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地盤沈下について

関空は沈んでいるようですが、 ランドマークタワーなど重い建物は沈まないのですか? また、ピサの斜塔みたいに倒れないんですか?

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回答No.2

 地盤沈下は、地殻変動や地下の空洞の陥没などの原因もありますが、ほとんどは地盤の圧密による沈下が原因です。圧密という現象を簡単に説明すると、土の粒子と粒子の間の水分が外力によって外に押し出されることにより土の粒子間の距離が小さくなるため、体積が減少することです。  埋め立て地や地下水位の高い軟弱地盤での土木工事では圧密による不等沈下対策が非常に重要なポイントとなります。  対策工法としては、ボーリング孔を掘ってそこからポンプで強制的に排水したり、予め重し代わりに盛り土をするなどして圧密沈下を促進して沈下を安定させる方法や、セメント等を地盤に注入して地盤自体を固めてしまう方法、あるいは道路等を作る場合、基礎に発泡スチロール等軽量な素材を用いて地盤への加重そのものを減らす工法、またNo.1の方が回答されているように重要構造物については十分な地耐力をもった強固な地盤までパイルを打つ等などさまざまな工法があります。  関西空港はもともと海上というもっとも地盤条件の悪いところに埋め立てられた施設ですから当時の最新の技術を複合的に駆使して建設されていると思いますが、それでも沈下を全くさせないということは技術的に不可能です。このため、空港ビルには不等沈下に対応するため、構造物のクツに当たる部分に構造物を水平に保つための調整装置が取り付けられているはずです。昔のレコードプレーヤーにはぐるぐる回して水平を保つねじ式の足がついてましたがあれを想像してもらえればいいかと思います。  ところで、関西空港は設計時に想定した沈下よりも早い速度で沈下が進んでいるということはテレビで見たことがあります。今後どのような対策がとられるのか興味のあるところです。  一方、ランドマークタワーも臨海部に建てられているので地盤条件としては悪い部類に入るのだと思いますが、あれほどの大きなビルですからパイルは「これでもかっ!!」というぐらい入念に打ち込んでいるはずです。ただ、周辺の道路とか、屋外駐車場とか、公園とか大きな構造物が載らないような場所では地盤沈下対策もそこそこしかやっていないでしょうし、もちろんパイルなども打っていないはずですから、ランドマークタワーに比べればはるかに沈下速度は速いはずです。  臨海部のホテルの玄関などを良く観察してみてください。玄関の車寄せが少し盛り上がっているのを見かけたりしたことがありませんか?これは、車寄せはホテルの建物と一体的にパイルを打っているから沈下しにくいのに、周りの緑地帯や駐車場の沈下が大きいため、相対的に建物が抜け上がっているようにみえるためです。このような建物の外側にある階段や洗い場の裏に隙間があったら覗いてみてください。中はスカスカです。これは地盤沈下が建物の直下で進行しているものの、建物自体はパイルで支えられているのでちょうど建物が竹馬に載っているような状況にあります。まあ、即建物の安定性に深刻な影響を与えるものではないですが・・・

noname#13543
質問者

お礼

なるほど.いろんな所で地盤が沈下しているのですね.恐ろしい.

その他の回答 (1)

noname#21649
noname#21649
回答No.1

高層建築物や低層建築物の場合に.名目上「安定な岩盤までバイルをうつ」ことになっているので.手抜きをしてなければ沈みません。手抜きをしていると沈みます。全体が均一に沈むと傾斜しませんが.不均等に沈むと傾斜します。 関西空港の構造は.簡単に言えば鉄筋コンクリート製船です。他の建築物と構造が異なります。

noname#13543
質問者

お礼

なるほど.予算と根性さえあれば安全な建物は造れるのですね.

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