• ベストアンサー

現在高校一年生ですが、冠詞がまったく分かりません・・・。

冠詞のことで質問なんですが、 a,the,無冠詞の区別の仕方が分かりません。 具体的に、どういった意味の語句で区別すればいいのでしょうか? また、今日やった問題で、 The English are a brave and wise people. (英国人は勇敢で、賢い民族である。)←多分こういう意味だったと思います。 なぜ The English are で複数形なのに、後ろに a brave and wise people. という単数の形(?)でくるのでしょうか。 試験中の英訳でも 「あれ?これって冠詞いるっけ?」とか 「aかなtheかな、それとも無冠詞かな?」とか 迷ってしまうことが多いです。 多分、しっかりと基本を抑えられていないせいだと思います。 今、駿台文庫の「新・英文法文法演習I(文法編)」しか やっていないのですが、 どうやってここらへんの基本を抑えていけばいいでしょうか? 頭の中で整理しきらないうちにタイプしたので、 語弊があるかもしれませんが、よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#125540
noname#125540
回答No.4

なるほど、同じ単語でも、その文でどの意味に使っているかで単数・複数(あるいは、可算、不可算)が変わってくるのですね。。。 基本はこれだと思います。 「冠詞」と「不可算名詞」を見てみてください。 http://www.rwds.net/kuroita/english.htm あとこれも見つけました。 http://www.roy.hi-ho.ne.jp/k-tommy/bn/n80.htm 可算、不可算と言いますが、 日本語で考えるのと「数えられる」「数えられない」がちょっと違うので、そこもまた日本人には難しいところです。 家具と考えると数えられそうだけど、furnitureは不可算名詞で、chairやtableになると可算名詞だとか。 The room has furniture. (この部屋には家具がある) There are a table and two chairs.(ここにはテーブルが1つと椅子が2脚ある) rain(雨)やbreakfast(朝食)は数えられなくて無冠詞なのですが、大雨とか豪華な朝食とか形容詞がつくと、数えられるものになります。 We had a heavy rain. (大雨が降った) I had a big breakfast.(朝食をたくさん食べた) ○ I eat breakfast. × I eat a breakfast. 難しくって私にも使い分けできません。 英英辞典だとcountable/uncountable(可算、不可算), singular/plural(単数扱い、複数扱い)が出ているのでそれで調べたり、文法書を見たりしていますが・・・・(^^; 同じ単語でも意味が違うというのは、岩波新書『日本人の英語』(マーク・ピーターセン著)に出てくるchickenの話が結構有名だと思います。 I ate chicekn. (私は鶏肉を食べた) I ate a chicken.(私はニワトリを1羽まるごと食べた) みたいな違いがあるんだそうで。 でも冠詞を自然に使うのはとても難しいことなので、完璧とはいきません。 まずは参考書に出ているような基本的なもの、よく使うもの、注意が必要なものを覚えることだと思います。 あとは英文をたくさん見て慣れるとか、真似するとか。

shaolon042
質問者

お礼

NO.4の方、そしてそのほかの方、ありがとうございます。 よもや、こんなにも親切な回答をしてくださるなんて 思いもしてませんでした。 そして、わざわざNO.4さんもわざわざサイトを 探してくださってありがとうございます。 冠詞は完璧にマスターすることなんてないんですね。 安心しました。 まず、基本的なことを抑えてから細かいところを抑えていきます。 本当にみなさんありがとうございます。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

その他の回答 (4)

  • P-Tech
  • ベストアンサー率54% (144/262)
回答No.5

The English are a brave and wise people. (英国人は勇敢で、賢い民族である。) この文に対する疑問をもって「冠詞がまったくわかりません」と悲観することは「まったく」ありません。 ご提示の文についての説明は、先回答者の通りです。 欧米言語における冠詞は、非常に難しいものらしいです。ドイツ語では、冠詞だけで全3巻15万円なんていう本が、復刻するたびに売れるという代物です。 また、ユダヤ人虐殺の時も、「冠詞のテストをして間違えたらユダヤ人」ということで虐殺されたりしたという話も聞いたことがあります。 ちょっと話が大きくなりすぎましたが、冠詞については、もちろん最低限の知識は必要です。しかし、深入りは避けた方が無難です。 高校1年生で「英文法頻出問題演習」(駿台)をやっているのは、早すぎ! モチベーションが高いようですね。それをやっているのであれば、冠詞については、「そこの問題をやみくもに丸暗記して、それ以外はやらない」で十分です。 私の兄弟は、日英・英日の同時通訳をやっていて、当然、職場にネイティブも複数いてチェックしているのですが、冠詞の使い方については、ネイティブ同士でしょっちゅう喧嘩になるそうです(笑)。 将来、英語をどういうふうにお使いになっていくかは別として、こと学校英語・受験英語レベルに関する限りは、「英文法頻出問題演習」に出ていることだけを覚えれば十二分です。納得できなくても、そのまま覚えることです。それ以上に深入りするべきではありません。 試験中の英訳では、基本に戻って、「不特定ならa、特定(話者間で認知済み)ならthe、固有名詞は無冠詞」と割り切ること(微妙な判定が採点基準になることはない)、それから、学習中に出会った基本例文を数多く音読することで、反射的に冠詞を選べる機会を増やすことが大切でしょう。仮に冠詞で失点したところで、せいぜい1点です。何の問題もありませんよ。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。
  • Oubli
  • ベストアンサー率31% (744/2384)
回答No.3

 冠詞は確かに難しいですね。日本語には似た概念がないですから。  まず、定冠詞がつくかどうかです。可算でも不可算でも、既出であるか、前後の修飾語・句・節などで確定されれば定冠詞がつきます。そうでない場合、加算名詞単数なら不定冠詞、加算名詞複数か不可算名詞なら無冠詞になります。未確定加算名詞の場合、単数であることを強調しないならば無冠詞複数形を使います。理論的にはこんなもんだと思いますが、実際には名詞がofなどでつながっている場合など、どこまでが確定なのか感覚的によく解らないことが多いです。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。
回答No.2

まずは >なぜ >The English are >で複数形なのに、後ろに >a brave and wise people. >という単数の形(?)でくるのでしょうか。 これについて。ここでの'people'は「人々」ではなく「民族」の意味で使われて単数扱いなんです。 たとえば日本語で「~民族」という場合、人の集まりを考えますよね? しかし、数えるときは、その民族の集合体を一つとして考えますよね? それと同じです。 >試験中の英訳でも >「あれ?これって冠詞いるっけ?」とか >「aかなtheかな、それとも無冠詞かな?」とか >迷ってしまうことが多いです。 a→新出の名詞につける、不特定の名詞につける the→既出の(話題に上がっている)名詞につける、特定されたものにつける 無冠詞→基本的に名詞の単数形には冠詞をつけます。人の名前には付けない。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。
noname#77550
noname#77550
回答No.1

こんにちは 冠詞は難しいですね。 付けるか付けないか、定冠詞か不定冠詞か、すべての名詞に対してそれらを決めなければならないことや、数えられる名詞と数えられない名詞の考え方が、私たち日本人には感覚的に理解しづらいので、一層難しく感じるのだと思います。 コツコツひとつずつ覚えていくしかないでしょう。 お尋ねの、 The English are a brave and wise people. については the English は「英国人」という意味で複数扱いをすると決められているのです。 なので、後に are というbe 動詞が来ています。 一方、people は「人々」という時は複数扱いですが、「国民」「民族」「種族」を意味する時はひとかたまりのものとして見るため単数扱いになる決まりなのです。 このような決めごとのために冠詞はますます難しくなってしまうのですね。 people が単数扱いだと言う例文を一つ挙げます、参考にしてください。 The Japanese are said to be an industrious people. (日本人は勤勉な国民と言われている)

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A

  • 定冠詞と不定冠詞

    定冠詞(the)は「特定された物」につく、と文法書では説明されます。しかし、 The dog is faithful. という頻繁に挙げられる例文でも簡単に「特定された物」ということでは説明出来ません。この文は二つの意味に取ることが出来ます。 1.「その犬は忠実である」 2.「犬というものは忠実である。」 1の場合はたしかに「特定された物」についています。しかし、2の場合はそうは言えません。あるサイトでは、 「種族」や「類」の全体を表すのに定冠詞を使う と説明しています。しかし「全体」とは「特定」の対立概念です。この説明は「AはAでありかつAではない」と言っているのと同じで、二律背反に陥っています。つまり説明になっていない、ということです。このような説明でこと足れりとするのは、一種の思考停止と言ってもいいでしょう。 私は、定冠詞は「全体、一般」対「特定」という視点ではなく、全く別の視点から説明すべきであると、考えています。それはこれら二つの文を共に許容する、これらの文に潜む共通性を説明する視点です。 これまで述べてきたことの裏返しが、 A dog is faithful. という文はなぜ成り立たないか、という疑問です。これが成り立つ、という意見の人があるかもしれません。またそう解説しているサイトもあります。しかし私はこの文は根本的におかしい、と思っていますので、その前提で話を進めます。 前に不定冠詞の質問をしたとき、不定冠詞の基本的な意味は「任意の」ということだ、という意見がありました。しかし「任意の」を英語に訳すとanyであってaではありません。そして Any dog is faithful. ならば問題なく成立します。なのになぜ、「任意の」という意味があるにしろ、ないにしろ A dog is faithful. という文が成り立たないのか。 The dog is faithful. も The dogs are faithful. も Dogs are faithful. も問題なく成り立つのに、なぜ A dog is faithful.だけは成り立たないのか? 「一匹の犬は忠実だ」という日本語が成り立たないのと同じ事だ、という意見があるかもしれません。その通りです。しかし私はここにこそ冠詞の問題の核心があると思っています。つまり、「一匹の犬は忠実だ」という、文法的にも、内容的にも間違っていないこの文がなぜ成り立たないのか。英語の冠詞の問題を、単なる英語の文法の問題としてでなく、おそらくあらゆる言語に共通な、言語の主体と客体と言語そのものの関係にかかわる問題としてとらえる視点へのヒントがここには隠されていると、考えています。 みなさんの、冠詞についての考え方を、できれば私の問題意識にそった形で聞かせていただければ、と思います。

  • 冠詞について

    冠詞は、 he is a poet and statesman. they are a poet and a statesman. というように、同一の人・ものであれば、冠詞はひとつ。 別々のものであれば、それぞれにつく。 ということなんですが、では、 they are a poet and statesman. となれば、彼らそれぞれが、詩人と政治家である、となるのでしょうか。

  • 冠詞 theなのかaなのか

    普通名詞の単数につく冠詞がaなのかtheなのか迷います。本に Each of the students was given a college catalog. という例文があったのですが、なんでこのcollege catalogにaなんでしょうか。 解説から普通に考えればtheのような気がするんですけど。 冠詞の一番基本な「普通名詞の単数につける」時、aなのかtheなのか判断するコツを教えてください。

  • 定冠詞・不定冠詞・無冠詞

    いつもお世話になっております。以前も同様の質問をさせていただきましたが、冠詞に関して依然naturalには決められない事があります。日本文を書くときはさほど迷う文法事項は無い為、まだnativeの感覚にはなっていないと思います。実際一番の問題点は文法書をできる限り細かく勉強して法則を覚えても、nativeの書いた文章を見ると法則と異なることが多々ある事だと思います。最近、自分が最終校閲した英語原著論文がそのまま出版(nativeによる査読のあと)されていますので、大勢には影響しないと思うのですが、もし迷ったときに規範となる良いtipをご教示いただけますと幸いです。 私自身は 1.単数の可算名詞の場合は必ず冠詞をつける。複数形でも文意が変わらない場合は冠詞を考える手間を省くため複数形で表記することがある。 2.不可算名詞を一般の意味で使う場合は無冠詞。可算名詞でも不可算名詞の用法がある場合は状況によって無冠詞。 3.唯一のもの、聞き手も知っているか、少なくとも聞いて想像できる名詞の場合はtheをつける(その前の文で既に使用されている場合など)。また、only/same/following/preceding/next/first/secondの形容詞などが名詞を修飾する場合はtheをつける。また、最大の場合/関係詞で限定される場合もtheをつける。 4.the+単数普通名詞で、典型・本質・抽象的性質を現す場合(the gentlemanなど) 5.その他自分の記憶に残っている文法事項には従う。例えば自分の専門である医学の場合は身体部位、臓器名、生体組織名を表す場合には定冠詞をつける。その他諸島・山脈・国名などにも。 以上の事を基本に下記の文について考えてみます。 Histone methylatyion influences mammalian development and cell differentiation by regulating transcription, chromatin structure, and epigenetic inheritance. For example, temporal changes in the methylation status of the histone are important for switching from neurogenesis to gliogenesis in late embryonic stage. Nativeが書いた文章ですが、methylation statusの前に付くtheは後の文で限定される為theは私でも付けますがhistoneの前のtheは何が規定しているか一般の読者には分からない気がします(histoneは数種類あり、そのmethylationパターンも数多くあるため)。というわけで、私だったらhistonesで複数形にするか、一般的な意味でhistoneと無冠詞にすると思います。勿論この論文を読む読者は知っていて当然だろうという意味で筆者はtheを付けたのかも知れませんが。 もし冠詞で迷ったときに良い秘訣など御座いましたらご教示いただけますと幸いです。

  • 【イタリア語】不定冠詞と定冠詞

    最近イタリア語の勉強を始め、文法をひととおり終えましたが、定冠詞が付くタイミングというか、なぜ付くときと付かないときがあるのか、文法書を読んでも理解しきれません(英語も然りですが・・・)。 私が最初に使った文法の本の最初の方に出てくる例文で、次のような2文があります。 A.Questa e una borsa francese. B.Queste sono le riviste italiane. (当然ですがAの文の'e'はessereなのでアクセント記号がついてます) この2つの文章の間に、単数か複数かであること以外に用法的にも特に差異は見られないと思うのですが、「フランス製のバッグ」は不定冠詞で「イタリアの雑誌」が定冠詞である理由がわかりません。 もし「イタリアの雑誌」が単数なら、 Questa e una rivista italiana. でも間違いではありませんよね? この例文がたまたまこうなっていただけのことでしょうか?

  • 冠詞について

    すこし細かい質問になります。 英訳をしたい訳でなく、文法理解を深めるための質問なので 例文に文章を足して意味を補うのではなく、 僕の作った例文についての意味を教えてください。 よろしくお願いします。 [質問:1] Wolves have fangs. オオカミは牙がある。と一般論を述べているので、 fangにも(s)を付けるので間違いないでしょうか? またこの用法の文法名は何でしょうか? [質問:2] Rhinoceroses have a hone. 同様にサイは角がある。とする場合 サイの角は1本なので a hone で合っていますか? [質問:3] Bulls have hones. このhonesの(s)は一般的な角を説明すると同時に 複数形の(s)でもありますか?a honeではなくhonesとすることで 仮に牛を見たことがない人がこの文章を読んだ瞬間に、 「少なくとも牛には複数本のツノがあるのだな」となるでしょうか? [質問:4] Wolves have sharp fangs. この場合は、幾つかある牙のうち一部が鋭いという意味になるのでしょうか? それとも、すべての牙が鋭い事になりますか? [質問:5] The wolf has sharp fangs. 三人称単数のhasで合っているでしょうか? またこの文章の場合、定冠詞があるので fangsの(s)は複数形の(s)と断定していいでしょうか? [質問:6] The wolf has one sharp fang. そのオオカミは1本の鋭い牙がある。を The wolf has a sharp fang.と書き換える事は可能でしょうか? この場合の(a)は不定冠詞として働いて、“一本の”という 言葉の意味を成さず不適当な気がします。

  • 次の冠詞の説明お願いします。

    次の冠詞の説明お願いします。 1.The names of places show this. For example, "Sapporo", "Kushiro", and "Asahikawa" are from the Ainu language 2.He though, " The life of a people is int its language". So he started Ainu language classes with his friends. 1はthe Ainu language に対し、2はAinu language classesです。2は冠詞がありません。何故必要ないのですか?1のthe Ainu languageのtheは民族を表すtheと思ったので、2にもtheが必要だと思いました。よろしくお願いします。

  • 定冠詞は「全体」を指し示すか

    以前、<定冠詞は「全体」を表すか>という質問をした者です。質問の趣旨は、定冠詞の機能として、唯一のものを指すだけでなく、あるものやある集団の全体を指すこともあるかということでした。もっと言えば、<指し示す対象が全体である>という言い方が<指し示す対象が唯一のものである>という言い方に還元可能なのではないかということです。今回はこの件での再質問です。まず、私の説明を提示します。おかしなところがあればご指摘下さい。 まず大前提として示すべきことがあります。定冠詞の使用原則は、コミュニケーションの場において、話し手が提示したあるものを聞き手がどれなのか特定できると、そのように話し手が判断した時、話し手は定冠詞を使わなければならないとする約束事です。 定冠詞の指示範囲についての議論はもともとRussellが始めたものです。彼は、定冠詞は唯一のものを指し示すと主張しましたが、その主張が有効なのは単数普通名詞においてのみでした。単数普通名詞のみならず物質名詞・抽象名詞・複数可算名詞に対しても成り立つ包括的な考えを提唱したのがHawkinsです。彼は、それらに付与された定冠詞の指示対象は、それらの語の総体であると主張しました。the waterやthe booksはその場で話題になったwaterのすべて(総量)を、及びbooksの総数を表すとするわけです。-ここまでの記述は複数の冠詞の解説書・研究書に書かれていることの要約です。 それに対して、the+複数名詞が必ずしも全体を表すとは限らないといった指摘をする人もいます。私もその一人です。例文を挙げます。 A: Would you come to New York with me? No thank you. The people are unfriendly, and talk too fast for me. B: In autumn the leaves turn yellow and red. Aにおいて、the peopleがその国の人たち全員を表すとは思えません。また、Bにおいてもthe leavesが全部の葉々を意味することはありません。 でも、the+複数名詞が実際に全体を表す場合があることも確かです。 C: The water dried up. D: I gave back the CDs I borrowed from my friend. これらの文中ではthe+複数名詞が確かに全体を指しています。A, Bと違って、Cにおいてはupによって全体が含意されています。Dにおいては、借りたものを返す時は普通は全部返すものだという一般常識が働いていると思います。このように、全体を表すかどうかは語用論的状況と関わると言えそうです。ただし、語用論では決め手になりません。文法的に詰めてゆこうと思います。 単数可算名詞の場合も考えてみます。 The book is on the table. においてthe bookは全体という意味を持ちません。I read the book, but it wasn't interesting. はその本を全部読み終えていなくても成り立ちますが、 E: I read the book through. は全部読み終えた時の発言です。この時、全体の意味が出ます。finish readingやhave read を使っても完了の意味が出て本全体を表します。このように、あることが完了する、といった文脈が全体性と関わっているように思います。  状況・文脈と無関係に、もともと分離不可能なものとして作られている名詞句もあります。 F: The United States was against the proposal. において、The United States はアメリカの各州の結束力の強さを前提とした表現です。空間的な認知において分離不可能あるいは結束性ということが全体性と関わっているように思います。 結局、C, D, E, Fの例から推定できることですが、the+名詞が何かの全体を表すのは、文脈の要請によって、そのものの部分を全体から空間的・時間的に切り離して扱うことが困難な場合だと言えそうです。だとすれば、全体を表すことをもって定冠詞の働きであるとするのは無理があるように思います。 ここで確認しなければならないことがあります。A~Fにおいてなぜ名詞にtheがついたのかということです。  Aのthe peopleは話者がNew Yorkで出会った人たちです。状況による限定があります。  Bのthe leavesは秋の風物としての葉々です。ここでも状況による限定があります。  Cのthe waterはすでに話題に出ているはずです。  Dのthe CDs の場合は、既に話題に出ているか、そうでないとすれば関係詞節によって限定されているからです。後者の可能性の方が大きいと思います。  Eのthe bookはすでに話題に出ているはずです。  Fは固有名詞だからそうした存在が言語共同体によって承認されているという説明が可能ですが、別の説明も可能です。The United Statesはアメリカ国籍所持者という特定の属性を共有する集団です。このことが定冠詞の使用を要請するものと考えます。同じことはthe Japaneseやthe youngにも言えます。ある集団が全体を表すからではなく、一つの属性を共有するから定冠詞がつけられるということだと思われます。 以上、全体を表す名詞句に定冠詞がつくことが定冠詞の本来の機能から説明可能であることを示しました。 ところで、theがつく理由が定冠詞の本来の機能から説明されるのでなく、全体を表すからだという言い方が成立するのであれば、全体を表すものには必ずtheがつきますよ、という約束事が言語共同体によって共有されていなければなりません。そのような約束事は存在しません。全体だからtheがつくとは言えないことになります。 ここで、全体を表す名詞句には必ず定冠詞がつくのかという問題をさらに考えてみます。 G: Yesterday one / 5 of teachers of the school came here. He' s Mr. Nakamura.  文中のone of teachers は教員全体のうちの1、5人を表していますが、teachersにtheはついていません。ある大きな集団のうちの部分を表す時は、大きな集団の方は全体を含意しているなのにtheがついていません。このことからもわかるように、全体を表す名詞句に必ずしも定冠詞がつくとは言えません。 以上、全体を表すことと定冠詞の使用とが無関係であることを示しました。 では、総称表現ではどうなのでしょうか。 H: The dinosaurs died out long ago. においては、確かに全体を表していますが、died out という語句から全体の意味が出たと思われます。先ほどのThe United Statesと同じく、文脈から集合的な意味合いが出ているように思います。 I: Hey, the dinosaurs are rushing towards us. Let's run away. においては眼や耳で確認できる特定の恐竜集団を指しています。集合的な意味合いが出ていないと思います。  J: The dinosaur is a large reptile that lived in prehistoric times. においては、恐竜という種族全体に及ぶ属性が示されていますが、これは定義を表す一般的な文だからです。  総称表現においても、定冠詞は文脈次第で全体を表すとしか言えないと思います。  そもそも、定冠詞が使われる原理は<聞き手がこれだと同定できるはずだと話し手が考える時にtheを使う>です。 Jにおいて、聞き手はこの文が恐竜という種族を表していると考え、種族は一つしかいないから、あるいはThe dinosaur が種族の代表を表すから定冠詞がつくと判断するのではないでしょうか。聞き手がJの文を聞いた時、思い浮かべるのは種族の代表であって種族の全体ではないと思います。is a large reptile と単数形が使われているわけだから単数のものを想起するのが自然だと思います。 定冠詞の指示範囲についてのHawkins説(定冠詞がついた物質名詞・抽象名詞・複数可算名詞はその総体を指し示す)は成立しないと思います。だとすれば、Russellの唯一説をそれら3つの名詞に適用するやり方を考えつけばよいことになります。  すなわち、物質名詞又は抽象名詞にtheがつくとき、指し示されるものは話し手と聞き手の共有知識内の唯一の物質又は抽象観念である、あるいは共有知識内で話題になった物質又は抽象観念の特定の唯一的な部分だと言えばよいはずです。  以上、定冠詞が全体をも示すという考えに反証めいたものをあげました。いかがでしょうか。

  • 「hereinafter」以後の冠詞の有無

    「hereinafter」以後の冠詞の有無に関する文法の質問です。 例えば、契約書において「hereinafter referred to as "Employer"」としたとします。 これ以後の文中にこの「Employer」を使用する場合、 各文中における対象の単数・複数等を区別するために 「Employer/an Employer/the Employer/Employers/the Employers」 というように冠詞の有無で使い分けるのか、 それとも対象の単数・複数等に関わらず、常に「Employer」とだけ示すべきでしょうか。 よろしくお願い致します。

  • 高校英語文法…教えてください!

    勉強中にわからなくなりました。 教えてください。  The japanese are ( ). (1) hard-working peoples (2) a hard-working country (3) hard-working country (4) a hard-working poople   訳は日本人は勤勉な国民だ、で答えは(4)でした。    are だから、はじめの a が付かなくてsが付くんだな、  って思って(1)にしました。  解説には『peopleはここでは国民、民族の意味。       数えられる名詞であり、冠詞 a が必要』  って書いてありました。  じゃあpeopleが数えられる名詞なのは分かったけど、  なぜ国民だって断定できるの?日本は勤勉な国だ、では  だめなの?’are’だからかなぁ?  ってごちゃごちゃしてきました。  教えてください。お願いします。