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「すごいこわい」と「すごくこわい」は ?
「すごいこわいお化け屋敷」という文章があるのですが「すごくこわいお化け屋敷」が正しいと思うのですが、私が持っている電子辞書の広辞苑には「すごく」という言葉がでてきません。しかし「すごく綺麗」「すごく広い」「すごく強い」「すごく早い」とか言いますが、「すごい綺麗」「すごい広い」「すごい強い」「すごい早い」とは言いませんよね。それとも最近はそのように言うのですか。形容詞を二つ並べて言うのですか。 日本語がおかしいように思うのですが、どうなのですか。
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はじめまして。 ご質問1: <「すごくこわいお化け屋敷」が正しいと思うのですが> おっしゃる通りです。 1.「すごく」は形容詞「すごい」の連用形です。 2.ここでは「こわい」という形容詞にかかっているので、連用修飾語になります。 3.形容詞を連用修飾語として使う場合は連用形が使われます。 4.したがって、「すごい」の連用形「すごく」が正しい用法になるのです。 ご質問2: <私が持っている電子辞書の広辞苑には「すごく」という言葉がでてきません。> 「すごく」が活用形の終止形ではないからです。 1.上記の説明の通り「すごく」は「すごい」の連用形になります。 2.辞書には通常活用形の終止形の形で出ています。 3.「すごく」の終止形は「すごい」になります。 4.従って辞書などには「すごい」の形で出ているのです。 ご質問3: <日本語がおかしいように思うのですが、どうなのですか。> おっしゃる通りです。 1.形容詞「すごい」の意味は (1)ぞっとするほど恐ろしい (2)(1の意味が転じて)恐ろしくなるほど優れている (3)(2の意味が転じて)程度がはなはだしい となります。 2.語源は古語の「すごし」ですが、平安時代から現代と同じような使われ方をしています。 3.ご質問文の例文は全て(2)の「恐ろしくなるほど程度がはなはだしい」の意味として使われており、それぞれ「こわい」「綺麗な」「広い」「強い」「早い」といった形容詞の「状態の程度を強調」する用法として使われています。 4.従って、ここでは「すごく」は形容詞の程度を強める副詞的に使われていることになります。 5.副詞とは連用修飾語のことをいいます。形容詞を連用修飾語にするには「連用気」にするのが正しい語法です。 6.従って、ご質問文は全て「すごく」とするのが正しい用法になります。 ご質問4: <形容詞を二つ並べて言うのですか。> 1.それぞれの形容を、独立した語として並列するのであれば問題ありません。 例: 「白い、大きい、長い、雲」 これらの形容詞は、名詞「雲」にかかっているので連体形になります。 2.「すごい」は形容詞の連体形としても使えますから、名詞にかかる場合は使えます。 例: 「すごい人」 意味:「恐ろしくなるほど優れた人」 3.その意味で、ひとつの名詞にかかる形容詞の連体形の連続、という解釈なら使えないこともないのです。 例: 「すごい、強い、人」=「すごい人」+「強い人」 意味:「とても優れていて、強い、人」 4.従って、「すごいOOい」という表現が出てきたら、それが名詞にかかる連体形の用法であれば、形容詞と名詞との関係に違和感がなければ正しい用法となります。 しかし違和感があれば「すごい」ではなく「すごく」にする必要があるということです。 例: 「すごい、広い、部屋」=「すごい部屋」+「広い部屋」 ここでのすごいはやはり「広い」という程度の強調と考えた方が自然なので、副詞の「すごく」が適切となります。 以上ご参考までに。
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- MockTurtle
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こんにちは ( ^^ それは、わざと「すごい」と書いて「こわい」と韻を踏ませた可能性が濃厚だと思います。となると、響きが優先で書かれた言葉に文法への準拠を求めるのは酷と言うべきでしょう。例えば「安かろう悪かろう」は、安いものに良い物はないという意味の慣用句ですが、これなども厳格な文法解釈をした場合、そういう意味にはなりません(笑) このように末尾を同韻に揃えるのは、それによって言葉に軽快なリズム感を与えることが目的です。キャッチコピーや歌の文句などによく見られます。 <例> ○ ミカン キンカン サケノカン ヨメゴモタセニャ ハタラカン ○ 何である アイデアル ○ どうする?アイフル! ○ サカイ、安い、仕事キッチリ
お礼
この言葉はきちんとした文章の中にあるのです。 リズムをとった文章でもなくキャッチコッピーでもないのです。 有難うございました。
- jo-zen
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「すごく」は形容詞「すごい」の連用形ですから、辞書の見出し語としては「すごい」はあっても、「すごく」がなくても当然です。中には、活用形も見出し語として採用する辞書もあるかもしれませんが、普通はありません。 「すごく」は形容詞「すごい」の連用形ですが、副詞的に使われ「程度のはなはだしいこと」を表します。この用法は、俗語的な言い方であるとされています。文法的には、合理的説明のつかない用法ですが、現在では広く一般に使われています。言葉の進化とも言えますし、ゆらぎとも言えると思いますが、みんなが使えばそれがスタンダードになるのは避けられません。一例ですが「消耗」を「しょうもう」と読むのが一般的ですが、本来正しくは「しょうこう」なのです。誤読の方が一般になってしまったのです。慣用表現だということです。 現在「すごく」が広く一般に使われている状況を考えれば、辞書の見出し語として、堂々と採用されるのは近い気もします。
お礼
「すごく」は「すごい」の連用形というのですか。 して「すごいこわいお化け屋敷」は ? 有難うございました。
- luune21
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「走らない」という言い方がありますよね。 これは「走ら」+「ない」という2語に分けられます。そこで「はしら」という語を広辞苑で引いてみてください。ありませんよね? よく使うのになぜないのでしょう? それは、この動詞の終止形である「走る」という見出しにまとめて記載されているからです。 この語は、走らナイ、走りマス、走る。、走れバ、走れ!走ろオの6種類/5段階に変化します。これを五段活用といいます。広辞苑に(自五)と書いてあると思いますが、それは自動詞の五段活用であることを意味しています。 さて、今度は「すごい」を引いてみてください。おっしゃるとおり形容詞で(ク)と書かれています。この(ク)はク活用といいます。 ク活用は、すごカロう、すごク、すごカッた、すごイ。、すごイ(景色だ)、すごケレば、と変化します。つまり「すごく」は形容詞の終止形「すごい」にまとめられているために「すごく」という語が表記されていないのです。 では「すごく~」と「すごい~」の違いは何でしょうか。 「すごく~」は形容詞の連用形です。連用形とは活用のある動詞や形容詞に続くという意味です。「すごく強い」とか「すごく動く」とかなどですね。 一方「すごい~」は連体形といって、後に名詞などの体言と呼ばれるものが続きます。「すごい夜」とか「すごいロケット」とかなどですね。 つまり「すごいお化け屋敷」も「怖いお化け屋敷」も○ですが、「すごい怖い」の「すごい」は×だということになります。
お礼
日本語の辞典には、言葉に活用がある場合は終止形しか掲載されないということですね。これでは日本語を勉強する初心者外国人には不便ですね。日本語は細かいことに気を使い、最後まで聞かないと意味が解らないというのも納得出来ますね。 有難う御座いました。
- Segenswind
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「学校で教える文法」としては間違いといえますが、 実際には形容詞の終止形をそのまま連用修飾語的に使うことは以前からあったようです。 また、方言など標準語の枠に縛られない場面では、それほど珍しくない現象です。 (例:「えらいこわいお化け屋敷」) こちらが参考になるでしょうか。 Wikipedia「日本語の乱れ-形容詞の副詞化」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%81%AE%E4%B9%B1%E3%82%8C#.E5.BD.A2.E5.AE.B9.E8.A9.9E.E3.81.AE.E5.89.AF.E8.A9.9E.E5.8C.96 思うに、「すごい」自体に物事の程度を強める、いわば副詞的な意味があるので、 無変化のままで副詞のような使い方をする用法が生まれてきたのではないでしょうか。
お礼
有難う御座いました。
「すごいこわいお化け屋敷」の用法の是非? ○ すごい<こわいお化け屋敷> × すごいこわい<お化け屋敷> 無理して解釈すれば、<こわいお化け屋敷>で一つの名詞。 「こんな、ものすごい<こわいお化け屋敷>って、あたし初めて見たー」なんてはありでしょうかね。 <こわいお化け屋敷>の様がすごいって意味にはなりますが・・・。 しかし、いずれにしろ、「こいつ、日本語の使い方を知らねーな!」っては思われるでしょう。 普通は、<すごい>は<こわい>を形容していると思うでしょうから・・・。
お礼
「すごい、こわいお化け屋敷」でしたらわかるのですが、「すごいこわいお化け屋敷」では言葉が頭の上をスーうっと飛んで行くような気持ちがします。有難う御座いました。
- alice1125
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細かい話なのかもしれませんが、こういった話は私も非常に気になります。 少し調べてみたところ同じような話をされているところがありましたので(個人様のブログのようですが…)ご参考程度に。
お礼
私の疑問も時代遅れではないと解り安心しました。 最近は大新聞にも同じような書き方をした記事がたくさんあります。 有難う御座いました。
お礼
何回も読みました。やはり「すごくこわい」が正しいのですね。日本語の辞典には終止形しか掲載されないのですね。又「すごく」というのは副詞ではなく、形容詞の連用形なのですか! 丁寧な御回答有難う御座いました。