• ベストアンサー

方形導波管の寸法比について

マイクロ波関係の書籍を読んでいると”実用的な方形導波管の断面寸法比は 1:2のもが多い”と書かれており、調べてみると実際に存在している導波管 の規格も1:2がほとんどだったんですがそれ以上の事、何故1:2が実用的 なのかという事についてはほとんど触れられていません。 おそらく1:2にした時、各モードでの遮断周波数を最も低くする事ができる のだからではと思うのですが実際はどうなのでしょうか?お力添えお願いします。

  • ej335
  • お礼率66% (2/3)

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • nta
  • ベストアンサー率78% (1525/1942)
回答No.3

 大電力のマイクロ波伝送になると導波管の内部に設けた調整用の突起などからの放電が始まることがあるため、電力密度をできるだけ低くするには導波管の断面積が大きいほど有利です。しかし、横幅は伝送周波数によって制限を受けますから、縦を大きくする方が望ましいとは考えられます。もちろん横よりも縦を大きくするわけにはいきませんし、縦横の長さを同程度にすると競合するモードが増えてモード変換を起こしてしまいまうため、縦横比は十分な差が必要です。さらに、方形導波管の縦(短辺)が小さいと特性インピーダンスが低くなります。特性インピーダンスが高すぎると同軸線路などに取り出すときに大きな変換が必要になり、周波数特性の劣化や損失の増大をまねきます。こうした観点から現在のきりの良い数字になっています。  実際は2:1の場合は特性インピーダンスが300オーム程度になるので変換のためにはこの半分程度にするのが望ましいのです。そこで段階的に高さを下げていくステップ状の構造が用いられたり、中央部だけ盛り上がり部分を設けるコルゲート形状なども使われます。したがって、2:1にするという確たる根拠はなかったともいえます。

ej335
質問者

お礼

お礼の方、遅れて申し訳ありません。 非常に分かり易い説明ありがとうございました!専門家の意見が聞けて 良かったです。この疑問も解決の方向へいけそうです。

その他の回答 (2)

  • mmky
  • ベストアンサー率28% (681/2420)
回答No.2

追伸まで 1.方形導波管をアンテナにした場合はE-plane は0.5λが放射ビーム幅が大きいですね。1λ以上だとサイドロブが出始めますね。 Hplane側は1.5λぐらいからサイドロブが出ますね。 2.方形導波管と円形導波管の変換の際の効率も考える必要があるかな。 方形と円形断面の関係は方形の縦横比 b/a=0.4から0.5ぐらいで円形の半径r とaの比(r/a )が同じぐらいになりますね。 適当だけど、参考まで

  • mmky
  • ベストアンサー率28% (681/2420)
回答No.1

参考程度まで 直感的に縦・横のアンテナと考えれば、λ=2a の1波長ダイポールとa=λ/2 の半波長ダイポールであると考えれば、1波長ではヌルになるので遮断、半波長は一番効率が良いと考えることが出来ます。 だから1:2ということかな。

ej335
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます!なんとなく感覚はつかめます。 同じマイクロ波・ミリ波関係の分野なのでそういう所にヒントが隠れてそうですね。

関連するQ&A

  • 方形導波管のインピーダンスについて

    方形導波管のインピーダンスの求め方に関連してわからないことがあります。  TE10モードを考えています。 (1)導波管断面で長辺の長さを変えずに、短辺の長さを変えた場合、インピーダンスは変わりますか?インピーダンスは短辺の長さに依存しないと認識していたのですが、間違っているでしょうか? (長辺を変えた場合、長辺の長さをa、管内波長をλとした場合、インピーダンスは Z = 120*π/√(1-(λ/2a)^2) となる事は知っています) (2)1/4波長導波管変換器の寸法決定に関係しているのですが、異なる2つのインピーダンスZ1、Z2を持つ導波管の間に挟む変換導波管のインピーダンスZ3は Z3=√(Z1*Z2)となるよう選ぶべきなのですが、その場合、『長辺の長さを変えないとすると、短辺の長さは b3=√(b1*b2)として選ぶべきである』ということが理解できません。  ここでb1、b2、b3はそれぞれインピーダンスZ1、Z2、Z3の導波管の短辺の長さです。  どれか一部の疑問にでも答えていただける方いましたら、ぜひ教えて下さい。  よろしくお願いします。 もっと言うと、1/4波長変換器の断面サイズの決定方法に関連しているのですが、

  • 方形導波管の端

    方形導波管の端に金属の板をつけているのを見た事があるのですが、あれは短絡しているのですよね? マイクロ波を短絡するのはどういった時なんでしょうか?

  • 導波管とマイクロ波

    導波管、特に高周波(マイクロ波)用に関する質問なのですが 1) なぜ有線である同軸より電波にすぎない導波管が強い出力が出るのか。 2) 導波管の構造、どのようなメカニズムで通過させる電波の領域やVSWRが決定されるのか 3) 通過帯域が広い導波管と狭いものとではどちらが作りやすいのか(安価にできるのか)。 専門家の方には笑止な質問と思いますがよろしくお願いします。

  • 導波管の遮断周波数とその形状について

    Wikiを見ると導波管(矩形・円形)の遮断周波数の項目で「導波管の遮断周波数とは、モードが伝播する最低周波数を意味する」とあり、導くための方程式が提示されています。 (1)形状がメガホンのようなホーンアンテナの場合、矩形・円形を問わず開口部の一番広い部分のサイズで計算すればよいのでしょうか?因みに単なる導波管とホーンアンテナの相違点や注意点を教えて下さい。 (2)作成目的の導波管形状が必要上どうしても五角形や六角形といった多角形の形状をとる場合、遮断周波数の計算はどうすれば宜しいでしょうか?つないで実物を実測するしか方法が無いのでしょうか?計算で周波数が出せないと大変困るのですが・・・。(特にこの件で非常に困っております) (3)「導波管の遮断周波数とは、モードが伝播する最低周波数を意味する。従って、遮断周波数より低い周波数は伝播せず、減衰する」とWikiに記載がありました。 ・仮に遮断周波数が100 MHzの導波管に100 GHzの発振器をつないで発信した場合、100 GHzで送信はされるが利得が悪いということよろしいでしょうか? ・また逆に遮断周波数が100 MHzの導波管を受信アンテナで用いる場合、100 MHz以上の周波数なら利得は落ちるが100 MHz以下の周波数よりも受信しやすいという理解でよろしいでしょうか? 以上宜しくお願いいたします。

  • 遮断導波管のところで電波を全反射させる力がどこで働くのか判りません

    伝搬導波管と直径の小さめの遮断導波管を接続したとき、電波は接続面あたりで全反射します。直径が約半波長より小さい導波管は断面内のkベクトルが真空中のk(0)ベクトルよりすでに大きく前方(z方向)にはエバネセント波しか存在しないと解説されています。 私の質問はここからです。半径aを持つ円形の導波管の途中(z=0)まで誘電率と透磁率を同時に持つ架空の物質をぎっしり入れます。ここで簡単のため比透磁率=比誘電率とします。この値は十分大きく電磁波は伝搬可能です。また電界と磁界の比(特性界インピーダンス)は真空の377オームに近くなるでしょう。物質が入っていない導波管は遮断条件を満たしているとします。(重要なことは導波管の径はz依存性を持たないことです。) (1)接続面でモード変換が起きないため電気的なインピーダンスの不連続問題としてこの問題は解けると思うのですが自明のごとく答えは位相はシフトしますが全エネルギーは反射します。ここまでは正しいでしょうか。 (2)この問題を力学として捉えた場合、金属導波管内壁の法線ベクトルはz軸に垂直であるためエネルギーと運動量を持つ電磁波に-z方向の力を与えることは出来ません。システムのどの部分(場所)が回れ右の力を与えるのでしょうか。 だいぶ考えたのですがわかりません。エネルギーが遮断導波管にぶつかるのですから必ずどこかに押し戻す力が発生すると思いますが解りません。ご教授お願いします。また良い教科書があればご推薦頂ければ勉強したいと思います。よろしくお願いします。

  • 導波管

    1辺aの正方形断面のz方向に伸びる導波管があります。その中の電磁波についてなのですが、 境界x=0,aで電場、磁場が満たす条件を求めよという問題です。 E_y =E_z =0 , B_x =0 という答えになっていますが、これは電場は接線方向が、磁束密度は法線方向が接続するという境界条件から来るのでしょうか??もし、そうだとしても、正方形だとx,y方向を区別できない気がするのですが… TM波やTE波のことも書いてあるのですが、この問いを解くだけなら関係ないですよね?? 的外れなことを書いていたら申し訳ありません。わかる方いらっしゃいましたら、回答お願いします。

  • 共振回路にデューティー比50%でない方形波

    並列共振回路に共振周波数のデューティー比50%の方形波を入力すればインピーダンスが最小になるというのは知ってるんですが、 共振周波数でデューティー比40%や60%の方形波を入力した際でもインピーダンスは最小になるんでしょうか? 調べてみても記載されているサイトや書籍も見つからず困ってます。よろしければどなたか教えてください。

  • 導波路とTEMモード

    現在,導波路について勉強中の者です. マイクロ波などの導波路において,同軸管等でTEMモードが励起されているとき,カットオフ周波数は存在しないのでしょうか? また存在しないなら,その理由はなんなのでしょうか・・・? 基本的なことなのかもしれませんが,よろしくお願いします.

  • 導波管(もしくは同軸ケーブル)でのパワーの減衰

    導波管の仕様にはパワーの減衰要素として挿入損失と反射損失(VSWR)が記載されています。 実際に導波管内を電波が進行、通過する際には両方の要素を考慮する必要があるのですが A-挿入損失 0.02dB、VSWR 1.1:1 B-挿入損失 0.01dB、VSWR 1.2:1 の導波管に同じ10KW (CW)の電波(Sバンドマイクロ波)を流した場合どちらのほうがロスが少なく電波が通過するのでしょうか? (寸法などの要素はまったく同一とします) またその根拠(計算式など)もご教示お願いします。

  • 導波管の減衰について

    何度も申し訳ありません. 一度分かりやすい説明を頂いた後にもかかわらず申し訳ないのですが, 追加の手がかりが見つかり分からない点が増えてしまったため, 再度質問をさせていただきます. 添付した図にあるような式で減衰係数を表すことが出来るようですが, 別の本によると始めの( )内の因子だけで値が決定し,これがf^(3/2) に比例するそうです. この式のa,bはそれぞれ導波管の横,縦方向の寸法であり,σは導電率です. この式から何故,f^(3/2) との比例関係が導かれるのか分かりません. どなたか教えてください. 以下に前回の質問内容を再度書き込ませていただきます. 導波管について勉強しているのですが,教科書で分からないことが出てきました. 導波管の減衰は周波数fに対して f^(3/2) に比例すると書かれているのですが, これが何故そのような関係になるのかわかりません. 減衰係数から導出できるらしいのですが,f^(3/2)を含む式に変形することはできませんでした. ご存知の方がいましたら教えてください. 図5-24の点線がこのf^(3/2)だと思います. 参考になるかは分かりませんが,載せておきます. http://www.asahi-net.or.jp/~bz9s-wtb/doc/denjiha/tiw1c5tmp.pdf