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良い名前・悪い名前
数学用語のネーミングで、良いと思われるものと悪いと思われるものについて、教えていただけますでしょうか。たとえば、距離空間のε-ballや、線型空間での凸錘のpointedなどは、いいネーミングだと思える反面、位相空間の第一・第二可算公理は、わかりにくいと言われることがあります。 独断と偏見でかまいませんので、おもしろい例がありましたら教えてください。専門的なものでも誰でも知っているようなものでもOKです。悪いネーミングの替わりの候補やネーミングにまつわる逸話(舞台裏?)なども挙げていただけると、よりありがたいです。 どうぞ宜しくお願いします。
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おもしろい質問ですね! 「誰でも知っているようなもの」でちょっと考えてみました。(専門的なものは、私はわからないもので) ○ 悪いネーミング #4さんと同じく「有理数」「無理数」 「無理数」なんて、何が無理なの?といいたくなります。 替わりの候補として、整数の比で表せるかどうかということなので、「有比数」「無比数」はどうでしょう。 「三角関数」もどこが三角やねん、と突っ込みたくなります。出発は三角比ですが、一般角を扱うようになると三角形とは関係なくなりますね。 代わりの候補として「円関数」という言い方があるようですが、一般にはあまり使われていないようです。 微分・積分の「積分」も、使い慣れてしまって何とも思いませんが、よく考えるとおかしい。「微分」は無限に小さく分けていく、という感じがあっていいのですが、積分は分けていくより、集めていく感じで、「分」は合わないような気がします。「微分」と韻を踏んでいるだけ?(集めるものは小さく分けたものだから「分」を使う、ということも言えるかも知れませんが。) 微分の逆演算として「集積」なんかはどうでしょう。 「正・負」も、漢字の意味とつながらない。0より大きいと「正しい」のですか?0より小さいと「負ける」のですか? また、「正」と「負」が逆の意味でないのも×。正の反対は「邪」、負の反対は「勝」。といっても、「正の数・邪の数」とか「勝の数・負の数」も変ですね。 まあ、漢字を生んだ昔の中国に「負の数」の概念がなかったので、この概念を漢字で表すのは難しいといえますが、もっといい名前はなかったのでしょうかね。 ○ 良いネーミング 「鶴亀算」は抜群のセンスだと思います。連立方程式になる問題を、代数を使わずに解く解き方とともに、算数の金字塔です。(外国ではなんといっているのだろう?) 「上に凸・下に凸」なんかもしゃれてます。 「垂線の足」も、誰が考えたのでしょうね。この言葉を使わないとグダグダと説明的になるのを、すぱっと言えます。 でも、最近の教科書には「垂線の足」というのは出てこないそうです。 http://www004.upp.so-net.ne.jp/s_honma/question.htm
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- naozou
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初等的なものは元の英語や仏語に意味があるので、センスが悪いと言わず意味を読み取って欲しいと思います。 (関数のように、音を当てたものもありますが) 積分は「分けたものを積む」(たぶん) 負数は負という言葉に「やっかいなものを背負う」という意味があり、負債や負担という言葉があり、negativeに対応する言葉ですね。勝ち負けじゃないです。 有理数の理は「ことわり」ですので、rationalの訳語としては適切。rationalは合理的、なんてもいいますし。 とは言ってみましたが、法線、跡なんかは意味が非常にわかりにくいですね。
お礼
有理数については、"ratio"nal(比の)とrational(合理的な)を勘違いしたという話は、もっともらしく聞こえるのですが、どうなんでしょうね。ピタゴラス学派では、√2の存在を公言した人が殺されたというような伝説もあるので、無理数は、非合理的にとらえられていたのかもしれませんが。。。 法線はたしかに意味がわかりません。。。 ありがとうございました☆
- sanori
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こんばんは。 「行列」・・・悪いネーミング 行と列があるから「行列」というネーミングをしたのかもしれませんが、 行列という言葉は、本来、列になって並んでいることを表しますよね。 「ベクトル」は、和訳にするのをあきらめて、カタカナにしたのでしょう。 だったら「行列」という変なネーミングより「メトリクス」にしたほうがましだったと思います。 「確からしさ」・・・悪いネーミング 私の小6か中学1年の頃の教科書には、確率のことを「確からしさ」と書いていました。 名称をわかりやすく書いたつもりが、かえってわかりにくくなった例だと思います。 (死語かも) 「正弦」「余弦」「正接」・・・悪いネーミング たぶん、理由があってこういう命名をしたんでしょうけれども、 直感的には、なぜ「弦」という漢字なのかがわからないし、 「正」と「余」の意図も不明。 「漸近線」・・・良いネーミング だんだん近づく、ということが一目でわかります。 ちなみに、以下は、最近のQ&Aです。 数学以外の世界では、ほかの意味になる用語 (私は質問者) http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4526978.html 十分条件 (私は回答者) http://okwave.jp/qa4513517.html 以上、ご参考になりましたら。
お礼
あまり考えたことはなかったのですが、たしかに「行列」はヘンですね。 「確からさ」も、ちっともわかりやすくなってませんね。。。 「弦」はグラフの振動するイメージでしょうか? また、「余」は co のお決まりの文句に従ったのでしょうか? ありがとうございました☆
- zk43
- ベストアンサー率53% (253/470)
代表的なものは有理数・無理数でしょうか。 rational numberは比がある数の意味ですが、理にかなったという意味 にとっての語訳が正式名称になってしまったとか。 虚数もひどい名前だと思います。英語のimaginary numberからは 誤訳とは思えませんが、歴史的にしかたないのかな? もっとずっと先の将来では、ましな名前になっているかも。 関数は昔は函数と書かれていましたが(今でもこう書く人もいる)、 これはfunctionの音から函数という漢字を当てはめたようです。 函はあまり使わない漢字なので、次第に関の字になったようです。 これは関係を連想するので良い名前かな? ペル方程式はペルとは関係ないのに、オイラーの勘違いからこう呼ばれ るようになってしまったそうです。
お礼
虚数は、数学が得意な方には虚無なんかではなく、ちゃんと実体のある数に感じられるのでしょうか? むしろ実数に限定するほうが美しさを隠してしまっている、と。。。 他にもいろいろと例をあげてくださって、ありがとうございました☆
- arrysthmia
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悪いものとして、「加群」。 単に可換群を指す言葉だか、乗法の作用を前提とするものだかが 曖昧になっており、非常にイイカゲンな解説が世間にまかり通っている。 「環上の加群」と「群上の加群」の間にも、互換性が無い。 「必要」と「十分」のニュアンスは、よく考えると日本語どおり。 アレを変だと思う言語感覚がオカシイ。 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4530625.html
お礼
代数はわからないのですが、理解が深まると用語の濫用に敏感になるのですね。 ありがとうございました☆
- chie65536(@chie65535)
- ベストアンサー率44% (8742/19841)
十分条件と必要条件。「十分」「必要」が日本語のニュアンスと合わない。
お礼
私もarrysthmiaさんといっしょで、なんとなく日本語と合ってる気がしてしまいます。。。 ・生きていくのに1万円をもってることは必要だけど十分ではない。 ・生きていくのに1兆円をもってれば十分だけど必要ではない。 みたい文で使われる「十分」や「必要」と大して違いはないと思うのですが。 ただ、証明で「必要性」とか「"only if" part」とか書いてあると、一瞬どっちの方向を示そうとしているのか混乱しちゃいますね。証明が背理法だと特に。。。 ありがとうございました☆
- owata-www
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悪いものとして 微分方程式の斉次、非斉次とか
お礼
「一斉に」などの揃ったイメージから来てるんですね。たしかにヘンな言葉だと思います。 ありがとうございました☆
お礼
積分については、なんとなく語呂がいいですし、分割して近似していく「こころ」も含まれている気がします。 正・負は言われてみると、そうですね! でも、もし「邪の数」になってたら、おもしろいですね。 「○○算」と呼ばれているものたちは、私は習ったことがなく、あまりいい感じはしていなかったのですが、ネーミングの観点からすると、「鶴亀算」はとても趣深い感じがします。 ありがとうございました☆