• ベストアンサー

宇宙船の最高速度

First_Noelの回答

  • ベストアンサー
  • First_Noel
  • ベストアンサー率31% (508/1597)
回答No.6

>最も速い宇宙船の航海速度はヘリオスの252,800 km/hだと聞きました。 宇宙に行ってから推進機やスイングバイで加速することが行われますが, そもそも打上ロケットでめちゃめちゃ加速する方法もあります. その場合,打上ロケットにはブースターをいっぱいつけます. いま冥王星に向けて飛んでいる「ニューホライズンズ」も力業で, 地上から16.2km/sの最速で打ち上げられ,9時間で月を通過,78日で火星を通過,13ヶ月で木星に到達,現在も飛行中です. >ロケットエンジン以外の夢のような推力装置があれば教えてください。 今のところ人類は,次の2種類の推進装置しか知りません. 1.物体を放出又は受け止めて,その反作用で推力を得る. 2.場(地磁場など)との干渉を利用して推力を得る. 目下,夢の推進機関としては,「核融合推進」ですね. これは「比推力」が何万秒と言うものです. (通常のロケットは数100秒,  イオンエンジンなどの「電気推進」では数1000~1万秒.) また,一時期,「VASIMR(ヴァシミール)」と言う推進機関が話題となりました. これは電磁力を利用した推進機関で,電気推進の一種ですが,大きな装置で木星有人探査など, 学会で幾つも発表があったと記憶しています. 因みに,「比推力」が高いことと「推力」が大きいこととは相反しますので, 上記の核融合推進でも,加速はとても微小なものです,が,時間を掛けて, 最終的に極めて高速に加速することが出来ます. 推進剤の噴射速度は,上記のgとIspとを掛けたものに大体等しいとお考え下さい. Isp=300秒ならば,噴射速度は大体3km/sです. 実際には「ノズル」があり,この値から更に1.5~1.7倍くらいに加速しています. 一方,ではどこまで宇宙機は加速出来るのか?について, 上記1については,宇宙機ではどうしても,推進機自身と宇宙機自体の構造の質量はありますので, 頭打ちになります.因みにいくら増速可能かを求めるには,「ロケット方程式(又は「ツォルコフスキーの式」)を用います. ΔV=g×Isp×ln(mi/mf) g:重力加速度 Isp:比推力 mi:宇宙船の初期質量 mf:宇宙船の終端質量(miから推進剤の質量を引いたもの) 「太陽ヨット(ソーラーセイル)」や「磁気セイル」もあります. こちらは,例えばソーラーセイルは太陽光の「輻射圧(放射圧)」により 推力を得ますが,遠方に行くほど太陽光密度は減りますので力は小さくなります, しかし持続的に加速が行えるので,場合によってはかなり高速まで加速することが出来ます. 上記2には「テザー(EDT)」などがありますが,これは地球周回軌道の 軌道遷移に使うことを意図して研究されています. 他の方が書かれているもので,「反物質」や「光子ロケット」もまた, 夢の推進機関ですが, 更に言えば「反重力推進」や「ワープ」なども,まともにまじめに研究している方もいらっしゃいます. (学会では名物講演として有名です.) 「レーザー推進」は,「ライトクラフト」と呼ばれるとても軽いものの飛翔には成功しています, もし大出力レーザーを非常に高精度で宇宙機に追尾させることが出来れば, これも持続的に加速を与えることが出来るので有望ですが,いかんせん大出力と追尾は, 非常に高度な技術を要します.小規模でしたら,日本でも幾つかの大学などで研究されています. 私の後輩も,反重力推進をやるんだ!と言って,アメリカに旅立って行ったのがいます. 上記「・・・」の語句は,検索されますと,より詳しい説明や, いろいろな研究室などのウェブが見付かると思います.

関連するQ&A

  • 光の速度を超える宇宙

    宇宙はものすごい速さで広がっているといいます。 そして、この世界では、光速が一番早いですよね。 そして、宇宙が広がる速度は、地球から遠ざかるほど速くなります。 だから、どんどん遠くなると、光の速度を超えますよね。 そう考えると、光の速度を超えることはできないというのは、 予測に過ぎないという結果にならないでしょうか? まぁ、インフレーション理論によれば、宇宙の膨張は 光のスピードを超えて加速していくわけですけど、 光より早く遠ざかる物体という運動は、 相対論とは矛盾しないということになりますけど。 物体は周りを取り巻く空間に対し相対的に静止していて、 光より早く膨張するようになるのは、空間そのものですが、 光の速度を超えたということは、これからの日本は、 「宇宙の膨張が一番はやい」という科学になるのでしょうか?

  • 宇宙での最高速度は?

    12光年の彼方に第2の地球があるとか??? そこに行こうと思うと光の速さで12年ですが・・・・ 宇宙船はどれくらいのスピードが出せるのでしょうか? 推進用エンジンの燃料がある程度無限大に積載してあるとして・・・・ ずーっと加速し続けると・・・・どのくらいまでスピードが出るのでしょうか? 地球上で自然落下すると9.8m/s/sの加速度で落下すると思うのですが 空気抵抗で時速200~250kmでつりあうとか・・・ 宇宙空間だと空気が無いので、どこまで加速できるのでしょうか? ニュースを見てふと思いました。 素人なので大まかに・・・でOKです。

  • ロケットは打ち上げる時に第二宇宙速度にまで達しているのですか?

    地球から脱出するための速度は第二宇宙速度だということですが、そのようには見えないというかあんな重いものをその速度にまで加速しているなんて信じられません。よくある人工衛星打ち上げロケットなどは第二宇宙速度まで達しているのですか?

  • 宇宙の膨張速度について

    宇宙論の本によると、宇宙の膨張速度は光速を超えても差し支えがないと書かれていますが、そうすると、銀河が光速を超えて移動することになり、相対性理論(物体の速度は光速を超えられない)に矛盾するように感じるのですが、どこの理解が間違っているのか分かりません。 どなたかご教示頂けると幸いです。 宜しくお願いします。

  • 宇宙空間 その2

    宇宙空間は真空といわれていますが、空気の無い空間でロケットエンジンの燃焼は可能なのでしょうか? 宇宙戦艦ヤマトやスターウォーズなどでも、ロケットエンジンの描写があるとおもいますが、実際の宇宙空間では燃焼が可能なのでしょうか? できれば、そのメカニズムを教えていただきたいと思います。

  • 宇宙速度?

    確か?宇宙速度と言ったと思いますが? 地球の重力圏から脱出するには、秒速?m。太陽系から脱出するには、秒速?mという記載を見ました。 素朴な疑問ですが、地表から離れると離れるほど、重力の影響が少なくなるので、ロケットエンジンを一定の出力で噴射し続ければどこまででもいける気がしますが?間違ってることは、わかっているのですが、なぜかわかりません? 多段ロケットも質量を減らしているのだという気がします。 どなかた、噛み砕いて教えていただけないでしょか? 宜しくお願いします。

  • 宇宙では加速Gが加わりますか?

    まず、有人惑星探査の宇宙ロケットを打ち上げるには地球の重力を断ち切る第二宇宙速度の11.2 km/s(4032Km/h 約マッハ33)が必要みたいです。このときにパイロットにはいったい何Gの加速重力がかかるのでしょうか。 また、宇宙での静止状態から、加速をすると、車での急発進、急停車のような加速Gがかかるのでしょうか。 もし、物理を専攻した方が理論的に説明してくれたらいいと思います。文系専攻なので物理や計算は苦手なので、間違い、勘違いがありましたらご指摘してください。では、よろしくお願いします。

  • 運動エネルギーと速度

    速度が2倍になると,運動エネルギーはその2乗で4倍になります. なので,10km/hのエネルギーを1とすると,20km/hでは4です. つまり,時速0km/hの物体を10km/hに加速させるのには,1のエネルギーが必要とすれば,10km/h→20km/hに加速するには3のエネルギーが必要? 同様に,20→30kmに加速するには5のエネルギーが必要で・・・・ というように,速度が早くなればなるほど,10km/h加速するのに必要なエネルギーが増えてしまうのですが,この考えは正しいのでしょうか? 速度は相対的なものですし,直感的に正しくない気がするのですが,よくわかりません.

  • 真空の宇宙空間でロケットが加速できるわけ

    初歩的な質問になるかもしれませんが、許してください。ゴダードというロケットの父が反対論者に言われたことのひとつに、「大気のあるところではロケットの噴射のいわば台の役割として空気がある。だから飛べる。しかし宇宙空間では空気がなく、台がない。だから加速できない」のような趣旨のことを言われたようです。 私も素朴に知りたいです。船の上でふーっと息を吹いたら作用・反作用の法則で逆方向に船が進む。でもそれは空気という台を息が押しているからでは?とすると真空でどうやって加速できるのでしょうか?

  • イオンエンジンについて

    イオンエンジンが利用する気体「キセノン」は決して燃料ではなく、太陽光を利用してキセノンをプラズマ化→放出することで推力が生み出されるとは読みましたが、キセノンを補給せずともエンジンは稼動し続けられるのでしょうか?疑問は、宇宙の真空中にキセノンはがないのならばどのような仕組みで動いているのかということです。 例えばスクラムジェットエンジンのように超音速空気を利用するエンジンや、太陽光を利用するソーラーシステムがありますが、 イオンエンジンについて、もし宇宙空間にキセノンがないとするなら 補給不要となり→例えばエンジン内に蓄えておいて、消費していくものなのでしょうか? もしくはキセノンは宇宙空間に在り、随時利用しつつ稼動しているのでしょうか?   また、イオンエンジンが地上では使用できない理由というのは、地球の空気中には気体がたくさんあって噴射速度は速くても、推力密度が低く 実際に推力が生まれない→機能を果たさない、ということでしょうか? それとも、エンジンの原理的に利用できない理由が他にあるのでしょうか? 最後に、科学ロケットの10倍の比推力、しかし、推力密度が低いということですが、比推力と推力密度の定義についても簡単にお教えいただけたら助かります。 どうぞよろしくお願い致します。