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ちょっとした、悩み事。
私は早稲田の文学部仏文科に通う者です。 最近、個人的にジョセフ・ニーダム『中国の科学と文明』を読んだのがきっかけで科学史に興味が出て来まして、様々な入門書を読んでみたり関連の本を読み漁っているのですが、その中でひどく無念に思うことがあります。 高校で理系がまったくチンプンカンプンなまま終わってしまい、私大文系に結局進んでしまったことです。 それで、どうしても科学史を独学でやってみよう(教養にせよ、あとあと専門にするにせよ)と思うのに躊躇する気持ちがあります。勉強したいのは山々ですが、高校でついに理系がわからなかった自分のことを思い出すと、自分のやってることが暴挙のように思えて仕方ありません。 それに科学史のことを友達に言うと、「なにいまさら理系の分野なんて」とか「どうせ私文だから理系なんてわかるわけない」などと馬鹿にされ、人にいうのも控えています。 そんなわけで、やるせなさを感じつつも科学史を好きになった以上はやるしかない、というのが現状です。 くだらないコンプレックスです。 すみません、誰かに聞いてもらいたかっただけです。
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趣味や教養でやる分には、全く問題ないと思います。特殊相対性理論までなら、高校生の数学で十分なので。ただし、一般相対性理論、量子力学をやりだすと、数学を根本からやり直さなければなりませんので、本当に内容を理解するのは困難でしょう。 それから、あなたが学びたいのは「科学」なのではなく、「科学史」なんですよね。これなら文系の範疇に入ります。歴史学科や文学部や哲学科の対象範囲内でしょう。ダーウィンが進化論を発表し周囲からの強烈な反発をうけてから進化論が科学として認められるまでの過程、量子力学の登場と哲学的論理学の相互関係、公害・環境破壊の歴史と今後の展望、なぜアメリカには進化論を認めない保守勢力が生まれてきたのかについての背景分析、数学の発展史となぜヨーロッパ人がローマ数字を捨てアラビア数字を受容したのかの研究など、面白そうなテーマがいくらでも思いつきます。 仏文科の範疇に話をまとめようとすると、地球のサイズから作ったメートル法の誕生過程とその背後にある当時の社会思想的な状況(つまり革命期の理性崇拝)、ラボアジエの質量保存法則の発見とその前後の科学の発展状況などが思いつきます。色物としては、ノストラダムスを従来のオカルト的扱いに見直しを行い、純粋にフランス・ルネサンス時代の知識人として分析すると言ったテーマもあるでしょう(彼のペスト対策のエピソードは事実なのか、彼の占星術の計算は本当に正しかったのか、など)。 ただ、仏文科から哲学科に異動が可能なら、選択肢が増えると思います。
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- evilla
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こんにちは。 自分も物理が好きだったので一時期はその分野に進もうかと思っていましたが、数学についていけず教養の時点で断念してしまいました。 before1492さんや私のように自然科学に関して興味を持っていても、それを扱うのに必要な数学はやればやるだけ複雑で高度なものになっていきますから、途中で断念する人が多いのも事実だと思います。 しかし私達の身の回りに起こる自然現象は、まだ未解明なものもありますが、そのほとんどが自然科学が見出した法則にのっとって生じているのであり、それを利用して文明は発達してきたのです。 ですから理文問わず誰でも自然科学について探究心を持つことは非常に重要なことだと私は思います。 長くなってしまいましたが、専門知識のいらない一般人向けの雑誌や著書はたくさん出ているのでそれを参考にしてみてはいかがでしょうか? どの分野を知りたいのかはわかりませんが、科学誌Newtonなどは月ごとに様々な分野を取り上げていて、図解もたくさん載っているのでイメージしやすいと思います。 私は相対性理論や量子力学について佐藤勝彦氏の監修の書物を読みました。一般人向けに書かれているので読みやすく、自分の住んでいる世界にこんな秘密が潜んでいたのか!とただ驚くばかりです(笑)
補足
仏文科から哲学科への異動は制度的にまかりなりません。 哲学科のほうがある程度学問的には近いという認識はありましたが、 ・仏文科は現代思想も範疇に入れている以上、哲学科の授業も取れるカリキュラムになっている(もっとも、それで哲学科の学生たちは損をしていると感じているようですが)。 ・優先順位を考えると、学問体系を修めるのも大事だが第一に原書を読めるだけの語学力を必要とされるところのほうが、後々の間口は広がるだろう。 との見込みで、仏文科を選びました。