古橋廣之進氏と北島康介選手はどちらが人気がありましたか

質問

昔の水泳選手の古橋廣之進氏が一番人気があった時と、今の水泳選手の北島康介選手はどちらが人気がありましたか？

回答No.3

LB05

古橋先生の水泳教室『トビウオスイミングスクール』で水泳を覚えた者です。残念ながら『トビウオ』は倒産・閉鎖されてしまいましたが、倒産は新聞にも報じられましたね。

>古橋廣之進氏と北島康介選手はどちらが人気がありましたか

　比較自体がおこがましい、ほどの話です。
　自分は高度成長期生まれで、当然古橋先生は『通っている水泳クラブの校長』としてしか知りませんが・・・戦中派である親の世代にとっては、戦争で負けた欧米人に快勝する古橋先生は、神様に見えたことでしょう。（家族や知り合いは次々に戦争に行ったきり戻らず、食べるモノはイモしかなく、金属類は全て『供出』の名の下に政府に取り上げられ、夜寝ていると空襲警報でタタキ起こされ、それでも戦争に負けた・・・当時のヒト達のキモチを考えてみてください。戦争で負けた日本人が、ずっと平和な戦いで、文字通り『ハダカ一貫』の戦いで欧米人に勝ったのです。
　No.2様で『あの頃「古橋選手」と「湯川博士」・・・は、日本人の光でした！』という御回答がありましたが、他にもプロレスの力道山やマラソンの円谷など・・・彼らは日本の国民が有史以来もっとも惨めな思いをしていた時代のカリスマであり希望の星だったと思われます。（大政奉還の2年前生まれ！の祖父は力道山が大スキで、TVで中継がある時はプロレス以外見せてもらえませんでした。アメリカの大柄なレスラーが空手チョップで倒されるシーンを、祖父は涙を流しながら見てました。祖父は戦中地方の政治家でしたが、敗戦に際しよほどつらいことがあったんでしょう。）
　この時代の日本人の本当の心を知るのは今や不可能ですが、少なくとも『勝てそう』『すごい記録が期待出来る』『見た目や言動がカッコいい』などという理由だけで選手を応援していたワケではない、という事です。

お礼

ご回答頂きありがとうございました。
やはり戦争に負けた当時の人たちにとって、大きな意味があったのですね。大変参考になりました。