• ベストアンサー

人口脂質二重層について

化学についての調べ物をしている最中に「人口脂質二重層」というものが出てきたのですが、これは「リン脂質膜」を人工的に作ったものだと考えて良いのでしょうか? それと、「リン脂質膜」というのは体内では具体的にどの部分のことを指すのでしょうか? 確か細胞膜等のことだったと思うのですが記憶が曖昧なので・・・; 分かる方いらっしゃいましたら是非回答お願いします。

  • 化学
  • 回答数3
  • ありがとう数6

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.1

その捉え方で良いですよ。 生体膜は、いわゆる二重膜構造をしています。構造については、前に人工の二重膜構造の一つであるベシクルについてのQ&Aに模式図を描いてます。 http://personal.okwave.jp/kotaeru.php3?q=2331743 リン脂質(ホスファチジルコリンが代表的なものです)は水中で集合し、二重膜で包まれた小さな泡状構造(小胞)を形成します。これをリポソームと呼び、生体膜や細胞のモデルとして使われる他、薬などの生理活性物質のカプセルとしても使われます。 部分としては細胞膜ですね。 ミトコンドリアの膜なども似たようなものだったと思いますが、記憶があやふやです。

kiri-no5
質問者

お礼

素早い回答ありがとうございます! そこが引っかかっていて先に進めなかったのですが、これで先に進めます。 しかし薬のカプセルにも使われているんですね・・・知りませんでした・・・新発見です。 補足までして頂いて、丁寧な回答ありがとうございました。

その他の回答 (2)

回答No.3

こんにちは。 "人工"リン脂質二重層ですね。 おっしゃてるようにリン脂質二重層は細胞膜を構成しています。リン脂質とはグリセリン(トリオール)の一つのヒドロキシル基がリン酸と、他の二つが高級脂肪酸とエステルを作っているもので、リン酸側が親水性、高級脂肪酸側が疎水性となっています。要は界面活性剤のような構造です。 このリン脂質の疎水基同士が疎水性相互作用によりくっつき、親水基を外側にだしたものをリン脂質二重膜といいます。これにより細胞外と細胞内の領域的分断を実現しているのです。要は水を脂の膜でわけて、互いに混じりあわないようにしてるのです。 かねてより人工心臓、人工血管を体内に埋め込んだところその表面に血栓ができ血管が詰まってしまうことが問題になっていました。これは血中タンパク質とプラスチック間に分子間相互作用が働くことによるものと考えられていました。これを解決する手段として考えられたのが人工リン脂質です。すなわちもともと体内にある細胞表面には血栓ができないので、細胞膜表面と同じ構造を人工的にプラスチック表面に導入することで解決できよう、という考え方です。 結果、合成されたリン脂質を導入した人工血栓、人工心臓は高い生体適合性を示すことが報告され、将来の医療に大きく貢献することが期待されています。

kiri-no5
質問者

お礼

私が読んだ本には「人口脂質二重層」としか書いてなかったのですが、多分そういうことですよね。 しかし医療にも関わっているんですね・・・一応医療について学んでいる身なのでとても勉強になりました。 丁寧な回答ありがとうございました。

回答No.2

書き忘れました。 リン脂質以外にも、人工の界面活性剤分子からも類似の二重膜で包まれた小胞が形成できます。 しかし、この場合は一般にはベシクルと呼び、リポソームといった場合はリン脂質からできたものを呼びます。 言葉の定義としては、ベシクル>リポソームです。 いずれにせよ、これらを構成する分子は親水性部位と疎水性部位を併せ持つ両親媒性分子です。 リン脂質なら、前者はリン酸アンモニウム、合成界面活性剤だとアンモニウム塩が多いようです。 後者としては長鎖アルキル基が多いですが、合成分子の場合にはベンゼン環を有した硬い分子構造の場合もあり、この場合には色素や発光素子としての機能を持たせることも可能です。

関連するQ&A

  • 脂質二重膜の水の透過について

    ヴォート基礎生化学第2版とLODISHの分子細胞生物学第五版には 水分子が生体膜を透過する時は生体膜にあるアクアポリンを通る事で生体膜を高速で透過でき、純粋なリン脂質二重層は全く水を通さないと書いてあります。(ex.カエルの卵母細胞にはアクアポリンが発現しておらずアクアポリンを発現させる事で水透過性が増す) 一方、細胞の分子生物学4版には タンパク質を含まない人工脂質二重層の透過性について、水や尿素のような小型で電荷のない極性分子は速度はかなり遅いが脂質二重層を越えて拡散する。人工二重層で調べると、水はNa+やK+のような小さなイオンの10^9倍もの透過性を持つと書いてあります ヴォート基礎生化学第2版とLODISHの分子細胞生物学第五版の方が新しくこちらの方が正しいと思うのですが、分子細胞生物学では水は純粋なリン脂質二重膜を全く透過しないと言っているのに対し、細胞の分子生物学ではわずかながら透過すると書いてあるため混乱してしまって どちらが正しいのでしょうか?

  • リン脂質2重層というあぶら分子の壁を・・・

    生物の問題で分からないものがあります。 生物にとって、水はかかせないものですよね!? 細胞の中も外も水浸しです。 細胞膜は、リン脂質2重層というあぶら分子の壁なのですが、この壁を横切る水の輸送はいったいどのように行われているんでしょうか?? 誰か分かる方教えてください(><)

  • ヒトの細胞の生体膜は基本的にリン脂質の二重膜から出来ておりますが、これ

    ヒトの細胞の生体膜は基本的にリン脂質の二重膜から出来ておりますが、これらの生体膜は細胞のどこでどのように作られるのでしょうか。どなたかお教え下さい。

  • 細胞膜の材料、脂質の優れた特徴

    細胞膜の材料として脂質が使われている。膜の材料として脂質の優れた特徴を説明せよ。 この問題を考えています。 脂質は親水性と疎水性の両方を備えている。親水性の部分を外側に、疎水性の部分を内側にして並べた脂質二重層を形成することによって、細胞膜は疎水性の分子や小型の電荷を持たない極性分子を通し、イオンや大型の電荷を持たない極性分子を通さないようにしている。細胞の内と外は水で覆われている。脂質は両親媒性分子であるのでエネルギー的に最も安定な構造を取ろうして、球状構造を取る。そして、細胞の内と外は常に水で覆われているため、球状構造が壊れることはない。よって、細胞の内外を仕切る膜としては、脂質はかなり優れている。また、二重層を形成している脂質は、水平方向に移動することができるので、どこかの脂質が壊れてしまっても、移動することによって、そこを補うことができる。これらのことから、脂質は膜の材料してかなり優れている。 この解答はどうでしょうか?間違いの指摘等、よろしくお願いします。 また、この問題を考えるのに参考になるところがありましたら、教えてください。

  • 化学教えてください。

    こんにちは。 化学のことで教えていただきたいことがいくつかあります。 (1)生体膜がリン脂質の1重層ではなく2重層なのはなぜか (2)リポタンパク質の外皮がリン脂質の2重層でないのはなぜか (3)ステロイド核をもつリポタンパク質の成分をすべてあげる 化学が得意な方、 回答おねがいします。

  • リン脂質二重層の透過性について質問です。

    リン脂質二十層は疎水性の分子を通すと習ったのですが、 中層部は疎水性なので通すのはわかります。ではなぜ表面の親水性の部分は疎水性分子を通すのでしょうか?

  • 膜タンパク

    細胞膜は脂質2重層でから成り、組成の違いから、細胞内側・外側が決定し、膜を貫通しているタンパクもそれを認識して正しい方向に埋め込まれているそうですが、人工のリポソームで再現しようとした場合は、どうすれば膜タンパクは正しい方向に入るのでしょうか? 脂質分子を混合させて、人工的に作ったリポソームも、2重膜の組成が異なるのでしょうか?

  • リン脂質についての質問

    リン脂質に関する質問です。  リン脂質分子は、コリンのような小分子、リン酸基、グリセロールと脂肪酸で構成されており、脂肪酸以外は親水性である。 また、このリン脂質は、細胞内での膜などに使用されており、親水性が頭部、疎水性の脂肪酸が尾部である、ということを学びました。  ここで質問なのですが、親水性が頭部だと、水に接していると、溶けてしまうのではないでしょうか?

  • 細胞膜について(流動モザイクモデル)

    細胞膜はリン脂質の2重膜でできており、タンパクが流動しています。脂質と脂質はなにで結合してるのでしょうか?タンパクが流動するときはこの結合は切れるのでしょうか?

  • リン脂質を水に懸濁すると脂質二重膜が形成される現象を、水、疎水性相互作

    リン脂質を水に懸濁すると脂質二重膜が形成される現象を、水、疎水性相互作用、エントロピーの三つの単語を用いて説明せよ という問題なのですが、エントロピーをどう使えばよいかわかりません。 どなたかよろしくお願いします。