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死後
人は、死んだらどうなると思いますか？ 訳あって、死ななければならないのですが、地獄のことや輪廻転生のことなど、考えたら怖くて。凄く怖くて。 夏になるというのに、毛布の布団にくるまっていても寒くなるくらい、怖くて、水道の蛇口から水滴の垂れる音に怯えおののき、気が狂いそうで、強い吐き気が何度もして。 怖いんです。怖いという言葉では言い表せないくらい、怖いんです。 あるひとつの生き方をまっとうできないため、この世にとどまることを許されないのです。現代人の感覚からすれば、別の生き方をすればいいということになるでしょうか それは決して許されないこと（もし、仮に別の生き方をして、人生をやり直していいのなら、あたしはそうしたい。 もし、そうしていいのなら、生きていていいのなら、そのうちにやってみたいことがある） 怖さを自分への言い訳に、これまでここ（この世）にしがみついてきましたが、もうこれ以上伸ばし伸ばしにするわけにはいきません。死ななければならない理由は、ひとつのことを最後までやり遂げずに、別のことにうつるという生き方は、親の価値観に反するからです。お金さえあれば、あと数ヶ月頑張れば、晴れを見ることができるのですが、バイトが決まらず、今のバイト代だけでは、それに必要な金が払えず、これ以上は借金も出来ない。出来るところまでやって、あとどうにもならなければ、別の生き方をすればいいという、甘い生き方は、許されないのです。
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