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「ゴドーを待ちながら」はなぜ名作なのでしょうか

anapaultoleの回答

回答No.4

kos_kos さんの生来の美質(優しさ)に 甘えて楽寝にふけて居りました さて、戯曲にある人物の名前に関して Godot は直にGod から派生と分かります otは接尾辞で可愛らしさを表したり軽蔑の意味を暗示 愛すべき神は来るのか いや 人間に二度も 悲惨な体験(大戦争)をさせるのだから来ないし いないのだ 期待ばかりさせて本来あてにならない存在だ (ここらの解釈は 歴史に進化はなく歴史は終焉だとの立場) GodotはGodillotの変形とする考え方です このGodillot は19世紀後半の軍隊用の靴を製造していた 人物名(A.Godillot)から軍用靴を示しその連想で酷使された ボロ靴を更に疑うことを知らない人物と意味は拡大 この考え方ですと 大戦の爪跡も生々しいこの頃 Godotは軍隊⇒戦争(死?)を暗示しているのではないか 二度あることは三度あるといいます 戦争(死?)は来て欲しくないものとなります このように推理しますと二人×二人の人物名Valadimir(ソ連)Estragon(仏) としてPozzo(伊)・Lucky(英)との図式も浮かび上がります ここ演劇のキーワードは2です この演劇は二幕 Godotの暗示するものも二(神と戦争) 人物は精神性のVladimirと肉体派のEstragonの二人 高圧的なPozzoと下僕Luckyの二人の対比 舞台設定は自然(葉が生えることで人間存在と関係ない 時間軸で存在する木)と人間との二つの対置 (この木を電柱にしては、人間による造作物ですから疑問です) ここまでお読みいただくと この頃Kojeve(コジューブ)により 復権してきたヘーゲル(二項対立の弁証法)の思想が露呈します それを象徴的に示しているのが次の台詞です Vladimir: On y va ?(英訳 Well? Shall we go?) Estragon: Allons-y.(Yes, let's go. ) Ils ne bougent pas. (They do not move.) 自ら意志で命を授からない人間は 成長して自他の区別が付き始めると 神も自然も畏れない傲慢を持ち易い 一方で忍び寄る死に恐れ戦くも それの直視を出来る限り避けて 残された最後の自由たる自殺にも 到れないなんとも不思議で愛すべき存在。 待つこと等の意義はNo.2thingさんの好回答が ありますの割愛です。

kos_kos
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 本当にこんな考え方があるとは驚きです。 PozzoがイタリアでLuckyが英国というのは、 ベケットが「そういう意味も」込められるように、仕込んだという感じでしょうかね。 この芝居を観ている人のどれくらいが、Pozzoはイタリアを象徴しているんだなあ、なんて思いながら観ているんでしょうか?不思議です。 そういう見方が正解なんでしょうか。 いろんな捉え方のできる芝居と考えるのが正しいのでしょうかね。 ヘーゲルの思想とその後の台詞との関連も浅学の私には正直わからないんです(残念!)。 でもこの台詞大好きです。何か非常に心に残る言葉ですよね。 ご回答を読んでもっと「ゴドー」を学びたくなりました。 本当にありがとうございました。 一生かけて観ていく価値のある作品であることが実感できました。 もっと、いろんな回答が来るといいなと思うのですが。。。 「私もわからないです。でも好きです。」なんてのもいいんですがね。 もう少し回答待ってみますね。

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