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「~くださいませ。」とか 「いらっしゃいませ。」の「ませ」について
教えていただきたい事があるのですが。 文章の最後につける「ませ。」は何ですか? 「~くださいませ。」とか 「いらっしゃいませ。」のような使い方があります。 「ませ」にはどういった機能や意味があるのでしょうか? また「~くださいませ。」とか 「いらっしゃいませ。」以外の使い方があれば教えてください。 よろしくお願いします。
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こんにちは。1/29のご質問ではお返事を有難うございました。 だいたいの回答は出ていますが、少し補足します。 ご質問1: <文章の最後につける「ませ。」は何ですか?> 1.文法上は「丁寧」の助動詞「ます」の命令形になります。 ご質問2: <「~くださいませ。」とか 「いらっしゃいませ。」のような使い方があります。> 1.「ます」は本来、動詞の連用形に接続しますが、ご質問の用法は、その用法にはあてはまりません。 2.「~ください」は「~くれる」の尊敬語「くださる」の命令形になります。「ませ」はその命令形に接続しています。 3.「~いらっしゃい」は「~来る」の尊敬語「いらっしゃる」の命令形になります。「ませ」はその命令形に接続しています。 4.つまり、この2語とも、尊敬語の命令形に接続している丁寧語の命令形ということで、「尊敬語+丁寧語」のかなり敬意を表する表現になっているのです。 5.丁寧な挨拶に見える表現、「お帰りなさい」や「いらっしゃいませ」も、実は敬意をこめた命令文なのです。 ご質問3: <「ませ」にはどういった機能や意味があるのでしょうか?> 1.上記の例のように、丁寧の命令形「ませ」には、他の尊敬語に接続して敬意を高める、という働きがあります。 2.「ませ」自体に特に意味はありませんが、語感や語調を上品に整える働きがあります。 3.ご質問の2つの例をとっても、「ください」「いらっしゃい」だけでも、敬意を表した命令文ですが、「ませ」がつくとより上品に相手への尊重の態度が伺えます。 ご質問4: <また「~くださいませ。」とか 「いらっしゃいませ。」以外の使い方があれば教えてください。> 1.No.1の回答にある「~なさいませ」がよく使われる表現です。 例: 「お帰りなさいませ」「お気をつけなさいませ」「お申し付けなさいませ」 2.これらは、「なす」「する」という動詞の尊敬語「なさる」の命令形「なさい」に「ませ」が接続したものです。「なさい」は、命令形になると敬意が薄れるため、「ませ」をつけることで、敬意の回復を図っています。 例: 「お気をつけなさい」<「お気をつけなさいませ」 3.この2文では明らかに、右の方が敬意があります。「お帰りなさい」や「お気をつけなさい」といった「~なさい」表現は、あまり敬意の必要ない場面では使えますが、敬意を必要とする相手にはやや失礼にあたります。それを補うのが「~なさいませ」になります。 以上ご参考までに。
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- gootaroh
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丁寧の助動詞「ます」の命令形で、意味は二つあります。 一つは、「いらっしゃる」「おっしゃる」「くださる」「なさる」「申す」「召す」などの動詞の連用形に付いて、相手に対して、その動作をするようにという要求を、丁寧の気持ちを含めて言い表します。例文としては、「くれぐれも御自愛ください〈ませ〉」「十分お気をつけなさい〈ませ〉」ですね。 もう一つは、あいさつの語句に用いて、語調を丁寧にする、という意味です。ご質問のケースはこちらですね。例文は「お帰りなさい〈ませ〉」、「いらっしゃいませ」などですね。 後者のあいさつにおける「~ませ」としては、上記のほか「いってらっしゃいませ」くらいしか思い付きませんね。意外と少ないですね。 なお、国語辞典によると、後者は元来、「よくお帰りなさいました」のような言い方の省略した形「お帰りなさい」を、命令の言い方と混同して、それに「ます」の命令形「ませ」を付けて、丁寧な気持ちを添えようとしたところからできたものだそうです。
お礼
回答していただき、本当にありがとうございました。 是非参考にさせていただきます。^^
お礼
詳しく答えていただき、本当にありがとうございました。 全ての疑問が晴れました^^