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大手企業の正社員または公務員の方に質問です。
大手企業の正社員または公務員の方は非正規労働者のことをどのように考えているのでしょうか? このまま自分たちは安全帯にいて、非正規社員は世の中の調整弁でいいんだよ!と考えてますか? 正社員の方も実力主義等の導入で追い詰められている部分も多々あると思いますが、正社員になれない非正規社員の未来と比べるとやはり大船に乗っていると感じてしまいます。
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この問題に関しては、経緯を遡って考えるのがいいかと思います。 なぜこれほど非正規雇用者が増えているのか? 1980年代、日本はバブル経済の中で浮かれに浮かれまくっていました。 働いてさえいれば将来は年功序列で安泰、誰もが普通に暮らせる。 求人などは、企業から学生へ「頼むからうちに来て下さい」と 盛んにアプローチを仕掛けていたそうです。 世界史上、このような状態が長続きしたほとんどありません。 ですが当時の人々は浮かれきっていて、この世の春を謳歌していました。 その後1990年代になり、バブルが崩壊。「失われた10年」の始まりです。 大手金融機関がいくつも破綻し、凄まじい数の企業が倒産しました。 バブル崩壊後、倒産した会社は実に100,000を超えるのです。 企業経営で最も負担となっているのが、人件費です。 政府は企業を救うため、労働者派遣法の改正に踏み切りました。 契約期限の延長、派遣可能業種の拡大などなど。 これによって企業は業績を回復し、今日かなりの持ち直しを実現しました。 しかし景気が回復した今でも、非正規雇用に携わる人は減りません。 一度覚えた蜜の味を、企業も簡単には忘れられないということでしょう。 浮かれて再びバブル崩壊のような惨劇を繰り返したくないということも あると思います。 今日の非正規雇用の問題は、 何よりもバブル経済の下で浮かれていた国民に責任があります。 彼らが何も考えずに土地転がしを行った結果が、今日に繋がっています。 恨むなら政府よりも、むしろこの世代の人々を恨むべきだと思います。 政府の採った労働者派遣法の改正は、やむを得ない一面もあります。 愚かな国民がやらかした失態を、尻拭いした感じすらありますね。 改正が行われなければ、もっと多くの企業が姿を消して 非正規雇用すらままならない社会となっていたかもしれません。 この点は見逃されがちですが、非常に大きな分岐点だったと思います。 ただ経済が立ち直りつつある今、政府による雇用の調整は必要です。 今後の政策にどのようなことが盛り込まれるか、楽しみなところです。 私は氷河期と言われた2002年に大学を出て、大企業に就職しました。 しかし、「失われた10年」を支え続けたのは 非正規雇用の人々だ、と今でも感謝することがあります。 彼らの存在がなければ、自分もどうなっていたかと思うと恐ろしいです。 自民党を初めとする政府には、国際競争力の向上のためにも、 この問題には積極的に取り組んでもらいたいと思っています。 友人にも非正規雇用の人はいますが、それほど閉塞感は感じません。 正社員の仕事がつらくて、進んで派遣社員になった人もいます。 今は正社員も厳しい時代です。バブルの頃とは全く違います。 経済がグローバル化し、国際競争社会の中で日本経済は生きています。 そういった厳しい環境でやっていけないと判断するならば、 非正規雇用という選択肢はセーフティネットにもなり得ます。
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- anachronism
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私の職場には、非正規雇用から正規雇用となった人が結構います。その中には是非にと請われて、人材派遣会社に多額の移籍金を支払って雇用された方さえいます。あるいは、正規雇用から、定年を経てですが、非正規雇用になった人もいます。 もちろん、逆に職場の多く人から疎まれ、契約を解除された非正規雇用の人もいるし、会社を辞めていった正規雇用の人もいます。人生いろいろです。 あなたが「正社員に『なれない』非正規社員」であるとすれば、それは、たしかに運が悪かっただけかもしれません。私が正規雇用されたのは、単に運が良かっただけかもしれません。ですが、はばかりながら私はそれなりの評価を会社では受けているし、単に運だけではないと思ってはいます。 私自身は普段から、派遣社員の人たちに大いに助けてもらっていますから、むしろ、契約期間が終わったら、次の職場に移られてしまうことが大変困ったところでもあります。(これまでそうして何人も、惜しみつつ見送ってきました。)少なくとも、彼らを「世の中の調整弁」などと私は思わないし、上司たちは貴重な戦力と捉えています。もちろん、そんな期待に応えてくれる人もいれば、裏切りとさえいえるような本当にどうしようもない人もいますが。 「大船に乗っている」と思われるのはご自由ですが、その「大船」に乗るのはそう簡単じゃないし、苦労してやっとこさ乗ったはずの「大船」が、ころっと転覆するのが今の世の中です。 職場で自分の存在意義を示すのは、あるいは人と人とをつなぐのは、仕事以外にはありません。とりあえず、私の経験上、普段から正規雇用とか非正規雇用とか、必要以上に意識する人は、あまり必要とされないことが多いです。あなたが本当に必要とされる人で、あなたがそれに応えることができるなら、きっとその場所はあるでしょう。
お礼
遅くなりましたが、回答ありがとうございます。 文章を読んで、非正規に理解ある方と印象を受けました。 非正規とはいえ、責任をもって仕事に取り組んでいるひとも多いので、正社員に登用されているのはうれしいことですね。 私の職場は正社員になるにはハードルが高いです。それなりの試験もクリアしなければなりません。 自分も正社員を目指していますが、なかなかむずかしいし、「大船」に乗るのはそう簡単じゃないのは身をもって感じています。
- negitoro07
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職場によっては、派遣や契約社員に辛く当ったり、補助業務どころかノルマまで貸せてしまうところがあるとも聞きます。そのため、正規職員と同じ仕事をさせられているなら、不平等だという主張も理解できます。 また、派遣職員はボーナスがない点が不利です。酷い会社の中には非正規雇用すらせず労働者ではなく個人事業者扱いにするなど、違法行為があることも事実です。そのため、ワーキングプアと呼ばれる人が発生したのも事実です。 しかし、本来は、正規職員が重要な決定や主な業務を担い、その補助業務を行うという位置づけです。また、どんな組織でも、雑用があります。従来は、会社の中で社員をランク付けして、総合職と一般職に分けていました。一般職の仕事の一部が、派遣職員に移行したのだと理解しています。 実際、私の職場では、正規職員は大学や大学院卒ばかりです。一方、派遣職員は専門学校や短大卒の人が中心です。一部例外はありますが、役割や学歴、職能がはっきり分かれていれば、差別ではなく、合理的な区分だと思います。 もし、正規職員が良いというなら、最初から勉強してそれを目指すべきです。傲慢な言い方かもしれませんが、私は子供のころから「大人になって苦労したくなければ、今勉強しなさい」と言われてきました。なので、子供のころに遊びたいだけ遊んだ人には、あまり同情できません。 確かに努力しても報われなかった人はいると思います。大学を出たり、難し職業訓練を受けながら、機会に恵まれな人には再起のチャンスがあってしかるべきだと思います。しかし、この時代、高卒以下だったり、単純労働しかできない人が低賃金を強いられるのは、経済の原理上、救いようがない気がします。 もし、正規雇用の枠が少ないことが問題なら、それは会社の経営者や、政府の首長達、そしてこのような労働形態を導入した人たち(厚労省の官僚や財界、国会議員)に責任があるでしょう。また、労働法の専門家も、不正規雇用に歯止めをかけず、ワーキングプアを生んでしまった責任の一端があるという人もいます。
お礼
遅くなりましたが、回答ありがとうございます. たしかに重要な決定や主な業務、補助業務、雑用で分かれるのは理解できますし、重要な決定などは仕事に精通し、責任のとれる人でないと決められないのもわかります。 でも社員でも雑用しかできない人も多いのも事実です。 会社の入り方が違うだけで実力がなくても権益があり、実力があるのに雑用しかさせてもらえない人もいます。 本当の実力主義なら、正社員の枠をなくし仕事の質で分けて定期的に試験をし、みんなにチャンスができるようにしてもらいたいものです。 今回、あらためて政治の大きさを再確認した感じがします。
- mat983
- ベストアンサー率39% (10265/25670)
公務員と勘違いされています。 大手企業だから誰でも安泰ではありません。 厳しい競争に晒され、結果を求められます。 その競争を乗り越えているのです。 実際、精神的な病気の社員がポツポツいます。 非正規雇用の現状は憂いても、好んで派遣を選ぶ方もいます。 これは政治の問題です。
お礼
遅くなりましたが、回答ありがとうございます。 確かに安泰ではないと思うし、会議などでも「精神的な病気にならないよう仕事をしなさい」とかならずでます。 公務員も少しずつ世論に押されて状況は変わってくると思いますが、法律で保護されてますから強いですよね。 自分はよく考えて必ず投票に行くのですが、希望の人が当選しませんね。公平な選挙のはずが、なにか違うような感じがします。 結果的には政治の問題かもしれませんが、選挙の根回しはやめてほしいですね。
- kappa1zoku
- ベストアンサー率29% (334/1137)
質問の題目を見てどんなことが書かれているか拝見しましたが、この質問は、あなたの立場からの発言ですか? でも、非正規社員は経済の調整弁のようでいいと考える人は、別な種族の人たちではないでしょうか? どこに勤めていようが、勤めている人たちがあなたが言うような考えを持っていると詮索することは、なにかお門違いに思えてなりません。 僕はシニア世代になりましたので、今の若い人たちの就職状況の厳しさは大変だな感じます。 僕自身が若い世代だったら、耐えていけるかどうか疑問です。 でも、あなたのような考えはしないと思います。何故なら、この状況を作り出しているのは、政治・経済の問題だと思うからです。 個々人が、「自分はこの立場でよかった」「いや、あいつらは安定的なところにいて頭にくる」とかいう感情的な次元では解決できないからです。 非正規社員を合法化し、無権利状態にしている今の状況が問題なのです。 構造改革、経済のグローバル化、規制緩和、これらの言葉の意味する実態が、あなたが憤る現状です。
お礼
回答ありがとうございます。 ご指摘のとおり自分の立場からです。わたしは大手企業の期間社員です。私の配属先は私を除いて全員正社員の中で仕事をしていますし、正社員の大変さも感じています。 ただ詮索することがお門違いとは思いません。やはり非正規社員を使い捨てに思っている人もいるからです。 それが職場の雰囲気でも感じ取れますし、こうゆうことの積み重ねが世の中を作っている部分もあるのではないでしょうか?
- zorro
- ベストアンサー率25% (12261/49027)
誰でも努力しだいで大手企業にも就職でき、公務員になることができます。それぞれの立場におおじた苦しさがありますのでどちらがどうだということは言うことはできません。
お礼
回答ありがとうございます。 言いたいことはわかるのですが、ひとそれぞれ能力が違います。 優秀な人はいろいろな選択肢があると思いますが、 努力してもそれほど才も能力のない人は選択肢があまりなく未来のない非正規社員になっている部分も多いと思います。 未来のある立場と未来のない立場ではぜんぜん違うと思うのですが。
お礼
時代の流れとともに細かく書いていただきとても参考になります。 「普通に生活できるのはあたりまえ」の感覚でしたが、今の状況が世界的にみれば普通なのかもしれませんね。 2002年だと、大企業に入るのは大変な苦労だったと推測します。 また「失われた10年を支え続けたのは非正規雇用の人々」、改めてこの言葉の重さを感じます。 私は非正規でもちゃんとした未来設計ができ、また努力しつずけていれば普通の暮らしができれば何も言うことはないのですが、そうゆう時代が来るのかは難しいですね。 遅くなりましたが、回答ありがとうございました。
補足
書き込みしてくださいました皆様、誠にありがとうございました。 皆さんのそれぞれの考え方があり勉強になりました。 とても点数をつけることなどできないのが本音ですが、souun1432さんは特に細かく書いて下さいましたので良回答をつけることを御了承ください。