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条件つき不安定
空気塊は100Mに1℃あるいは0.5℃温度変化し、周囲の大気の温度の変化の仕方は何でもあり、と習ったのですが、大気圏のところで 高さとともに0.6℃の割合で気温が低下する、とも習いました。 周囲の大気はいったいどのように変化するのが本当なのでしょうか?
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「空気塊は100Mに1℃あるいは0.5℃温度変化し、」 これは乾燥断熱減率に従ったものです。 「0.5℃温度変化」 これは湿潤断熱減率に従ったときの数字です。 これらは空気塊を持ち上げたときに凝結しないで持ち上げたときと凝結しながら持ち上げたときの変化率です。(必ずしも現実の大気の状態がこのようになっているというものではありません。) 現実の「周囲の大気」は千差万別の温度分布をしていますので疑問点の「周囲の大気はいったいどのように変化するのが本当なのでしょうか?」の回答としては「多種多様です。」となるでしょう。 乾燥断熱減率や湿潤断熱減率と現実の周囲の大気の温度傾度を比較することで「周囲の大気が安定しているのか不安定なのか、あるいは条件付不安定なのか」などを考えます。 たとえば逆転層などを考えると「空気塊は100Mに1℃あるいは0.5℃温度変化し」(持ち上げると低下し)とは反対の変化をしています。(上空が高温です。)そして安定という判定をします。
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- moby_dick
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高さとともに0.6℃の割合で気温が低下するは、平均的に大気でそうであるということ。 実際の大気では、いろいろ事情で何でもありな訳です。 今、実際の大気で0.8℃の割合だったとします。 そこの空気が乾燥空気だとすると、 仮想的にその上昇を考えると、 乾燥断熱で1℃下がるので、一方、周りの空気は0.8℃下がっていて、 仮想的に上昇の空気は周りの空気より冷たく、重くなります。 仮に上昇させたら、周りの空気より重くなると言うことは、上昇できないこと。 つまり、絶対と言えるほど上昇せず、安定です。 湿潤空気で、同じように仮想的に上昇を考えると、 今度は仮想的に上昇の空気は周りの空気より暖かく、軽くなります。 仮に上昇させたら、周りの空気より軽くなると言うことは、空気自らが上昇を続けること。 そういう空気は仮に上昇させなければ、上昇はせず、一応は安定ですが、 何かのきっかけで上昇すると、上昇を続けるので、 条件つき不安定と呼ばれます。
簡単に言ってしまうと 0.5℃下がるのは湿潤断熱減率・雲を発生させながら空気塊が上昇したときの温度の下がり方。 1℃下がるのは乾燥断熱減率・雲の発生が無く空気塊が上昇したときの温度の下がり方。 0.6℃は動かない空気の温度の下がり方…登山で全く風が無いときに麓から高くなるに連れて気温が下がりますがその下がり方です。 上昇する空気塊は、上空の気圧が低くなるために膨張して温度が下がります。そのとき雲の発生の有る無しで温度の下がり方が違うのです。雲の発生が無いと気温の下がり方が大きく、すぐに周りより冷たくなって上昇できなくなります。また雲が発生すると、温度の下がり方が弱く周りより暖かくなって勝手に上昇を始めます。この「雲の発生がある」が条件付の条件にあたります。