ミクロ経済学:2財間の補完関係について

このQ&Aのポイント
  • 2財モデルでの補完財と代替財についての質問です。補完財・代替財というのは、一方の財の価格が減少した時、他方の財の需要が上がるか下がるかでそれぞれ定義されます。
  • 最適消費点の移動は無差別曲線にそって行われることになります。2財モデルで議論するなら、2財は代替財の関係になります。補完財の関係を表すなら、無差別曲線が右上がりになってしまいます。
  • 完全補完財という2財間の「補完」関係が、L字型の無差別曲線で表せる理由について疑問を持っています。補完財の意味合いによる違いも考えられます。
回答を見る
  • ベストアンサー

(ミクロ経済学)2財間の補完関係について

ミクロ経済学で、2財モデルでの補完財と代替財についての質問です。 補完財・代替財というのは、 一方の財の価格が減少した時、他方の財の需要が上がるか下がるかでそれぞれ定義されますよね。 このとき代替効果と所得効果のうち代替効果だけを取り出して考えているので、最適消費点の移動は無差別曲線にそって行われることになると思います。 以上のことから、2財モデルで通常の右下がりの無差別曲線で議論するなら、明らかに2財は代替財の関係にしかなりえません。 もし補完関係を無理やり表すなら、無差別曲線が右上がりになってしまいますよね。 しかし完全補完財という2財間の「補完」関係が、L字型の無差別曲線で表せるのはどうして?と思ってしまうんです。常に一定割合で組み合わせて使う材だからそのような形になる…ということは考えてみるとつじつまが合っていますし。とても不思議な感じがします。 L字型はいわば「広義の右下がり」ですし、これって果たして補完関係を表せる形なのでしょうか? それとも、補完財とか粗補完財っていう時と、完全補完財っていう時とでは「補完」という言葉の意味合いが違うとか…? 簡潔にまとまらず読みにくくて申し訳ありませんが、ご回答をよろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • at9_am
  • ベストアンサー率40% (1540/3760)
回答No.1

> しかし完全補完財という2財間の「補完」関係が、L字型の無差別曲線で表せるのはどうして? 簡潔に述べれば、代替効果がゼロ、所得効果で+となるからです。 最初最適点にいたとすれば、価格がどうであれ、L字型の角のところにいるはずです。価格が変動しても、この点から最適点は移動しません。したがって代替効果はゼロです。 所得が上がると、L字型ですから、より右上の点にシフトすることになります。したがって、所得効果は正となります。

milcrane
質問者

補足

回答ありがとうございます。書かれている内容は理解できました。 すみませんが重ねて質問させてください。 代替効果がゼロ、というのは理解できます。 しかし補完財は言わば代替効果がマイナスになるような財ですよね。 そのなかでも完全補完財は特に代替効果がゼロということですか? となると愚直に代替効果の強さを表すならば 一般の補完財<完全補完財<代替財 ということになるような気がするのですが…。これでいいのでしょうか? そもそも筋違いな議論をしていたらごめんなさい。その点も含めてご指摘を頂きたいです。

その他の回答 (1)

  • at9_am
  • ベストアンサー率40% (1540/3760)
回答No.2

> そもそも筋違いな議論をしていたらごめんなさい。その点も含めてご指摘を頂きたいです。 筋違いではないですよ。 > 代替効果がゼロ、というのは理解できます。 > しかし補完財は言わば代替効果がマイナスになるような財ですよね。 > そのなかでも完全補完財は特に代替効果がゼロということですか? > > となると愚直に代替効果の強さを表すならば > 一般の補完財<完全補完財<代替財 > ということになるような気がするのですが…。これでいいのでしょうか? その通りですが、補完財のことを述べるには三財以上のモデルにしなければならないので、話が複雑なのでここには書けません。ごめんなさい。 ただ、数学的に示そうとすると、完全補完財は最適点では微分できないため、ちょっとした工夫が必要です。

milcrane
質問者

お礼

丁寧な回答、ありがとうございました。 これを参考に勉強させていただきます。

関連するQ&A

  • ミクロ経済の解説をお願いします。

    ミクロ経済の問題でわからないところがありますので、お願いします。 ●無差別曲線の形状に関する記述のうち、「限界代替率逓減の法則」を根拠にするものとして、妥当なものはどれですか? 1無差別曲線は原点に対して凸の形状になります。 2無差別曲線は右下がりになります。 3無差別曲線は交わりません 4無差別曲線は原点から遠いほど高い効用水準を示します。 正解は1なのですが、これはどうして2ではなく1になるのでしょうか? 右下がりになるからこそ逓減していくのではないのですか? 解説の程をよろしくお願いします。

  • ミクロ経済学、代替効果、無差別曲線の特性

    ミクロ経済学に関する質問です。 課題の中で代替効果を説明する際、2財モデルを用いて「1財の価格が相対的に安くなると需要が増加する」との記述をしたところ、『相対的に安くなると何故、需要が増えるのかを無差別曲線の仮定(凸性など)を用いて示すべきです』との指導を受けました。 無差別曲線が持つ特性としては、 1.右上の無差別曲線の方が効用が高い 2.無差別曲線は右下がりである 3.無差別曲線は交わらない 4.選考の凸性 などが挙げられると思いますが、「1財の価格が相対的に安くなると需要が増加する」という事実を説明する上では、どのように関連させるべきなのか、恥ずかしながら理解が及びません。 参考文献としては「マンキュー経済学(ミクロ編)」や「経済学・入門(塩沢修平)」を用いて学習しています。 ミクロ経済学に明るい方、ご教授のほどよろしくお願いいたします。

  • 経済学(ミクロ経済)の本探しています。

    大学で初めて経済学を取ってみました。が、難しいです・・・ そこで、レポートや論文の助けになるようなお勧め参考文献や説明書があれば、お詳しい方に教えていただきたいです! 内容的に以下の事が分かりやすく記載されているものです。↓ (1)2財の相対価格、代替高価と所得効果(グラフなどが用いられているといいです) (2)供給独占市場の均衡 (3)複占市場 屈折需要曲線(グラフなどが用いられているといいです) (4)くもの巣理論の安定条件(グラフなどが用いられているといいです) (5)ワルラスとマーシャルの安定条件(グラフなどが用いられているといいです) (6)無差別曲線と予算線、消費者均衡(グラフなどが用いられているといいです) (7)消費者余剰(グラフなどが用いられているといいです) (8)企業の平均費用、平均可変費用、限界費用の関係(グラフなどが用いられているといいです) (9)完全競争市場の均衡条件(グラフなどが用いられているといいです) (10)長期平均費用曲線3つのタイプ(図などがもちいられているといいです) 上記のいくつかでも記載されている本でも良いです。 よろしくお願いしますm(__)m

  • ミクロ経済: 労働の供給曲線に関して

    こんにちは。労働の供給曲線に関してどうしても解けないので、どなたかお力添えをいただければと思います。 問題: 単位あたり労働時間をw,財価格をp(一財のみとする)、財の購入量をx,使える時間の総量をT,労働時間をL1,余暇をL2とします。 効用水準u=u(L2, x) 制約条件がwL1>= px & L1=T-L2なので、wT>= px+wL2 の時のラグランジュ関数はなんとか解けたのですが、 余暇(L2)が増えるより労働時間(L1)が増えるほうが効用水準が大きい人の場合はどうなるか?という次の問いの式がたてられません。 u=u(L1, x) 制約条件:wL1>= px という形でいいのでしょうか? ちなみにどのような形の図になるのでしょうか? どなたか答えをご存知の方はいらっしゃいませんか? アイデアでもいただければ大変助かります。 よろしくお願いします。

  • 無差別曲線の性質について

    2つの財の選考を考えた時、無差別曲線には 1,どの点に対しても、そこを通る無差別曲線がある 2,右下がりである 3,より右上にある無差別曲線はより高い効用に対応する 4,交わらない …といった4つの性質がありますが(ここまでは実際にグラフを書いて理解できました)、 (1)2財のうち片方が貨幣財の場合 (2)さらに貨幣財でない方の財xの効用に上限が設けられている場合(xの数量>sならU(x)=Sといったような) これらの性質は変わってくるでしょうか? 貨幣財もプラスの効用をもたらすので特に変わらないと思っていたのですが、そうでないとしたら、どの性質が変わるんでしょうか?  長々とすみません。 

  • 需要曲線について

    ミクロ経済学の宿題でどうやって書けばいいかよく分からないので教えてください。ヒントだけでも・・・。 財Yを上級財とし、財Xを下級財とする.それぞれの量を縦軸、横軸にとり、最適消費点E点を図示しなさい。その上で、財Xの価格が低下したときの最適消費点E’点を記入の上、財Xの所得効果と代替効果ならびに総効果を図中に示しなさい.ただし財Xの需要曲線は右下がりとする。 図はどのようになるのか教えてください。

  • マクロ経済学

    こんにちは。今回始めて質問いたします。 マクロ経済学について分からないことがあるのでよろしくお願いいたします。 課題が出されていて、昨日一日やっていたのですが、解決できず、困っています。 ・「AS曲線が右上がりである理由」を答えるものですが(これだけならいいのですが) これに加えて 「物価水準、貨幣賃金率、実質賃金率、労働市場、労働需要、労働供給、非自発的失業、国民所得」 と、いう語句をすべて含めてまとめなければならないため、困っております。 あと二つあります ・「AD曲線が右下がりであり、貨幣供給を増やすと右にシフトする理由」を 「財市場、貨幣市場、物価水準、実質貨幣供給、LM曲線、IS曲線、利子率、国民所得」 をすべて使って答える ・「AD/AS分析での財政政策の効果を、IS/LM分析との違いを明確にして説明する」 「政府支出、AD曲線、AS曲線、国民所得、物価水準、実質貨幣供給、貨幣の資産需要、利子率、投資、クラウディングアウト」をすべてつかって。 というものです。 また、なかなかマクロ経済学が理解できないため、分かりやすい本などがありましたら、教えてくださると幸いです。 「短期分析」の部分は大丈夫なのですが(「図解雑学マクロ経済学」という本で勉強して理解できました) 「長期分析」の部分(ソローモデル、中立命題など)を分かりやすく書いてある本がありましたら教えてください。 よろしくお願いいたします。

  • 代替効果と所得効果

    無差別曲線と予算制約線、 財Xの価格変化による、予算制約線の変化、それによる代替効果と所得効果について、 代替効果が完全にはよく分かりません。 最初の接点A→代替効果後の接点B→所得効果後の接点Cとします。 おそらく先に所得効果から考えた方がよいのだろうと思います。 XとYの財の価格比が同じであれば、低い無差別曲線(効用が同じ点の集まり)から、高い無差別曲線へ移動し、その接点が消費者の選択する点となります。 これを逆方向に考えるわけで、高い方との接点がこう(C)だから、同じ価格比で、所得が低く、前と同じ効用を生み出す点は、Bである、という逆算なのだろうと思います。なかなか強引に生み出された点のように思えます。 Bの点は、Cの接線の平行移動により、(元の無差別曲線の接線として)逆算して生まれたかなり人為的で、意味の薄い点のように思われます。 そして、 AからBへの変化は、代替効果と言われますが、AとBで共通するのは効用が同じ、ということだけでしょう。 この効果を説明するのに、「2つの価格比が変わることで需要量が変化する効果」というテキストの記述がありますが、不十分に思えます。「同じ無差別曲線上の点を取り続けるという条件下で、すなわち満足度は同じという条件下で、2つの価格比が変わったことで、変化したXとYの購買量」とでもいうのか。AとBの点では、実際、その位置をとるのに必要なお金、という点では、同じではないはずです。同じという保証はない。 そうするとBという点にはどれほどの意味があるのだろうかと思うのですが、どのように思われますか? 何でもご指摘いただけるとありがたいです

  • ミクロ経済学 費用最小化問題について

    2つの生産要素,L(労働)とK(資本)とを用いて、財Xを生産している完全競争企業があるとする。 この企業の生産関数は、 X=4L^1/2 K^1/2 で与えられていたとする。 (1) Lの価格は1、Kの価格は4で、生産量は10であるとする。この時、費用を最小にするLとKの    組み合わせはいくらになるか、それぞれ計算せよ。 (2) 上で求めた値を用いて、企業の最小費用がいくらになるか計算せよ。 (1)がよくわかりません。費用最小化条件の技術的限界代替率=要素価格比というのが関連してる と思うのですが、解き方がわかりません。 どなたかご教授をお願いいたします。

  • ブロワー性能曲線の右上がり部の理由

    どなたかブロワーの吐出圧曲線について教示ください。 (1)液体ポンプなどの吐出圧曲線は  横軸流量・縦軸を揚程とした場合  ほとんど全域において右下がりの曲線を描きますよね。  これは吐出弁を全開から徐々に全閉にしていった時  流量低下に合わせて、行き場のない液体の圧が上昇する  という感じでイメージが湧きやすいのですが (2)気体ブロワー・ファンの場合の曲線は  有る領域をピークに右下がりの安定領域と、  右上がりのサージング領域が  出現するケースが多いですよね。  右下がりの部分はポンプと同様なイメージが湧くのですが  吐出流量が少ないところでは、なぜ  右上がりの関係(流量を全閉にしていくと、圧も下がる)  になるのでしょうか? 数式とかでも結構ですが なるべく自然現象として言葉で理解できるような回答を 御願いしたいです。 例えば、吐出ダンパー全閉ギリギリあたりでは 気体がインペラーと供回りをし始めるために 圧のパワーも落ちる・・・(これは自分でもイマイチ)とか また性能曲線の”測定方法”の観点からの説明でも結構です。 (1)と(2)の違いは 非圧縮性と圧縮性の違いもあるのだと思いますが そのあたりも絡めて解説いただけると幸いです。 どうぞ宜しく御願いします。 P.S. なお、右上がりの部分でサージングが起こりやすい 理由は知っていますので、その説明は不要です。 ”なぜ右上がりになるのか”の物理的・自然現象的な 説明を欲しいだけです。