強いということ…
強い、というのはどういうことか、と考えての質問です。
もともと、人間が戦う局面というのは、生命が脅かされたときですよね。もしくは、自分の生命にとってより良い状況を得ようとする時。
動物を例にとって見るともっとわかりやすくて、縄張りを荒らされたら戦い、餌を奪い合って戦い、または捕食しようとして、捕食から逃れようとして戦う。
そうしてみると、本当に強い人間というのは、マンガの世界ですみませんが、『ゴルゴ13』のような人間だと思います。読んだことのない方に説明しますが、彼は全く隙がなく、近接格闘をしても銃撃をしても一流であり、これまで数々の命の危機にさらされながら、一度も敗北したことがありません(これは当然というべきで、負けたら死ぬわけですね)。互いがきっちり向かい合って始める決闘から、戦争、酒場の喧嘩、また砂漠や海上、ジャングルでのサバイバル、本当に何でもありで生き延びている人間です。
さて、ゴルゴ13は、今後も負けない限り、寿命が来るまで生き延びるでしょう。しかし、私はゴルゴ13ではありませんが、もし災害や殺人や事故、また病気で死なない限りは、やっぱり寿命まで生き延びるでしょう。
そうしてみると、大山倍達先生たちは、何をしていたことになるのでしょうか。『強くなる』と大山先生は言っていましたが、もし生き延びるために強くなるのであれば、腕っ節だけを強くしたのではだめですよね。
大山倍達を火事が襲ったら、彼は助かったでしょうか。
また力道山は暴漢にナイフで襲われて死んでしまいました。
こういうふうにいえる例は、まだあると思います。
ちょうどオリンピックの時期であるので思ったのですが、柔道やレスリングでチャンピオンでも、殴りと蹴りが入ったらどこまで戦えるか疑問ですし、またボクシングでチャンピオンでも、キックボクシング相手にどれくらい戦えるか疑問です(すみません。例がちょっと悪いですけど…)。
また、総合格闘技があるとはいえ、体中にオイルを塗っての試合であって、また試合がある以上『ヨーイドン』ではじまります。
ここで議論に入ってしまうとありきたりですが、では何が言いたいかというと、
(1)本当に強いということはどういうことなのか。
(2)何のために柔道などの試合をしているのか。
(3)『本当に強い』ようになるにはどうすればよいか。
少し皆さんの意見を聞かせてください。