• ベストアンサー

なぜ、中世ヨーロッパの「刀」は「刃つき」でなく、「ピン型」ですか?

なぜ、中世ヨーロッパの「刀」は「刃つき」でなく、「ピン型」ですか? まさか、「刃」をつける技術力がなくて、やむをえず、「とがったもの」と作るしかなかったと? 日本では、「切る」形で相手を倒すけれど、ヨーロッパでは、「突き刺す」形となったのはどういう理由からでしょうか? 当時のアラビアでも、「刃の広い刀」を使っていたはずですが。。。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • phj
  • ベストアンサー率52% (2344/4489)
回答No.10

#3です。補足します。 私の後に、いろいろお詳しい方が書いておられますが、武器としての刀・剣と道具(装飾)としての刀・剣についいて補足します。 もともと、刀・剣は武器として戦争で用いられ、段々発達してきました。 武器としてみた場合、刀でもこん棒でも、敵を殺さなくても無力化すればいいのです。また戦闘中に武器が使い物にならなくなっては困ります。さらには、安く作れるほうがいいですね。 ということで、古代、戦闘用には太くて折れない剣が最初に登場します。その後接近戦用や騎馬戦などに短刀や槍などが出来てきます。しかし戦争は白兵戦が基本ですから、より折れにくくしかも鋭い刀・剣が必要になっていったのです。 また戦闘方法も無力化すればいいのですから、殴る・蹴る・切る・突く何でもありです。しかし切ると、折れるかもしれない・刃こぼれするかもしれない、というわけで、どのような刀でも突くというのが重要な動作になります。アラビアの「刃の広い刀」は騎馬戦を主体とした民族だったため、馬の上から切りつける(というか叩きつける)ことで、相手を無力化したため、切ることを犠牲にして叩くこと・折れないことに重点を置いたつくりになっています。 その後中世に入り、古代的な戦争が減ってゆき、社会も階層化が進みます。そうすると、もともと身を守る刀・剣が階層を表す重要な道具になって行きます。また銃が発明された後は、なおさら装飾化します。 日本でも、刀は武士の命といいますね。中世から近世のほかの国でもこの傾向が現れました。 しかしそうすると問題が起きます。本当に戦争に使えるような、頑丈な武器は常に携帯し、権威を表すにはちょっと重過ぎます。ですので軽く扱いやすい武器に変化していきます。もちろん武器ですから最低限の機能はあります。ヨーロッパの武器は突くことだけを主体にして軽く細くなりましたし、日本刀も細く持ちやすくなっていきました。 つまり刀・剣には使い型や用途によっていろいろなものがあるのです。また他の国と書きましたが、他の国の歴史もいろいろですので、大体このように進んだのだと思ってください。 ですので、私のお礼に戴いた「切れない刀」もまったく切れない分けではありません。戦争用ではないということです。もっとも江戸時代も後半になると、武士の2本差しも本当に権威を表す道具になってしまいますので(ほとんどの武士が剣術訓練しないし)、お金に困った武士は刀を質に入れ、竹製の刀身を鞘に入れてもっている人もいたのです(竹光と揶揄されました)ですから「切れない刀」を持っている人も本当にいたようです。 また日本刀の斬るについてですが、日本刀だけは斬ることができ、また刀身も斬ることを前提にカーブがつけてあります。時代劇で刀を納めるときにかっこつけているように見える動作も、カーブに沿って刃を傷めないように鞘に収めるため、必要な動作です(ま、カッコもつけていますが) ですが、実際に斬りつけるとすぐに刃こぼれしてしまいますので、何人もと対決しなければならないときは、突きのほうが有効です。

06miyachan
質問者

お礼

私のあまりの無知さにあきれている回答者が多いにもかかわらず、またまた回答をくださって有り難うございました。うーん、たかが(?)剣の話でも、もうあんぐりしたくなる(?)知識が広がっているのですね。わざわざ長い回答を出してくださって申し訳ない気持ちです。では、感謝のメールまでに。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

その他の回答 (12)

  • yuno2006
  • ベストアンサー率21% (65/309)
回答No.2

想像ですが…… 中世ヨーロッパの騎士たちは全身鉄製の鎧が多くて、切ることができず、 関節部分やマスクの隙間を貫くように工夫したのではないかと。

06miyachan
質問者

お礼

ふーむ、なるほど。鎧のことは思い浮かばなく、ただ、普通の服のままでの試合などを思い浮かべていたんですが、面白い意見有り難うございました。剣のことばかりでなく、相手のことも考える必要がありますね。では、感謝のメールまでに。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。
  • okg00
  • ベストアンサー率39% (1322/3338)
回答No.1

http://www5f.biglobe.ne.jp/~ssbohe/one_HQkatzbalger.htm ピン型以外の剣もゴマンとありますけど... ドンキホーテかフェンシングみたいな剣ばかりではないです。どちらかというと、重さを利用して叩く様な使い方をしていたと聞いたことがあります。どうせ切って行くうちに刃こぼれしたり脂できれなくなるなら、という考え方かと。

06miyachan
質問者

お礼

へえ? フェンシングって、あまり重くなさそうですが。やったことがないので、どの位の重さか知らないのですが、突き刺すだけでなく、叩くという野暮な(?)使い方もあったんですね。うーん、確かに、切っていく内に、体の脂が付いてきては、切れなくなるおそれがありますね。どっちが合理的やら?? 参考になる意見有り難うございました。では、感謝のメールまでに。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A

  • 中世ヨーロッパの漫画

    中世のヨーロッパの街並みが好きです。 日本の漫画で中世のヨーロッパが繊細に描かれているものって どういうものがありますでしょうか? 教えてください。

  • ユダヤ教と中世ヨーロッパについて。

    中世ヨーロッパの黒死病の流行とユダヤ人及びキリスト教徒の黒死病対策について質問です。 中世ヨーロッパでは、黒死病という伝染病が拡大し、全ヨーロッパの人口は減少し、当時の社会に大きな打撃を受けた。 しかし、キリスト教徒の多くが黒死病で死んだのに、ユダヤ人の死者は少なかったと言われているそうですが、ここで以下の質問です。 1.昔のTV番組「知ってるつもり」で、ノストラダムスの家系はユダヤ人で、伝説では、この時、ノストラダムスは鼠がペストを媒介することに気付き、直ちに鼠退治を命じた。 また、キリスト教では忌避されていた火葬すらも指示したと取り上げていたが、ここで質問です。 なぜノストラダムスといったユダヤ人は、黒死病の死者が少なかった理由は、ユダヤ人の生活習慣とキリスト教徒の生活習慣が関係しているのでしょうか? 2.昔のTV番組「知ってるつもり」で、ユダヤ人が最先端の科学技術の分野を占めている理由は、キリスト教のように戒律に縛られないからと言っているが、ここで質問です。 ユダヤ人が信仰するユダヤ教には、教育を重視しており、ユダヤ教徒は教育こそが身を守る手段と考え、国を守るには兵隊を生み出すよりも子供によい教育を受けさせるべきとされている。 では、キリスト教には、ユダヤ教と同じ教育を重視していたのでしょうか? 3.2の問いでふと思うことがあります。 よく中世ヨーロッパのキリスト教、特にローマ・カトリック教会は、異端審問という名の“魔女利狩り”を行っていた。 ここで魔女として扱われた者達は、知識と教養を身に付いた知識人や学者達で、当然ながら、イチャモンを付けて抹殺してきた。 結局の所、中世ヨーロッパが、『暗黒の中世』と呼ばれていた理由は、ローマ・カトリック教会による弾圧によって、文明水準を大きく後退させたということなのでしょうか? もし事実なら、これは口悪く言うようだが、中世から近世、そして近代世界で大きく飛躍し、世界を支配することができたヨーロッパ諸国の原動力は、ユダヤ人が培ってきた技術や知識、教えを盗用・流用しただけの猿真似ということなのでしょうか?

  • 中世ヨーロッパの物語

    中世のヨーロッパを舞台にした小説ってどんなものがありますか? 物語を読んで当時の時代背景を読み取るっていう 宿題に使うのでほどほどの長さのものがよいのですが。

  • 中世ヨーロッパにおける靴の素材

    中世ヨーロッパにおける靴の素材 中世ヨーロッパの職業を調べているうち、 靴屋の数の多さに疑問を覚えました。 パン屋、仕立て屋などはわかるのですが、 靴を履きつぶすことも少ない現代人の感覚だと少し不思議だなと。 しかし、当時の人たちは現代人よりはるかによく歩き、 現代のように優れた靴もないので消耗品なのだろうと考えました。 間違っていたらご指摘ください。 さて、本題です。 中世ヨーロッパにおいて靴の素材は皮が主だったとされていますが、 実際はなんの皮だったのでしょう? いわゆる毛皮は高級だろうし、牛は個体数が少なかっただろうし。 庶民が容易に手に入れられるものとなると、羊や山羊や豚あたりでしょうか? 豚の皮は日常的に使われていたのでしょうか? 日本ではなじみがないので判断できないのですが、 もし中世期から使われていたのなら 現代でもけっこうポピュラーだったりするのでしょうか? ご存知の方がおられたらご教授くださいませ。

  • 日本の刀はなぜバリエーションがない

     ヨーロッパや中国は、刀剣だけでもたくさん種類がありますが、日本刀が確立すると、ほとんど一種類のみです。直刀時代や、小烏丸のような例外もありますが、平安時代に日本刀の形が確立すると、太刀と打刀、曲がり方、重ね、切っ先の違いがあっても、根本的には同じ形です。脇差にしろ形は同じで短いだけ。  中国やヨーロッパになると刀だけでもものすごい種類があります。又、日本の場合は鎚(つち)やマサカリで戦った、なんて話は聞いたことがありません。なぜ、日本は刀のバリエーションがすくないのでしょうか?(日本刀が優秀だから、というのはなしですよ。実際の戦闘でほとんどの死傷は弓矢、鉄砲が出てからは鉄砲なんですから)  もしかして、実際の戦闘は弓矢で行われ、近距離は昔や薙刀、中世以降は槍が主武器で、日本刀は携帯性が良かった(軽いし)から、そのままの形だったのでしょうか?どう思われますか?

  • 武士の刀の差し方について

    日本刀は有名ですが、 日本においては武士が台頭するのに時間が掛かったようです。 大河ドラマや時代劇で、公家や武士が刀または太刀を腰に帯びています。 日本の刀は包丁の片刃と同じであると思いますが、 時代劇によっては、刀の刃が下に向いている差し方と、 刀の刃が上に向いている差し方が見受けられますが、 どういうことなのでしょうか? 江戸時代を舞台とした劇では、武士は刀の刃を下向きに差しています。 戦国時代以前だと、刀の刃が上向きになっているのが多くみられます。 江戸時代の劇でも、ある場面では刀の刃が上向きに差している武士がいます。 そのあたりを知りたいです。 公家の太刀と武家の刀の差し方の違いや、 戦国時代や泰平時の違いなどを お教え下さい。

  • 太刀と刀のこと

     1. 太刀は佩くといい、刀は差すというのでしょうか?  2. 太刀は刃の方を下に、刀は刃を上にして帯びるとのことですが、その理由というか経緯はなぜなのでしょうか?  3. 刃を上にした場合と、それを下にした場合とでは遣い勝手は、どんな問題があるのでしょうか?  4. そのほか、太刀と刀ではどう違うのか、お教えください。

  • 中世・近世ヨーロッパのデート

    中世ヨーロッパ的世界を舞台にしたファンタジー作品などで街を男女がデートするといったシーンが散見されますが、実際の中世・近世ヨーロッパでは街中は生ごみや人糞が散乱し腐乱死体がごろごろ転がっていたと聞きます。そんな中でデートもなにもあったものじゃないと思うのですが、当時の貴族や庶民は一体どのような所でどんなデートをしていたのでしょうか。 調べてもそういった資料は少なく困っております。 くだらない質問かもしれませんが、何卒宜しくお願いいたします。

  • 中世ヨーロッパの税について

    時間場所は特定しませんので、ざっくりと答えていただけたら嬉しいです。 日本では年貢米のイメージですが、中世期のヨーロッパでは税はどうだったのでしょうか? 納める物や、納期、徴収される対象の人は?

  • 中世ヨーロッパの蛇口

    お世話になります。今回教えていただきたいのは、中世のヨーロッパのちょっとお金持ちの一般家庭に水道の蛇口というものが有ったかどうか。有ったとすればどのような形で、どのような音だったのかです。 ググってみた範囲では、イギリスでは水売りから水を買うというような記述も有り、それならば樽のようなものに貯めていたかもしれないのですが、、 そういう家庭内の音を再現したいと思ってます。 よろしくお願いします。