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ダム問題で悩んでいます。良きアドバイスを。
ダム建設の話が持ち上がってから、40年以上経ちますが、水没予定地区の調査も進み、いよいよ国土交通省との交渉が始まろうとしています。 実家や田畑・山林など、そのほとんどが水没する予定地ですので、200年以上の歴史を持つ私の故郷も消滅してしまいます。 水没予定は約120世帯。ダムが完成すれば数10万人が水不足などから開放されるという事もあり、多少の反対があったとしても間違いなくダムは出来ると思っています。 私を含め水没予定者の大半は、ダム問題に関して「疲れてしまい、もうあきらめた」という意見を多く耳にします。 「今後どうなるのか?このさきどうしたらいいのか?」 特に長い間、田舎で暮らしてきた年輩者の方々は、本当に悩んでいます。 例えば、「都会で暮らしている息子夫婦のそばへ行きたいけど、うまくやっていけるだろうか?」など、わたしも質問された事がありますが、適切な答えが見つかりませんでした。ダム問題で悩んでいる私達に、何か良きアドバイスをお願いします。
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- nishikasai
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故郷が水没する。 当事者にとっては大きな大きな問題です。理解できます。 しかし、もしそれらの人の尊い犠牲がなかったら国づくりはできません。道路一本できません。成田空港のざまを見てください。30年以上かかってまだ日本の玄関ができていないのです。 日本はまだいいです。わたしの住んでいた国では、「国民の福祉のために」というスローガンの下に強制退去です。高速道路が完成するとあちこちに半分削り取られた家が並んでいます。わたしはそれを初めて見たとき「すげえなあ!」と政府の力に驚きました。 故郷の水没は仕方ないことだと思います。お気の毒ですが・・・
ダム問題とは多少事情が異なりますが、親族一同が離散するという点では同じなので・・・。 妻の両親とその兄弟姉妹の全ては、あの三井三池鉱山で働いていました。 三池争議も鉱山の大事故も経験しています。 が、結局は、山は閉山になり、親族一同は関西方面に散っていきました。 1960年ですから、私がまだ11歳の頃の話しです。 それからの人生は、やはり、苦労の連続だったようです。 そりゃ、運よく成功した兄弟姉妹もいます。 が、それもバブル経済の崩壊で、またもや、振り出しに戻った兄弟姉妹が半数。 多分、水没予定地区の方々は、同じような辛酸を舐められることと推察します。 今、妻の母も86歳で要介護1という状態で独りで生活しています。 なにせ、兄弟姉妹は多いものの分断された期間が長すぎます。 なにせ、兄弟姉妹は多いものの居住区域が分散され過ぎています。 「独りで生活も止むを得ない」という境遇も当然。 ところで、私の親も82歳ですが、幸い、親族一同は離散することなく助け合っています。 確かに、田舎暮らしで都会生活の利便性とは無縁なようです。 ですが、生まれ育った山や川に抱かれての老後です。 「あと1年の辛抱」と、私の定年を待ち焦がれて暮らすには十分です。 >ふるさとは遠きにありて思うもの そして悲しくうたうもの >よしや うらぶれて異土の乞食(かたい)となるとても 帰るところにあるまじや と言いますが、故郷を失った妻の母と私の両親との差異は余りにも大きいです。 本日、妻は、新幹線に乗って母の元へと出発しました。 引き取って面倒を看るための初手の手続きのためです。 私共の年代は、三池争議のなんたるかも知っております。 そして、その後の苦難も察して余りあります。 ですから、このように、「俺んちに来んかい」と言うのにも抵抗はないです。 ですが、核家族化を当然として育った世代は、このように心底思うでしょうかね。 「うまくやっていけるだろうか?」の心配は当然のことでしょう。 ところで、妻と結婚してから、帰郷した知人の何人かを、鉱山跡地、炭住跡地に案内したことがあります。 その時に、「みんな、心の奥底に故郷を抱いたまま頑張って来たんだなー」と思いました。 時代に翻弄されようがされまいが、心の奥底に故郷を抱いて頑張るしかないですよ。
お礼
お返事をいただいてありがとうございます。私は55才で、現在は名古屋で暮らしています。水没予定地区は同じ愛知県の中でも、名古屋から車で片道2時間以上かかる場所にあります。 200年以上続く実家の長男ですので、お墓をはじめ守っていかなくてはならないものもたくさん抱えています。 ただ仕事の性質上、この名古屋をはなれるわけにもいきません。両親もすでに亡くなっていますので実家は空家の状態です。それでも月に1度くらいはお墓参りや付合いなどで帰っています。私のホームグラウンドは名古屋にありますので、ダム問題に関しては、名古屋に実家を作れれば「それはそれでしかたないかな」とも思っています。ただ、いいかげんな補償のまま実家を失う事になれば、親戚一同から何を言われるか分かりません。「 あなたは長男だけど、実家の全てを守っていく立場の人間であって、すべての権利があるわけではない」とも言われています。ただ高齢になってからの都会暮しを選択せざるを得ない人々にとっては、時間をもてあまして 大変な人生になりそうで心配でなりません。
- ToshiJP
- ベストアンサー率38% (482/1255)
以下の点が見えてこないので、回答が難しいとは思いますが、いかがでしょうか? ・質問者さんの年齢、現在の住まい、立場 ・質問内容(老夫婦の質問に対する回答なのか?)
補足
ダムの予定地は愛知県の山間部です。私は55才で名古屋に住んでいます。 名古屋で主に仕事をしていますので、この地からは離れられません。ただ 実家にはお墓等があり、付合いもあるので月に1度くらいは帰っています。 ダムに水没しても、このお墓や山林の一部は残ります。とりあえずは8代 ほど続く実家での長男にあたりますので、ダム問題がいいかげんな結論で 決着しようものなら、親戚一同から何を言われるか分かりません。 現在の私のホームグラウンドは名古屋ですので、例えば補償される内容に ある程度納得できれば、「それはそれでしかたない」と考えているわけですが、実家付近(田舎)で暮らしてきた人たちは、たとえ名古屋に出てきても1日の時間の使い方を知らないので(畑仕事などの毎日の作業等)実際は、することもなく、たいくつで大変だと思えるからです。
お礼
お返事いただきありがとうございます。「大きな人々の幸せのためなら、小は犠牲になるだろう。」これは生前の父親がいつも言っていた言葉です。やはり多少の反対をしたところで、ダムは出来るでしょう。 しかたない事だとも思ってもいますが、なにぶん長い間、このダム問題に向き合ってきましたので少し疲れてしまいました。ただ、犠牲になる水没者たちが、今後あまり困らないような手段を考えて欲しいと切に願っています。