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排出権取引について

排出権取引について質問です。 環境の本を読んでいて、なんだか考えさせられたのですが、 あれは”もうける仕組み”という意味合いが強いものなのでしょうか。 努力して排出量を削減して、どうしても無理な部分は、余力がある国から排出権を買い取る。 もともと、二酸化炭素排出量という贅肉が多い国々が儲かる仕組みなのでしょうか。 日本は結構省エネ技術が進んでいるから、努力するにも、しようがない。 そういうものなのでしょうかね。 その本には、京都議定書で日本は議長国として無理な要求(1990年比較で、2010年に6%削減でしたっけ)を飲んでしまったばっかりに、 排出権を買わざるを得ず、金額として数兆円規模に及ぶ可能性、といったことが書かれておりました。

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  • ベストアンサー
  • Gaiseric
  • ベストアンサー率77% (7/9)
回答No.3

儲ける仕組みを利用して、排出削減の意欲(インセンティブ)を持たせ、 削減効果を高めようという経済的なメカニズムです。それによるメリットは、 (1) 現状、排出削減の目標値を負っているのは先進国だけですが、 例えば、先進国間で排出権取引を行えば、技術の進んだ、限界削減費用の高い国が、安い国から買うことによって、より安いコストで削減が達成できる。 (2) また、目標値を負っていない、言わば削減のインセンティブを持たない後進国も、 この儲けるメカニズムがあることにより、削減をするインセンティブが生まれる。 そして、先進国は(1)よりも安い費用で削減を達成することができる。 ※附属書I国に所属していないこれら後進国は、CDMを利用することによってのみ間接的に参加と言っていいけれども。単純化。 ○排出権を買わざるを得ない日本について 排出権取引そのものは、日本にとっても世界にとっても、結構よいシステムだと思います。現状の問題は、目標値が衡平で無いこと。衡平な目標値とは、目標値に対する削減費用が各国均一になることです。あとは、よく途上国が挙げている、過去の排出責任を考慮して差別化することなど。そうなっていないのが問題だと思います。 議定書締結から11年経っているのにここまで政策が進んでいないのは、 政府がもともと排出権取引をあてにしているのか、それとも能力が無いのか、どちらなのかは私にはわかりませんが、排出権取引を買わないでも達成できないというわけではありません。多大な負担を負えば、経済規模も縮小しますが、達成は可能です(特に11年前からなら)。削減は、1990年度比で、2008~2012年の4年間毎年計測で、平均6%削減(森林吸収源を含まず)ですが、すでに一年目を迎える今、経済を大きく停滞させる方法は考えられず、排出権を買うしかない・・ということなのでしょう。GDPあたりの排出量で見れば世界一少ない日本がこれ程購入しなければならないのは問題で、排出権購入による他国への資金流出+CDM・JI利用による他国への技術流出・・は、産業の競争力にも響くのは間違いなく、更に問題ですが、それと排出権取引の問題とはまた別で、京都議定書の目標値制度+飲んだ日本政府の問題と区別したほうがいいと思います。

kikaitokei
質問者

お礼

ありがとうございます。 GDPあたり排出量で世界一少ない日本が多くの排出権を購入せざるを得ない状況は、問題ですよね。 CDMやJIを利用した環境技術の世界展開は、日本にとって良い事なのかと思っておりましたが、 そういう話でもないのでしょうか。。。 詳しくはないもので、わからないのですが、 CDMやJIも日本の産業競争力に響くならば、それはとんでもないことです。 目標制度と日本政府の問題は分けた方がいいと。 納得です。 日本政府が問題、そういうことですよね。

その他の回答 (2)

  • kita-g
  • ベストアンサー率57% (4/7)
回答No.2

経済的なインセンティブを働かせて 努力を促そうとする制度だと考えたほうがいいでしょう。 逆に言えば儲かる仕組みじゃないとすすまないということです。 それに儲かる儲からないにかかわらず 後進国の排出を減らさないと温暖化が進んでしまって 日本も共倒れになってしまいますよ。 税制と一緒でどこまで行っても究極の公平はないのでしょう。 資源がない日本にとっては 自国のすぐれた技術を売るビジネスチャンスと考えるほうが 前向きだと思います。

kikaitokei
質問者

お礼

ありがとうございます。 確かに、日本に取っては多少不公平な気がしますが、 CDMやJIを利用して、日本の優れた技術を海外に広げていけるのならば、 それはすばらしい事だと思います。 仮にそのように技術を海外に展開していくとして、 日本にはもっと世界にアピールをしてほしいものです。

noname#194289
noname#194289
回答No.1

環境汚染というのは実はお金が増えすぎたのが最大の原因だと思っています。環境を汚染する必要はないほどものは十分に作られています。アフリカの奥地まで舗装道路で固めることを理想とする人がいるとすればそれはお金のせいです。いわゆる経済活動そのものを縮小する工夫が必要だと思いますが、すでにお金は人間の手に負えない怪物と化しているのではないでしょうか。むかし軍国主義の時代軍縮会議が何回か行われました。日本はアメリカやイギリスに逆らって結局戦争を始めたわけですが、京都議定書も軍縮条約だったのだと思います。昔の軍縮会議でも結局はお金が問題だったわけですが、温故知新のことわざどおりワシントン軍縮会議やロンドン軍縮会議の経過は参考になるものだと思います。日本は最も教訓を豊富に保有している国であることを考えれば感慨また一入です。

kikaitokei
質問者

お礼

どうもありがとうございます。 二酸化炭素の増加も、軍事力の増加も、人間の経済活動の結果であり、 軍縮会議は環境関連の会議のアナロジーである、という考え方には、 目から鱗でした。 なるほど、、、 さすがに、日本は当時と同じような道を辿る事はないでしょうが。

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