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単子葉類と双子葉類の区分はどこで行うのが正しいのでしょうか
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被子植物の進化は,双子葉木本から原始的双子葉草本が誕生し,ほぼ同時期に単子葉草本が誕生し,さらに単子葉木本が誕生したと考えられています。前回ご説明しましたように単子葉・双子葉というのは単に子葉の形態ですから,単子葉・双子葉という分類は否定されつつあります。おそらく何年か後の改訂教科書からは消えていると思います。 単子葉植物の特徴の一つとして良くあげられる平行脈は,たとえば原始的被子植物のドクダミや,ご質問の双子葉植物のオオバコの仲間などにも見られます。また,単子葉植物のサトイモ等の葉は網状脈系です。ですから,葉脈は双子葉植物と単子葉植物で分かれているわけではありません。 もう一つの単子葉植物の特徴である根系ですが,こちらの方が特徴といえると思います。双子葉植物の多くは,種子から出ました幼根から根が形成されます「定根」が多い傾向にあります。しかし,単子葉植物は地下茎等の節から根が出ます「不定根」です。不定根は一般的に「ひげ根」と呼ばれます。 脈系と根系の相関ですが,上記の説明から「ひげ根」であれば単子葉植物である可能性が高く,単子葉植物なら「平行脈」である可能性が高いですが,「ひげ根」=「平行脈」とは言えないと思います。
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- suiran2
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子葉で区別するのはその通りと思います。 単子葉・双子葉という分類は,あくまでも発生途中の子葉形態での分類です。子葉形態でその後の形態が決まるわけではありませんから,単子葉でも網状脈や双子葉でも平行脈がありますし,単子葉のみがヒゲ根でもありません。多くの方が混乱する原因の一つに,私は中学校の理科教育が基本的にその辺を勘違いしているのが原因と思っています。 動物ではトロコフォアと呼ばれる幼生期を持つトロコフォア幼生動物群と呼ばれます一群があります。ゴカイもタコもトロコフォア幼生期を経過しますが,成体の形態での共通点を探し求めることはしないと思います。一般には共通の先祖から分岐したのだという理解と思いますが,単子葉・双子葉も同じものと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 単子葉か双子葉か、平行脈か網状脈か、根がヒゲ根か主根・側根か、維管束の並び方がバラバラか円状か、という要素は、それぞれバラバラに存在する物であり、単子葉で平行脈で主根・側根で維管束が円状に並ぶ植物があっても、いっこうに不思議ではないということでしょうか。 素人考えでは、葉の葉脈の走り方と根の生え方には、共通点があるなと感じる点があります。 網状脈は、真ん中に太い葉脈があり、そこから細い葉脈が分かれて伸びています。この関係は、主根と側根に似ているなと思います。 また、枝分かれするのではなく一つところから同じような太さの葉脈が走る(中央の一本は太いですが)平行脈は、同じ太さの根がたくさん伸びるヒゲ根と共通する点があるなと感じるのですが。
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お礼
単子葉類、双子葉類という区分は、もう消えるものなのですね。 身近なところにある植物が、教科書の法則から外れているのですから、消えても当然なのでしょうね。 ありがとうございました。