行列式の証明方法と重要定理

このQ&Aのポイント
  • 行列式の証明方法として、同次連立一次方程式に自明な式を付け加えることを利用します。
  • 定理「n次正方行列Aの行列式が0であることと、行列Aの列ベクトルが1次従属であることは同値である」を利用すれば証明できます。
  • また、定理「n項ベクトルの一部を取り出した部分ベクトルが1次独立ならば、元のベクトルも1次独立である」とも利用します。
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行列式

「n<mのとき、m個のn項ベクトルは1次従属である」 の証明なんですが、同次連立一次方程式 a11x1+a12x2+…+a1mxm=0 a21x1+a22x2+…+a2mxm=0          … an1x1+an2x2+…+anmxm=0 に自明な式0*x1+…+0*xm=0を形式的にm-n個付け加えた式に定理 「n次正方行列A=[a1 … an]において|A|=0であることとa1,…,anが1次従属であることは同値である」 と、定理 「n項ベクトルa1,…,amの各ベクトルの第1成分から第r成分(r<n)を並べてできるr項ベクトルをa'1,…,a'mとおくとき、a'1,…,a'mが1次独立ならばa1,…,amも1次独立である」 を適用すればよい、と書いてあるのですが、どのように適用すればいいのかわかりません。 どなたかわかる方、教えて下さい。よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • kabaokaba
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回答No.1

朝方もほとんど同じ質問に答えた気がしますが, なれないとこのあたりは確かに分かりにくいです. 分からない場合は一般の場合ではなく,n=2,m=3とかの 具体的かつ小さい数で計算してみるのが大事です. 線型代数のこのあたりの議論は 本質的には連立方程式を加減法で解いてるだけです. 閑話休題. >に自明な式0*x1+…+0*xm=0を形式的にm-n個付け加えた式 これの係数行列を A としましょう. m次正方行列 A の下の m-n 行は 0 しかないので,|A|=0です すなわち,A の列ベクトルは一次従属です. これが最初の「定理」の適用です. 次に, >「n項ベクトルa1,…,amの各ベクトルの第1成分から第r成分(r<n)を並べてできるr項ベクトルをa'1,…,a'mとおくとき、a'1,…,a'mが1次独立ならばa1,…,amも1次独立である」 この二つ目の定理は,証明したい定理と並べた場合に 文字がごちゃごちゃ、mとnが入り乱れているので 分かりにくいです. この二つ目の定理は 「適当な個数のk次ベクトルが存在して, 最初のr個だけの成分でできたベクトルが一次独立だったら もともとのベクトルも一次独立」(ただし r < k ) という風に理解します. これの対偶をとると 「もともとのベクトルが一次従属だったら 部分的なベクトルも一次従属」です. さて。。。m 次正方行列 A の列ベクトルは一次従属でした. ですので,これらの「部分的なベクトル」も一次従属です. 「部分的なベクトル」として 「本来の部分」だけを取り出せばよいわけです. ========================= このあたりは,もうちょっと抽象的に処理する方が 文字も少なくて分かりやすいはずです. 「n<mのとき、m個のn項ベクトルは1次従属である」 なんて定理は, n項ベクトルの空間は n 次元なので, m(>n)個のベクトルは独立にはなれないというだけですみます. 抽象論として次元の話を構築しておいて,数ベクトルは あくまでも一例にすぎないという立場です. #もちろん,抽象的にベクトル空間の話をしても #どうしても成分計算に相当する部分はでてきますが #応用が広がります. 数ベクトルにだけで議論をすると ベクトルの成分に依存した議論になることが多いので 逆に文字が入り乱れて混乱します.

papa731
質問者

お礼

何度もすみません。ほんとによくわかりました。 今後は小さい数で考えてみること、忘れないようにします。

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