2)で3を引いている)のは 正規分布を基準にしようという考えからです. 正規分布の場合は (3)  E[x^4] = 3*E[x^2]^2 ですから,ちょうど尖度がゼロになります.

republiky
質問者

お礼

大変わかり易いご説明ありがとうございます. 「試験を10点満点で評価するのと100点満点で評価 する場合でも,点数の分布に本質的な違いはない.」 なるほど,そのとおりですね. これでスッキリとしました.

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