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お話しした通り、お話した通り?

「先日、おはなしした通り」という場合、「お話しした通り」と「お話した通り」の両方の表記が同じくらいの割合で見受けられます。いったいどちらが正しいのでしょうか?あるいはどちらでもよいのでしょうか? 教えて頂ければ幸いです。

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.4

どちらもありえますが、着眼点が違います。 それぞれ通常の形(常体)に戻すと、   (イ)「お話しした通り」……「話(はな)した通り」   (ロ)「お話した通り」……「話(はなし)した通り」 となります。 (イ)は「話す」という動詞であり、その動作・行為に注目しています。 一方、(ロ)は「話」という名詞で、その内容に注目しています。 ※動詞の謙譲語:   「お」+「動詞の連用形」+「する(いたす)」   「お」+「話し」+「する」=「お話しする」   「お」+「持ち」+「する」=「お持ちする」  など ただ一般的には「話(はなし)する」という言い方をするのは、特に話の内容、話そのものが問題になる場合で、 そう頻繁にあるシーンではないと思います。 「話(はな)したっけ?」と「話(はなし)したっけ?」を比較してみてください。 この考え方では、どちらかというと(イ)が適切となる場面が多いかもしれません。 また、非常に細かい問題ですが、 (イ)は動詞が謙譲語「お話しする」、(ロ)は動詞が常体「する」、という違いもあります。 ですので、もし謙譲語が適切な場面であれば、話し手は「話す」という動詞を意識していると考えられますから(イ)、 もしも常体、または単なる丁寧体が適切な場面であれば、話し手は「話」という名詞を意識しているでしょうから(ロ)、 というのも一つの目安になりえるかと思います。

kuro3mi
質問者

お礼

整理して説明して頂き、ありがとうございます。 大変参考になりました。

その他の回答 (5)

  • Ishiwara
  • ベストアンサー率24% (462/1914)
回答No.6

#5です。 すみません。「通り/とおり」のご質問ではなかったのですね。 ここでは「とおり」が正しい、とした上で、本来の「お話ししたとおり/お話したとおり」についてお答えします。 「お答えします」と書いたように、「お答します」は間違いです。同様に、「お話しします」が正しい書き方です。 「送り仮名の付け方」(内閣告示1973-6-18 2 通則4の「例外」)に「名詞の志・次・隣・話‥は送り仮名を付けない」とありますから、それによれば「お志・お次・お隣・お話」が正しいことになります。しかし、ここで「志す・次ぐ・隣る」の動詞の感覚が薄れているのに対して「おはなしする」に限っては「話す」という動詞の感覚が濃厚に残っています。これは、動詞の「話す」に「お」や「する」がくっついたと考えるのが妥当です。したがって「例外」のまた「例外」のような形で「お話しします」が正しい、とされています。もちろん、これとは別に、完全な名詞としての「お話」は存在します。 出典:文化庁『言葉に関する問答集 第2集』問37、および『同・総集編』p.435

kuro3mi
質問者

お礼

再度のご回答ありがとうございます。 大変参考になりました。

  • Ishiwara
  • ベストアンサー率24% (462/1914)
回答No.5

通過・通行・通路・貫通などに伴って使うなら「漢字」(大きな通りに出た、穴の通りが悪い)、 「(挙げた事項)のとおり」は「仮名」です。 なお、まれに「とうり」と書く人がいますが、これは間違いです。「とおり」が正しい。 公用文における漢字使用等について(1981/10/1内閣通知) 1 (2) キ で「‥のとおり」は「原則として仮名」となっています。

回答No.3

既に回答されている方々のように、文法的な説明はできないのですが、 「お話しした」という方が正しいように思います。 新聞社が用いている用字用語辞典の類には、「お話しする」を用いるように書かれています。 例えば、共同通信社発行『記者ハンドブック』には、 話〔話される内容、名詞〕打ち明け話、おとぎ話、立ち話、茶飲み話etc. 話し〔話す、動詞的〕お話しする、話し合い、話し相手、話し合うetc. といった感じで用例が載っています。 「おはなしする」の場合の「はなし」は、「話される内容、名詞」というのには当てはまりません。 上手く言えませんが、「話される内容+する」ではなくて、「話している状態+する」という構成になっているように思います。 ですから、「お話しする」となるのだと思います。 漢字の送り仮名に関しては、お上が表記の基準を設けていますが、“読めればどちらでもいい”という意見もあり、“絶対にこちらが正しい”ということはないのかもしれません。 ちなみに、文部科学省のサイト内にある「送り仮名の付け方」の中に、 動詞の意識が残っているような使い方の場合は,この例外に該当しない。したがって,本則を適用して送り仮名を付ける。 という基準があって、「おはなししする」の「はなし」の部分は、この“動詞の意識が残っているような使い方”になるのではないかなぁと、個人的には思います。 「内閣告示第二号 送り仮名の付け方」↓ http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19730618001/k19730618001.html

kuro3mi
質問者

お礼

「内閣告示第二号 送り仮名の付け方」を見させて頂きました。 大変参考になりました。ありがとうございます。

  • Parismadam
  • ベストアンサー率65% (2756/4211)
回答No.2

はじめまして。 ご質問: <いったいどちらが正しいのでしょうか?> 「お話した通り」になります。理由は以下の通りです。 1.お話の「お」は和語の名詞につく接頭語で、ここでは「お話」は美化語として使われています。 2.美化語とは、相手に対する敬意とは直接関係なく、自分の品や格を上げて見せるための、修辞法の一種です。 3.従って、「話」はここでは名詞になり、「話す」という動詞の連用形にはなりません。 4.この「お話した」<「お話する」は、 美化語の接頭語「お」+名詞「話」+サ変動詞「する」 の複合語として遣われている用法です。 5.ちなみに「した」は「する」の活用形で、 「する」の連用形「し」+過去を表す助動詞「た」 の接続になります。 6.名詞「話」は「話し」とはなりませんから、「し」はサ変動詞「する」の連用形の活用と考えられ、「お話した」が正しい用法となります。 7.名詞が「話」といった和語の場合、このような混乱が生じ易いですが、基本は、「名詞か動詞か」の判断で簡単に区別できます。 以上ご参考までに。

kuro3mi
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 大変参考になりました。

  • TkyngArs
  • ベストアンサー率0% (0/1)
回答No.1

「お話しした通り」が正しいと思います。 「話」は名詞で、話を聞く、話が簡単、話にならない、などのときに使います。 一方「話し」は、動詞「話す」の連用形であり、話した、話したい、話しながら、のときに使います。 つまり「話した」と同じ形なので、「お話しした通り」が正しいのです。

kuro3mi
質問者

お礼

迅速なるご回答ありがとうございます。 大変参考になりました。

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