• ベストアンサー

ロシア文学って流行じゃないんでしょうか。

hyoutouの回答

  • hyoutou
  • ベストアンサー率57% (12/21)
回答No.5

#3です。 えっと、 >ロシアは歴史的経緯から、文化的・文学的にヨーロッパ文化圏の中で後進国なのではないかと思うのです。例えば欧州には各種芸術・文化・学問・文学の都、 (あの分野ならあの国の言語を学び原書で読まなくちゃというような)といわれるような都市が各国各地にありますが、ロシアはどうでしょうか。 の辺りは、もう、そう思われるのでしたらそれでいいですが(ペテルブルグガ・・・)、 >第二次世界大戦後、学生運動が盛んになりました。社会主義体制の国へあこがれもあったのではないでしょうか。五木寛之などロシアに達者な小説家も多いと思います。一種のソ連ブームが起き、プロレタリアや搾取される階級などの代表格としてロシア文学も盛んに喧伝されたのではないか。 というのは、あまりにも短絡的ですよ。 断片的に指摘します。 1.学生運動というのが何なのかもう少しお調べになるべきです。キーワードは、1968年、安保、全共闘。 2.戦前のプロレタリア文学運動と、その挫折、そして戦後の文学者の左翼思想の展開という歴史的な流れをよくお調べになってください。雑誌名がキーワードになります。「文藝戦線」「近代文学」「新日本文学」 3.日本におけるロシア文学の受容について理解したいのであれば、戦前の翻訳文献の目録を図書館などでまず閲覧してみてください。明治初期、二葉亭四迷などによって、ロシア文学がいかに大量に翻訳紹介されたかわかると思います。この時点で主要なロシア古典文学が紹介されており、特に日本の写実主義文学の形成に多大な影響を与えたという事実は、確認しなければいけません。 4.共産主義という思想は、「唯物論」に親和性が高く、本質的に芸術と相容れないものがあると言ってもよい思想です。例えばソビエトにおいて、どのような文学が現れ、また既存の芸術・文学がどう扱われたか、特に革命以前の文学と、革命以後の文学との差異に注意して調べてみてください。 5.五木寛之に関して言えば、露文科出身の彼の出発点となった文学であるからに過ぎないのではないか、と思いますが。 むしろ、高橋和巳や、小田実などの名が出るべきです。 戦前と戦後をぶったぎった上に、戦後60年を一気に >第二次世界大戦後、学生運動が盛んになりました。 >一種のソ連ブームが起き、プロレタリアや搾取される階級などの代表格としてロシア文学も盛んに喧伝されたのではないか。 というのは・・・もう、乱暴というか・・・無理がありすぎます。 いろいろ書きましたが、各時代の左翼思想家達がロシア文学をどう受容していき、それが現代のロシア文学の読まれ方にどのような影響を与えているかという視点自体は、面白いと思います。「つまんないのに、文学的価値以外で評価されている」なんて結論を急がず、いろいろと調べ、多面的に読み、その上でもう一度考えてみてください。

kiki360
質問者

お礼

詳しい解説の上に参考関連項目までつけていただいてありがとうございます。 調べる課題をたくさん設定できました^^

関連するQ&A

  • 読みやすい訳の文学を教えてください

    読書や文学には縁のない人間ですが、最近、落語調に訳されたゴーゴリの「鼻/外套/査察官」(浦雅春 訳/光文社古典新訳文庫)を読みました。 このようなわかりやすい本を紹介してもらえないでしょうか。 学生時代は受験に必要な文学類を一通り目を通しました。本当に目を通しただけで、内容は頭に残っていません。 その後も、読む本は理論書だけで、文学とは無縁の生活。 観劇やバレエに誘われても、そのあらすじや本を相手方に送ってもらい、それで何とか切り抜けてきた状態。 映画やドラマにもほとんど興味がなく(仕事に関連するドキュメンタリーやノンフィクションは観ますが)映画から原作を読むという行動に移ったこともありません。 ですが、上記の本と出会い、内容の残っていない作品や理解出来なかった作品に、もう一度挑戦したいという意欲がわいてきました。 訳者によってこんなにもわかりやすく読みやすい物になるのだというのも知りましたので、今まで足りなかった教養部分を埋め合わせていきたいと思っています。 そのような作品を、紹介してもらえないでしょうか。 名前が長くて1ページ目からうんざりしたロシア文学でも、山勘があたって赤点スレスレだった日本の古典文学でも、何でも構いません。 基礎教養の部分に当たるような文学作品で、読みやすい本をぜひご紹介ください。

  • 第一次世界大戦後

     私は中国の歴史についての本を今読んでるのですが、そこに  「中国に最も領土的な野心を抱いていたロシアは、社会主義革命が起こって後に   ソ連を誕生させて、革命の正当性を外に示す一環として中国から奪った利権を   一方的に破棄する(カハラン宣言)をした。」   との内容のことが書かれていたのですが、   革命の正当性を外に出す一環がどうして中国から奪った利権を破棄する事に   繋がるのかわからないので 教えてください   

  • ソ連はなぜ超大国になれたのでしょう?

    タイトルそのままです。付け加えると、 もともとロシアはヨーロッパの中では遅れていた国だし、 後進国の日本にまで戦争で負けてるし、 革命後もシベリア出兵などの被害を受けているし、 第二次世界大戦でも一番の被害を受けたし、 味方の国は全然あてにならないし、 経済体制もよろしくないし(現にソ連以外の社会主義国って全然うまくいきませんでしたよね) 大粛清とかで国力はどんどんそがれたろうし、 (伝説によるとスターリン以外の中央の政治家はほとんど殺されたとか、これで有能な人材を確保するのには相当無理がある) でも世界初の人工衛星とか宇宙飛行とか成し遂げたし、 GNPがアメリカについで世界2位だったりしたんですよね? どうしてでしょう?

  • ロシア文学

    今度ロシアに旅行にいきます。 そのため何か勉強のために、ロシアの文学作品を読んでおきたいと思うのですが、海外小説はあまり読まないため、何がよいかよくわかりません。 初心者にも読みやすいロシアの文学作品を教えていただきたいです。 抽象的で申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いします。

  • ロシア文学

    おススメのロシアの作家を教えてください! 私はドストエフスキーが好きで特に、貧しき人びとが気に入ってます!

  • ロシア文学おススメ

    いつもお世話になっています。 ロシア文学というと長い・難しいというイメージで敬遠してきたのですが授業で少し取り上げられたので興味が出てきました。 初めて読むので短め、またロシア文学での代表作家?(ドエトフスキーやセルゲーヴィッチ、プーシキンなど現代作家ではなく)で読みやすいものがありましたら教えていただけますでしょうか? 例にあげた作家は私の知っている数少ないロシア作家ですのでそのほかの作家の作品でもかまいません。

  • もし桂・ハリマン協定を結んでいたら

    もし桂・ハリマン協定を結んでいたら、その後の世界はどうなっていたと思いますか? 日米開戦は避けられた、とする見方もありますが、因みに自分の考えはこうです。 ロシア革命後、シベリアに続き満洲も赤化され(アメリカは共産主義に対する警戒心が薄かった為)、「ソ連邦マンチュリスタン共和国」が誕生、朝鮮半島に触手を伸ばすソ連と日本が開戦。アメリカは双方に軍事物資を供給しウハウハ。日ソ双方が疲弊し、特に日本が軍事支出の重みに耐えきれずに破綻、アメリカが援助と引き換えに日本を保護国化していたのでは・・・ 皆さんの御意見お待ちしております。

  • なぜ、ロシア文学とは重い、難しい、ストーリーが長く

    なぜ、ロシア文学とは重い、難しい、ストーリーが長く 敷居が高い、愛称が分からない、正教、 貨幣の価値が分からない、 お酒の匂いがしそう、 著者の主義主張ばかり、の印象を多くの 日本人は思うのだろうか? ロシア文学とは? サミズダッド、亡命作家、亡命文学とは? ロシア現代文学とは? ロシア文学の 利点、欠点、限界、盲点とは? 【長い、重い、難しい?】 文学からみるロシア 沼野充義×松下隆志×池澤春菜 #ロシア #プーチン #ニコドキュ #nicohou nico.ms/lv277245414?re… https://ja.wikipedia.org/wiki/沼野充義 松下隆志(まつした・たかし)ロシア文学 http://www.l.u-tokyo.ac.jp/teacher/database/104.html https://ja.m.wikipedia.org/wiki/池澤春菜 http://www.l.u-tokyo.ac.jp/assets/files/teacher/2010-2011/NUMANO%20Mitsuyoshi.pdf https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ロシア文学 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/サミズダート https://en.wikipedia.org/wiki/Samizdat https://ru.wikipedia.org/wiki/Самиздат https://kotobank.jp/word/亡命文学-132464 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/Category:亡命文学 https://en.wikipedia.org/wiki/Category:Exilliteratur http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~slav/ https://en.wikipedia.org/wiki/Russian_literature https://ru.wikipedia.org/wiki/Русская_литература http://synodos.jp/authorcategory/matsushitatakashi 現代ロシア文学 http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/literature/literature-list.html

  • ロシア児童文学

    ロシアの代表的な児童文学作品はなんなのでしょうか? ロシア人の子供ならみんな知ってる的なものはあるのでしょうか? ロシアに詳しい方・児童文学に詳しい方教えてください(汗

  • ロシア文学: 外套と諂い

    以前に読んだロシア文学の短篇で、ほとんど忘れてしまった作品を探しています。読み返すために、題名および作者を知りたいです。あらすじは以下のとおりです。外套が物語に重要な役割を果たしていますが、ゴーゴリの『外套』ではありません。本の好きな方、ロシア文学に詳しい方、よろしくお願いします。 背景は帝政ロシアの都会(ペテルスブルクか)。力のあるものにはどんなことをしてでも取り入ろうとする諂いの醜さを描いた作品である。 部下をつれた一人の警官が街頭で何らかの事件・事故に出くわす。この男は、事件について人々が論争しているところに介入し、裁定を下さなければならない。警官は目撃者の一人一人に事情を聴く。 目撃者たちは互いに食い違う事情を話す。一人が話し終えると、警官はその意見が正しいように思い、そのように判断しようとする。ところが次の意見が正反対だが正しいように思われるので、判断を翻す。このとき彼が「暑くなった」といって、外套を脱いで部下に手渡すのは、彼の判断の軽薄さの暗喩である。さらに次の意見を聞いて判断を翻し、外套を着込む。警官は作品の終わりまで、判断の変更と外套の着脱を繰り返すが、結局その場の人々全員の嘲りを買うことになる。 私が覚えている限りでは、その場には異なる二つの立場を代表する権威者(大貴族、上級官吏?)がいたはずで、警官が意見を頻りに変えるのは、どちらかに取り入ろうとしているからでした。それがどうして破綻したのかは失念しましたが、確かどちらにも諂おうとして、支離滅裂におちいったようにおもいます。