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「命ずる」の受身での使い方
・・・を命じられた ・・・を命ぜられた どちらでしょう。 「命ずる」は活用は、 ぜ・じ・ず・ずる・ずれ・ぜよ ですよね? そうすると、「られる」という受身の助動詞は、連用形をとる「じ」で活用すると思うんですけど、一般的に「命ぜられた」もよく聞くので・・・。
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「命じる」と「命ずる」は同じ意味で・・・ 「命じる」は、上一段活用 未然形 命じ(ない)、命じ(られる) 連用形 命じ(ます) 終止形 命じる 連体形 命じる(とき) 仮定形 命じ(れば) 命令形 命じよ、命じろ 「命ずる」は、サ行変格活用 未然形 命じ(ない)、命ぜ(ず)、命じ(られる)、命ぜ(られる) 連用形 命じ(ます) 終止形 命ずる 連体形 命ずる(とき) 仮定形 命ずれ(ば) 命令形 命ぜよ、命じろ というわけで、 「命ずる」の受身は、「命じられる」、「命ぜられる」の2通り、 「命じる」の受身は、「命じられる」だけ、 ということになります。 しかしながら、 「命じる」が現代的であるのに対し、「命ずる」は文語の「命ず」を踏襲した語感があります たとえば、 ・「生じる」より「生ずる」のほうが古くさい。 ・「論じる」より「論ずる」のほうが古くさい。 ・「一票を投じる」より「一票を投ずる」のほうが古くさい。 ですから、 “古くささ”で統一するのであれば、 「命ずる」の受身としては、「命じる」の受身とダブる「命じられる」ではなく、「命ぜられる」が妥当であると思われます。
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わ~、書き間違ったぁ! 失礼しました ( ^^; 「命じる」は、下一段ではなく上一段です。
お礼
いえいえ、とんでもないです。
> 「命ずる」は活用は、 > ぜ・じ・ず・ずる・ずれ・ぜよ > ですよね? それは文語の「命ず」の場合です。 「命ずる」は、口語のサ行変格活用動詞ですから、次のように活用します。 じorぜ、じ、ずる、ずる、ずれ、じろorぜよ また、受身の助動詞「られる」は、連用形ではなく未然形に接続します。 したがって、「命ぜ・られ・た」が正解です。 ちなみに「命じられた」の場合は、「命ずる」ではなく、 「命じる」(下一段動詞)の未然形「命じ」・られ・た です ( ^^
お礼
文法解説ありがとうございます! 私いろいろ間違ってたんですね・・・。お恥ずかしいです。 もうふたついいですか。 未然形は二つあるのに、なぜ「ぜ」が採用されるのでしょう? あと、「命ずる」と「命じる」の意味はほとんど同じと考えていいのですか? もしよろしければお答え願います。
- mat983
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両方聞きますが、 命じられたの方が一般的です。 下記はヒット数です。 http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E5%91%BD%E3%81%98%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9F&ei=UTF-8&fr=top_ga1&fl=0&x=wrt 命じられた208万件 http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E5%91%BD%E3%81%9C%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9F&ei=UTF-8&fr=top_ga1&fl=0&x=wrt 命ぜられた 58万件
お礼
なるほど。 こうなってくると、文法の解説が気になりますね。 ありがとうございます。
お礼
なるほど!! すごくよくわかりました。 わざわざ全て活用していただいてとてもありがたいです!! 「古臭さ」の路線でいくか、もう一度検討してみます。 ありがとうございました。