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カトリック教について
今、ラテンアメリカにおけるカトリックの影響力について、政治、国際関係など、さまざまな面で調べ、大学での研究を進めています。 ですが、いまいちしっかりとしたデータがでてこないのが、「ラテンアメリカの一般市民にとってのカトリック教」「日常生活の中のカトリック」で、実際のカトリックの社会への影響や浸透の仕方がはっきりつかめません。 もし、この筋で詳しい方、こういったことが調べられるホームページ等ご存じの方がいらっしゃいましたら、アドバイスお願いいたします。
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調べられる場所はお答えできませんが、調べる方法について、こうやってみては というのを助言させていただきます。 ある方は、ギリシャ方面のある島に現地調査に行かれてます。 研究職なので、その方面を研究のため、何度か島を訪れ、数ヶ月一緒に暮らすことで調査をし続けておられます。 島民のほとんどがカトリック教徒の島です。 その際のアプローチ方法としていきなり「私はこの島の信仰について調査しにきました」と言わない。 ここ ポイントらしいです。 一緒に生活をして、日常の声を拾い集める調査。 ・カトリック教徒であることで、考え方が他と違うのか。 ・日常どういう面で教会に頼っているのか。 などを暮らしながら、知るというわけです。 で、もっと焦点を絞り、告解という部分に着目して、調査したそうです。 告解内容を本人から聞くわけにはいきません。 神父さんも、教えてくれるわけではありません。 だから、すぐに内容や告解の影響を知ることはできない。 しかし、親しくなると、日常の困っていることを知り、そんなときどうしているかを知ることができ、話を聞いているうち、本人がどうしたか、話してくれることがあるそうです。 日常の困ったことに対して、神の力を信じ、解決することを願う。 しかし、どうにもならないこともある。 そのとき懺悔をすることで、どうにもならないことを受け止めようとする など。 話を聞いているうち、教会が島民の生き方を支配しているのではなく、島民が教会の方向を支配していると、私は思えたんですね。 島民に教会がふりまわされている と。 私が想像していたこととは逆の話を聞いて、驚いたわけです。 それを調査した人に指摘したところ、相互に作用しあっている とのことでした。 というわけで、その方はあるカトリック信者ばかりの島で一緒に暮らし、告解について調査することで、その島の民族の特徴を調べたわけです。 ラテンアメリカ、広すぎます。 私なら、日系社会におけるカトリックの影響について調べるかも。 何故なら、私はスペイン語もポルトガル語もわからないから。 日系人なら日本語喋れるでしょうから、日本にいる日系人の信仰をまず確認して、年代別に話を聞くと思います。 話を聞くだけだと漠然として調査になりませんので、何か一つ目的を設定して、直接「これについてどう思います」と聞かないで、遠い話から、だんだん確信に接近し本人から喋るように仕向けると思います。 相手に「何を知りたいんだ」と警戒されるまで聞いてしまうと失敗するようです。 相手が疑惑を持つ前に、会話を打ち切るか別の話をする。 そうすることで、また会ったとき、親しく喋ってくれるから。 告解に的を絞ったのは正解だと思えます。 教会と島民の関係を知ることができるから。 ある方は、一方的に妻から結婚の解消を申し出られたらしい。 ご存知の通り、カトリックは離婚はできない。 さあ 結婚生活を継続したくない妻はどうしたか。 離婚されたくない夫はどうしたか。 神父に相談したわけです。 告解の時、誰にもいえないことを神父に話す。 神父は告解で聞いたことを他の人に漏らせない。 だから本音が言える。 しかもカトリックでは教会で式を挙げた場合、神のお導きで二人は結ばれたとなるので、離婚は絶対にできない。 さあ、 どうしたか。 妻の別れたい理由を知り、妻に夫に対する愛情は全くなく、結婚生活を継続する意志が全く無い理由を知った神父は結婚の無効を宣言。 妻の別れたい理由を調査した人は直接神父から聞いたわけじゃないと思います。 が、調査した人は妻の別れたい理由を知っていた。 直接聞いたわけではなく、、、、引き出し方がうまかったのだと思います。 というわけで、島民の日常生活に教会は深くかかわっていることがわかり、島民の意思により教会が宣言をすることで、夫婦も愛情が無ければ、結婚の無効を教会が宣言することで別れることもできてしまう。 また、愛する人と結婚できなかった島民の心の慰めとしても教会は機能していたようです。 キリスト教が一方的にこうだ と支配しているのではなく、島民によりこき使われているという印象を持ったわけですが、相互作用があるってことですね。 こんな感じの調査を告解を通してその方はやったので、何かに絞って調査してはどうでしょうか。 南米に行かなくて、日本に来ている日系人はいますから、その人たちからその人自信 あるいは南米の日常生活と教会の関係をエピソードを通して知ることができるのではないか と。 あ、ネットの資料だと ↓ http://www.google.com/search?q=%E6%97%A5%E7%B3%BB%E4%BA%BA%E3%80%80%E3%82%AB%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF&rls=com.microsoft:ja:IE-SearchBox&ie=UTF-8&oe=UTF-8&sourceid=ie7&rlz=1I7SUNA ただし、実際に接触して親しくなって、日常会話をしながら少しずつ聞いたほうが生の実際の現状を知ることができると思います。
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既にご存知のことでしたら読み流してください。 「ローマカトリックの影響」を知るためには、ローマカトリック教会 (以下カトリック)がどのようなものであるか、基本的な教義や神学を 知る必要があると思います。何が「カトリック」の影響で、 なにがそうでないのかをただ文化的に定義することは、カトリックの 神学的な構えのためきわめて難しいからです。それはカトリック教会は 基本的に、現地の風俗・習慣・宗教までも肯定して、カトリック信仰は それらを補完する(補い完成する)ものとして考えているからです (この「恩恵は自然を完成する」という基本姿勢は、トマス・アキナス 以来のものといわれます)。ですから、現地の風俗習慣とカトリックの 習慣・信仰が、互いに摂取しあうという現象が起きています。さらに ことを複雑にするのは、ラテンアメリカの占領時代、カトリックは トップダウンで浸透したことです(占領と宣教が同時進行だった)。 そういったわけで(私はこのテーマで研究したことはないので偉そうな ことを言うのですが)個人的に歴史的なアプローチをされることが一番 の近道と思います。ラテンアメリカの国の歴史と、カトリック教会の歴史 です。後者はカトリックが出している年鑑とか宣教記録みたいなので資料 が出てくると思います。どのような影響があったか、というかなり ファジーな問いを立てるよりは、どのようなルートで影響が入って きたかとか、カトリック教会側がラテンアメリカをどのように見て扱って きたかを探るのがわかりやすいでしょうし。
- nacam
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そのような事を調べるには、現地に行ってその地域の人達と生活してみる事です。 そしてご自分の目で見る事が大切です。 それは、文化人類学の基礎です。 ご希望のようなサイトがありましても、それは、それを書いた人、調べた人のフィルターがかかった内容が書かれています。 また、ラテンアメリカといっても、サンパウロのような大都会とボリビアの原住民、メスティソなどにより全く状況がちがってきます。 大学の研究室の方でしたら、もう少し行いたいことを絞ってから手を出す事をお勧めします。