- ベストアンサー
ビールと発泡酒が身体に影響を及ぼす違いについて
ビールと発泡酒の違いについてこちらで検索をしてみましたが、知りたい点がわからなかったので教えていただきたいのです。 ここ数年、味と価格の違いだけかと思っていました。 しかし、どうもそれだけではないように思えます。 発泡酒の方がビールと比べて身体になんらかの害があるのでは?と疑問が出てきました。害といってもたとえば悪良いするかしないか程度だと思いますが。でも、なにか僅かでも身体的に及ぼすものに違いがあるように感じます。気のせいなのでしょうか。どのようなことでもご存知な方、教えていただけませんでしょうか?
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
えっと、おそらく質問者さんが言っている発泡酒というのは、本来的な発泡酒(つまり、ビールやサワーを含めた、発泡するお酒全般)ではなく、ビールもどきとしての発泡酒だと考えて回答しますね。 まず発泡酒(第3のビール)というのは、いわば「脱税酒」なんですね。別に違法とかそういうわけではなくて、簡単に言えば、ビールにかけられている高い酒税を、企業努力(つまり、過去には麦の使用量を減らす、現在では麦を使わないでビールっぽい味のものに近づけたりなど)によって作られた「ビールもどき」なわけですね。おそらく、だから質問者さんはなんらかの害があるのでは?と思っているのかと思います。 ちょっと成分を考えて見ましょう。 まず、発泡酒(ビールもどき)でちょっと名前のあるドラフトワン 成分:ホップ・糖類・エンドウたんぱく・カラメル色素 アルコール度数5% 栄養分(350mlあたり)エネルギー147kcalたんぱく質0.10~0.46g脂質:0g糖質11.6g食物繊維0~0.35gナトリウム0mg だそうです。(数字は私が3.5倍しました。) 次に、ビールとしても混ぜ物がない、正当なビールと呼べるヱビスビールを見てみると 成分:麦芽・ホップ アルコール度数5% 栄養成分(350mlあたり):エネルギー147kcalたんぱく質1.8g脂質0g糖質10.5g食物繊維0.35~0.7gナトリウム0mg 製造過程については、ビールについてはご存知だと思います。麦芽のでんぷんが分解されてできた糖質をアルコール発酵させるわけですね。 発泡酒については、麦芽の代わりに、えんどう豆たんぱく質(えんどう豆からとったたんぱく質)と糖質ですね。麦芽では、麦芽内のでんぷんが酵素で糖質にかわるのですが、それがないので、ようは砂糖をアルコール発酵させるわけです。で、それだけでは色がないので、カラメル色素(プリンの底にあるカラメルの色です。焦がし砂糖から抽出した色素ですね。ちなみにコーラの黒はこれです)を放り込んでいるわけです。 こうやってみれば、別に化学物質由来の危険なものは放り込んではいないという結論が出ますね。 成分で見れば、まずアルコール度数は同じ(大体発泡酒もビールも4.5~5.5くらい)なので、飲む量が同じなら、極端に酔い方が変わるわけではないと思われます。 カロリーも、変わりませんね。脂質はどちらも0です(まあ、材料に脂肪分がないわけですから、当然ですが)。糖質も、極端な差はありません(発泡酒のほうが、たんぱく質が少ない分糖質がす多いですが)。 さて、ちょっと数値に大きな開きが出ているのが、たんぱく質です。このたんぱく質、聞いたことがあると思うのですがプリン体というやつがはいっているのですね。痛風の原因になるとかいわれているやつです。 で、これは麦芽に多く含まれているらしく、キリンのHPによれば、発泡酒では半分程度の量らしいです。 つまり、痛風で考えれば、むしろビールのほうが身体に害があるといえなくもないのではないでしょうか? 結論としては、とりあえず、気のせいではなかろうかと思います。
お礼
丁寧でわかりやすいご回答をありがとうございます。 ビールとビールもどきの成分がよくわかりました。 混ぜ物が多いと何か悪いような気分になっていただけなんですね。 それどころかプリン体、よく聞く話ですが痛風の原因となるもの、これがビールの方が多いとはまったく気づきませんでした。 なるほど、そうなんですね。 いろいろと比較ができてスッキリとしました。 今後は安心してその場に応じてビール、発泡酒(ビールもどき)を愉しみたいと思います。 教えてくださってありがとうございました。