街で卑猥な言葉をかけられた場合の対処法

質問

20代女です。
仕事帰りに近所のスーパーマーケットで、見知らぬ男性からすれ違いざまに卑猥な言葉をかけられました。
（下の口がどうこうで欲しいだろどうこう）

この時はポカーンとしてしまっている間にその男性はどこかへ行ってしまったんですが、
あとになって、こういう場合の対処法として適切なのはどのような反応なのか、気になったので投稿させていただきました。
質問が重複していましたらすみません。

以前、電車内で痴漢に遭った時には振り払い、ドアが開いた時に痴漢が逃げようとしたので、殴ってから駅員さんのとこまで引き摺って行きました。
（もしかしたらこれは傷害罪だったんでしょうか？）
しかし街で卑猥な言葉をかけられた時に、いきなり殴りかかって店員さんに突き出すのもやりすぎかなと思いますし、
だいたい言い逃れされてもどうしようもないですし、かと言って看過するのも許しがたいですし、
たとえばスーパー内なら店員さんを呼ぶにしても、来てもらうまでの間にどこかにいなくなられたらそれも許したみたいで腑に落ちないし…
と、色々考えてしまいます。

痴漢で警察に行ったときに頂いたリーフレットには、大声で助けを呼ぶ、みたいなことが推奨されていたと記憶していますが、
これもこういう場合には該当しないなと感じたので、皆様からアドバイス頂けますと助かります。
どうぞよろしくお願いします。

回答No.6

hahahapart

> 法治社会というのは法廷に出るまでは「やられ損」、
> そして「いったん関わったら時間と労力の無駄」なんですね。

うがった発想です。
逆に中国の裁判は異常に早くて、逮捕されて３日目に死刑執行されることも珍しくありません。
それでいいのですか？
相手に罪を課すというのは、常に冤罪というリスクが付きまといます。
ある日突然あなたの家に警察が来て、「殺人の容疑で逮捕する。逮捕状はこれ。」と提示されて
そのまま裁判所に、その場で死刑が宣告されて、翌日には絞首刑。
しかし実際にはあなたは殺人など犯しておらず、事件の日、友達と遊んでいた。
裁判当日は「証人もいない」と死刑が確定したものの、その友人はたまたま海外旅行に行っていて
あなたが逮捕されたことも知らず、５日後に帰ってきて証言してもあなたはもう死刑が執行されて
いますから、死人に口なしです。
被害者とすれば実に労力も無く、イージーで良いですね。
これがお望みです？

被害を申し出る人というのは必ずしも実際に被害を受けているとは限らず、先般も大阪での痴漢の
冤罪逮捕がありましたよね。
こういう風にありもしない犯罪をでっち上げてくる人や、犯罪はあったけど、当事者ではなかった
とか、疑いはあったけど処罰するほどではないとかいろいろなケースがあります。
警察だからといって、それを検察に上げて起訴状を作り、起訴するには証言や証拠がなければ裁判
では勝てません。
被告が勝訴確定するとそれは直ちに冤罪となり、国家賠償法に基づき、警察に対して損害賠償請求
訴訟を起こされます。
その賠償金は皆様からあつめた血税から支払われます。
そうしたらそうしたで今度は、やり警察の対応が悪いだ、公権力の乱用だ、税金の無駄遣いだと騒
ぐでしょう。

警察を呼ぶことが悪いとは言いませんが、それはすべて税金でまかなっているのです。
呼ぶからには最後まで責任を持ちなさい、責任がもてないなら呼ぶな＝税金の無駄遣いをするなと
言うことです。

> 卑猥な言葉をかけたのが婦警さんなどだったら痴漢のように、現行犯逮捕などができるものの類
> に入るのでしょうか？
おそらく警告はしても逮捕はしないでしょうね。
逮捕するに至る事件性が無いからです。
逮捕というのは刑法などの法律に照らし合わせて、違法であるという根拠が無くてはなりません。
しかし今回のケースでは、性器を出したといのなら公然わいせつ、あなたの体を触ってというのなら
強制わいせつなどの罪に問えるでしょうが、すれ違いざまに卑猥な言葉を言われたという程度では
継続性もなく、何の法律にも触れません。

>もし婦警さんでもどうしようもないとしたら、人に対してなにを言ってもいいことになってしまいますよね。
言論の自由がありますから、何かを言った事が直ちに違法ではありません。
しかし、それがどうして「人に対してなにを言ってもいい」という解釈になるのでしょうか？
言葉に公然わいせつなどを問うには、例えば駅前で大音響で官能小説を朗読したなどというケースで
なら、公然わいせつなどに問えるかもしれません。
文章にもわいせつ性は問えますので（チャタレー事件　最高裁判所昭和32年3月13日大法廷判決）
あるいはテレビで虚偽を流布すれば名誉毀損になります。
「テメー、金払わないと殺すぞ」などといえば、恐喝罪や強要罪です
要するに法に照らし合わせて違法か違法ではないかということですから、婦警だろうと警視総監
だろうと、無理なものは無理というだけです。
「人に対してなにを言ってもいい」という解釈など成立しません。
ただのギャク切れです。

> 精神的苦痛を受けたのは確かにしても、こういう輩が野放しだと不愉快だという意味での苦痛です。
> 相手が中学生とか子供だったらものすごく傷つくし、忘れるのに何十年もかかるくらいいやなことだと思うので、
> 自分が言われたこと自体より、こういう人の野放しが普通であることの方が私は苦痛です。
> 損害賠償はもしするのであれば、社会に対してしてほしいと思うけれども、自分に賠償してほしいとは感じません。
ならば民事で訴える根拠はありません。
損害賠償とは、受けた損害を民法第４１７条に基づき、金銭に換算して賠償してもらうということです。
しかしあなたはそうではないというのなら、訴える法的根拠がありません。
野放しだというのが不愉快だというのなら、野放しにしない管理責任があるのは誰ですか？
警察ですか？
警察だというのなら国家賠償法で損害賠償請求できますが、賠償する義務が見当たりません。

おそらくあなたは正義感が強い人なのでしょう。
しかし、正義感という感情論だけでは法律論は解決しませんし、感情論で人は裁けません。
そう、世の中単純なことではありません。
そこまであなたが、「子供たちが」とまでいうのなら、そのスーパーに私服警備のボランティアでも申し出ればいいんじゃないですか？
実際、こんな組織もあります。
http://www.guardianangels.or.jp/
しかし、あなたがそういうボランティアはしないと言うのなら、子供がどうのこうのとかはすべて偽善に過ぎません。

> もし「騒ぐ」としたら、似たような気持ち悪い行為の抑制効果という点で意味はあると思います。
> 日本は変態が野放しで普通の国なんですよね？そんなのおかしいと思いますもの。
じゃー何百万円もの私費を投入して、訴訟を起こして戦えばいいんじゃないですか？
５万円の罰金払えば済む痴漢事件に対して、１０００万円以上の費用をかけて最高裁まで争った方もいます。
色恋沙汰関係の裁判では「金の問題じゃねー、プライドの問題だ」とそういう訴訟はよくあります。
それはあなたの権利ですので否定しません。
そこまで言うのなら有言実行、本当にやってくださいね。
事件番号お知らせいただけば、可能であれば傍聴に行きますよ。

> どの国でもそんなに面倒なプロセスを踏むものなのですか？非効率と感じます。
じゃー、上記のとおり３日目に死刑にしますか？
効率はいいですが、冤罪多発ですね。
あなたやあなたの愛する人が冤罪で死刑になっても文句を言わないでください。
効率的に行きましょう。

> 走り出そうとしている人間を食い止めるにはダメージを与えるしかないと判断したのですが、
> 本来どんな捕まえ方が適切でしょうか。
羽交い絞めと周囲に助けと協力を求めるのが限界でしょうね。

途中でも書きましたが、あなたは正義感があると思います。
そういう気持ちは大切です、これからも維持してください。
けど、犯罪捜査というのは常に冤罪のリスクがあるということです。
富山でもありましたよね、強姦だと逮捕された人が実は無罪で、それが刑が終わったあとに別な
事件で逮捕された者が自白して、冤罪が発覚したという事件。
捕まった人は、職も失い、周りから白い目で見られて、挙句は刑務所に入っている間に、親が
死んだけど、最後まで無罪を知らせることが出来ず、見取ることも出来ませんでした。
その人や、親の無念は想像を絶するものでしょう。
そんなことがあっていいと思いますか？

人を裁くというのは常にこういうリスクがあるということです。
こうやって徹底して裁判をしても、こんなことが起きるのです。
それを効率だけを求めて、こういう無念の人を日本中に作ってもいいのでしょうか？
たしかに日本の裁判は長すぎて、公害訴訟などは何十年もかかって原告が亡くなるということもあります。
それはそれでまた無念です。
しかしその辺の兼ね合いが難しいところです。

ですから、「やられ損」だとか「いったん関わったら時間と労力の無駄」というのは、うがった発想です。
「正義感」という綺麗事だけでは、世の中解決しません。

お礼

度々ご回答くださり、どうもありがとうございます。
非常によくわかりました。
まず私のこれまでの認識がとてもアグレッシブだということ、それから法律の基礎理念に対して無知であることもわかりました。
Ｎｏ．５の回答者様にもお書きいただいたように、冤罪のリスクというのが常に捜査にはあるんですね。
検証や裁判などについては、長すぎる点と徹底の度合いの兼ね合いが難しいところ、という結論で理解しました。
中国はたしかに早すぎです。でも、日本は遅すぎなのでは、と常々感じていました。
でも徹底して冤罪を避けているから時間がかかる、というので納得です。
痴漢の検証の時には明らかにその人がやっていて本人も認めているにもかかわらず、「本当にこの人か」というのを全部で２０回訊かれました。
原告がいやになるのは同じことを馬鹿みたいに何度も何度も訊かれるからなのかな？と思っていましたが、それにも理由があったんですね。
まさかあの時は冤罪を疑われているとは思わず、担当の警官がおぼえが悪いのかとすら感じていました。
理由があるならさして苦にもならないですね。

>じゃー何百万円もの私費を投入して、訴訟を起こして戦えばいいんじゃないですか？
５万円の罰金払えば済む痴漢事件に対して、１０００万円以上の費用をかけて最高裁まで争った方もいます。

そういう人、いいですね。
私も次になにか許しがたいことに遭ったら、ぜひそうすることにします。

言論の自由は、日本て本当に自由なんですね。これまですんでいたイギリスでは、卑猥なことを言う人はすぐに捕まるから安心していましたが、日本はそれに比べてすごく自由なので驚きです。でもイギリスではなにの罪だったのかな？
知らないことばかりです。今回は大変勉強になりました。
リンク先ありがとうございます。こういう組織もあるんですね。
いまも別のところでボランティアのパトロールはやっていますが、サイバーのもあるようなので申し込みたいと思います。

本一冊読んだみたいに学習させていただきました。
貴重なお時間割いてくださりどうもありがとうございます。
私には正義厨要素があるようなので自戒していきたいと思います。