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小説によく登場する 「武蔵野」 って何ですか?

少し前の小説家の作品を読むと 「武蔵野の面影が残る ・・」 というような場所というか地形の描写がありますよね? よく読むと、大体のイメージとして東京西部にある丘陵地で、あちらこちらに古くからの雑木林が多い ・・ こんな感じで良いと思うのですが、読むたびに不思議に感じています。 Wikipedia で 「武蔵野台地」 というものに関して、地理学的説明はあったのですが、なぜ小説の題材になるのか理解できませんでした。 考えてみたのですが、大都市近郊の丘陵地で起伏がある場所なんて日本中、どこにもあるでしょう? それに雑木林なんて、私は武蔵野とは縁も縁もない町に住んでいますが、今でのウチの近所にたくさん残っていますよ。 関東ローム層? 小説に何の関係があるの? 大都市近郊の丘陵地で雑木林が多い場所 ・・ たとえば東京で言えば、川崎や横浜でも同じような地理的環境にある場所なんて、それこそ腐るくらいあると思います。 というわけで、作品によく登場する 「武蔵野」 って、何なのですか?  そして、なぜ東京西部に限って 「武蔵野」 という名前をつけられ、いかにも 「古き良き時代の名残り」 がある場所として扱われるのはなぜですか?  もうひとつ、小説家たちは、どこかの丘陵地 + 雑木林の写真を見せると 「ああ、これは間違いなく武蔵野の名残りがある場所だなあ」 と感じますか? 実は大阪近郊の場所だったりして ・・・

みんなの回答

回答No.3

文学と武蔵野の関係についてネット検索したところ、成蹊大学で「文学における武蔵野」と題する公開講座があったらしく、その講義内容をまとめた「文学の武蔵野」というタイトルの書籍が出版されたとのことです。 参考URLの書籍紹介のページをスクロールすると、上から6番目にその本の大意が書かれています。 当方は文学史に関しては全くの素人ですが、武蔵野の地は、すでに万葉集で詠まれており、近世に入って原野から東京郊外へと移り変わる中でも、江戸の文人、そして明治期の国木田独歩や徳富蘆花などが度々取り上げるという流れがあったようです。 このように武蔵野は、古くから文学作品のモチーフとして知られ、文学者にとっては、単なる自然環境にとどまらず、文学的なロマンを醸し出すという他には変えられない土地だったのでしょう。 その後も多くの作家が武蔵野を作品の舞台にするのは、万葉集にまで遡る歴史的・文化的な風土と関係するのかと思われます。

参考URL:
http://www.digest-pub.net/02_0303.html
noname#48778
質問者

お礼

有難うございました。 高そうなので、近くの図書館に依頼する事にしました。 一度読んでみます。 武蔵野や精神文化の遺産など紹介されていますが、他の地域とは 「決定的にここが大きく違う」 と考えられるのは、一体どれなんでしょうねえ? 樹種でしょうか? 棲息する鳥や動物が全然違うのでしょうか? 丘が多いのですか? それとも小川が多い? 他の地域とどこが違うのが、なぜこの地域だけが万葉の時代から文人たちに愛されてきたのか、全く分かりません。 もし私が典型的な武蔵野のど真ん中に立ったとしたら、一体どんな印象や感覚を持つと考えれますか?

回答No.2

 こんにちは。国木田独歩の「武蔵野」の影響が強いのも一因だと思います。世田谷文学館で知りましたが、彼は世田谷に住み、その地をこよなく愛したそうです。世田谷住んだ作家は大勢います。  http://www.setabun.or.jp/library.htm

参考URL:
http://www.aozora.gr.jp/cards/000038/files/329_15886.html
noname#48778
質問者

お礼

有難うございました。 ご紹介のサイトを見ました。 国木田独歩の武蔵野の一部のように思うのですが、日本の原風景というか美しい自然が見事に描写されていますね。 ただ、頭が悪いせいか、この舞台がなぜ東京西部にある武蔵野と呼ばれる地域に限られているのか、なぜ武蔵野だけが文人に愛されていたのか、まだ理解出来ないのです。 描写されている風景をイメージすると、どこにでもあるような日本の田舎の風景そのままのようにも思えるんですね。 千葉や静岡にも同じような地形というか環境も多いと思います。 武蔵野との違いは何ですか? 樹種の違いですか? でも雑木林なんて多いし、逆に日本の森林で1種類だけで構成されているところなんて、ほとんど存在しないようにも思うのですが ・・

  • chie65536
  • ベストアンサー率41% (2512/6032)
回答No.1

質問者さんの質問文の「武蔵野」を「京都」に置き換えて考えてみましょう。 京都を「大都市近郊の丘陵地で起伏がある場所」みたいに「○○近郊の○○地で○○がある場所」って表現したら、それこそ、日本中、どこにでもある事になっちゃいます。 でも、京都は京都だけにある風情があって、京都は京都1つだけです。日本中のどこと一緒にする事もできません。 同じように「武蔵野には武蔵野だけにある風情」があって、武蔵野も武蔵野1つだけです。日本中のどこと一緒にする事もできません。 >というわけで、作品によく登場する 「武蔵野」 って、何なのですか? 質問者さんは「京都の風情」を、京都について全く知らない人に、文字だけで説明出来ますか?私は出来ません。 それと同じで、「武蔵野の風情」を、武蔵野について全く知らない質問者さんに文字だけで説明するのは不可能です。 >もうひとつ、小説家たちは、どこかの丘陵地 + 雑木林の写真を見せると 「ああ、これは間違いなく武蔵野の名残りがある場所だなあ」 と感じますか? 実は大阪近郊の場所だったりして 「武蔵野の古今と風情を知っている、感性豊かな作家」であれば「何かが違うな。何が違うって言葉では言えないが、武蔵野じゃない事だけは判る」と言うでしょう。

noname#48778
質問者

お礼

有難うございました。 私も京都が好きで何回も旅行していて、あの独特の雰囲気はある程度理解しているつもりです。 家並みや通りの名前、柔らかい京都弁、歴史を感じさせる寺社仏閣 ・・・ 東京や横浜には絶対無いような風情があるように思います。 ただ、これらは人工的なものなんですね。 比べて武蔵野は自然の地形ですよね。 武蔵野に存在していた丘陵地にある雑木林と、他の地域のそれを、具体的にどのような違いがあったのか、一端でも教えて頂けるとあり難いのですが ・・・ たとえば私が典型的な武蔵野に立った場合、どんな印象を受けるかなんですが。

noname#48778
質問者

補足

お願いがあるんですが、武蔵野の風情を文字で説明して頂けないでしょうか? 他の丘陵地とどんな違いがあるのか、まだ理解出来ていません。 木の種類とか、匂いとか、棲息している動物とか、土の感触とか違うのでしょうか? なぜ昔から文人に愛され続けてきたのか ・・

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