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サガンの「悲しみよこんにちは」の訳

先日サガンの悲しみよこんにちはを読みました。 訳がいかにも海外小説を訳したタイプで、それはそれで楽しめたのですが、違う人の訳も読みたくなりました。 私が読んだのは朝吹登水子さんの訳です。 その他の方が訳した、同小説は存在しますか? あれば、お勧めの約本を教えてください。

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.1

 おはようございます。  この質問を見て、「え、ほかに訳が存在するのか?」と先ず感じました。それくらいにサガン=朝吹=新潮社の構図が出来上がっています。ところが調べてみると、これがあるんですね。  と言うよりも、実際には先ずダヴィッド社が1957年に出しました。 http://opac.ndl.go.jp/recordid/000000967099/jpn これは相当売れたようで、54年には改版されて更に売られています(改版によりページ数も減っているので、値下げされた可能性も高い)。上記の新潮文庫版が出たのは55年で、この時に朝吹訳になり、以後サガン=朝吹=新潮社がかなり長期に亘って続きました。独占契約が存在したのでしょう。それでも80年代に入ると集英社が新刊を出したり、訳者も変わったりしています。  売れた証拠にこんな記事が在ります(ブログをここで紹介すると大方は削除されるので中止)。古書市で続け様にこの安東訳を見つけ、1冊には「30刷」とある、と書いてあります。実際に古書店でも在庫はいくつか見つかります。 http://www.kosho.or.jp/public/book/detail.do;jsessionid=454743405FED88E2F52E8117DBF69E52?tourokubi=B84565FADC18A2C398567E7B392C9C866126ED5785994050&seq=8&sc=A5AF29CCE0F6B5DA4ED18997687098EA http://www.kosho.or.jp/public/book/detail.do;jsessionid=454743405FED88E2F52E8117DBF69E52?tourokubi=2F23207B82F34B30769081F632391E6BD65F5A22351D343E&seq=37&sc=22ABB357B8605E684ED18997687098EA これ以外に以下でも検索すると、もっと安いものが見つかるかもしれません(朝吹訳も同時に表示されるため、私はやらないでおきます)。 http://www.crypto.ne.jp/oldbookmark/ http://sgenji.jp/  この状況なら図書館にも在りそうなものですが、東京の公立館で持っているところは都立多摩の1館だけです。↓は全国の図書館の検索。 http://www.jla.or.jp/link/public.html  最後に、では直接両者を読んで比較する意見を述べている記事はと言うと、無さそうです。2ちゃんねるのサガン・スレッドの投稿24以下は多少参考になるかもしれません。 http://love6.2ch.net/test/read.cgi/book/1187286712/1-44

tigemilk
質問者

お礼

詳しいお返事ありがとうございます。 他の方の訳、存在したのですね。 でも気軽には手に入らなさそうで、残念です。 朝吹さんのたとえば「彼は私の気に入り、私も彼の気に入った。」という日本語は、文学的には正しい文章なのでしょうか? それとも直訳的なのか? そういう感じで、少し読みづらかったので。 私が海外文学に慣れていないせいなのかしら??

その他の回答 (2)

noname#125540
noname#125540
回答No.3

No.2です。 「彼は私の気に入り、私も彼の気に入った。」 は、日本語として意味は通ります。 確かに直訳的なのかもしれませんが、翻訳した時代が違うせいもあるかもしれません。 古風な感じも影響しているのかも・・・・。 「私の気に入る」という表現ならば、ちょっと昔の日本語だったらあるような気がします。 自信はありませんが。 昔の日本語を読んでいると、「はあ~、これをここで使うんだ」とか「てにをはが何か違う」というような現代との相違は感じます。

tigemilk
質問者

お礼

すみません。 すっかりお礼をするのを忘れていました。 回答につけた質問にも答えてくださりありがとうございます。 確かに、日本語の小説でも、昔の小説だと違和感感じる文章があって、「もともとはこうやって使うんだな~」と思うことあります! ありがとうございました。

noname#125540
noname#125540
回答No.2

文学に正しいも間違いもないと思いますが、 翻訳の好き嫌いというのは存在します。 どの程度原語を生かすか、どこまで日本語的にするか、 どんな日本語文にするかは、訳者次第だと思います。 よっぽど多数の人々から「読みにくい」「イメージに合わない」などと言われれば、良くない訳なのだろうと思いますが。 日本語としてあまりにも不自然とか、イメージに合わないとか。 何かの作品で複数出たとき(ハヤカワだか、SF系だったか?)男性主人公の主語が「僕」か「俺」か「私」か・・・なんて比較がありました。 日本語だと、ここも難しいですよね。 フランス語や英語なら一人称は変わらないのですけれど。 訳者がこれだと信じて選ぶわけですが、もしかして原文を読んだ読者がいるとすると、翻訳版を読んでイメージが違うと感じるかもしれないし。 『悲しみよこんにちは』の場合は主人公が女の子ですから、オレはありませんが。 日本語として違和感を感じる場合は、たいてい直訳的なのだと思いますよ。 私自身は朝吹さんの訳で読みづらいということはありませんでしたが、 自分の好みに合わないと読みづらいものです。 サガンの場合はあまり訳者が多くないのでしょうけれど、 1人の作家の作品をそれぞれ色々な人が訳していると、同じ作者の作品でも、ちょっと違ってきます。

tigemilk
質問者

お礼

御説明ありがとうございます。 お礼が遅くなり、申し訳ありません。 文学的に正しいかどうかというのは、 日本語の文法というのでしょうか、使い方として合っているのかを知りたかったのです。 訳の好き嫌いありますよね。 いろんな文章が原語で読める人になりたいものです。 ありがとうございました。

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