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どうして聞いた言葉を文字に出来るの??
書字するメカニズムを教えて下さい。 私が特に疑問に思うのは、 『聞き取った単語を書き取る』その流れというかメカニズムです。 例えば「カレンダー」と聞いたらすぐにカレンダーとカタカナで書けますよね? 書く段階に至るまでに、脳内ではどのような処理がなされているのでしょうか。 ご存じの方、教えてください。お願いします!!
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かなり昔、NHKラジオで「おはようございます」という言葉を録音し、冒頭の「お」だけを抜出して聞かせると、多くの人は「お」には聞えないそうです(私も聞きましたが「お」ではなく「あ」に聞えました)。 理由は「お」を発音している途中でも次の「は」を発音する準備によって、口の形が単純に「お」と発音する形と違ってしまうからだそうですが、それでも人々は「おはようございます」という言葉、書き方を知っているため、一連の言葉として聞いたときに無意識のうちに「お」と感じてしまうらしいです。 「カレンダー」という言葉を言うと、聞いた人は今までの知識・経験で知り得た中から「カレンダー」という音に該当するものを頭の中から選び出し、所謂「カレンダー」というものが該当すると共に、それを「カ」「レ」「ン」「ダ」「ー」という文字で記述することも知っているから、書けるんじゃないですか? ですから実際に存在しない言葉(50音のランダムな羅列)を聞いても「何だっけ?」と思って、なかなかうまく書けないと思いませんか? ご質問の趣旨と違っていたらごめんなさい。
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- baka_inu
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はじめまして。 基本的に人間の行う活動は、入力→処理→出力、の順に行われます。単純に言えば、入力は感覚器、処理は脳の中、出力は筋肉がそれぞれ活動しているわけです。そして、それらの相互伝達をつかさどるのが、神経・脊髄脳神経や筋肉です。これは赤ん坊でも大人でも変わりなく行われる、人間の基本となる機能です。 「聞き取った単語を書き取る」作業の流れも、入力→処理→出力、の順に行われるとすると、以下のように大ざっぱに分解できます。 入力:「音を聞き取る」 処理:「聞き取った音を単語として認識」 「聞き取った単語と文字とのマッチング」 「単語の書記を命令」 出力:「文字を書く」 入力と出力は、刺激の伝達に過ぎないと見れば、質問者の方が疑問に思われているように、脳内で行われている処理が重要なので、処理について詳しく述べます。 基本的な処理の流れについては、すでに述べました。 これらの処理を支えるものとして、No.1の回答者の方が説明しているような知識・経験が活用されているわけですが、具体的には「音声的な単語の知識」と「文字的な単語の知識」と、両者を同じものとして認識するマッチング機能が働き、その言語に関する語彙が蓄積されている必要があります。 もう少し細かく言うと、「聞こえた音を言語として弁別する力」「音の塊を単語として理解する力」や、「一つひとつの文字の書き方」「文字を書く運動機能」や、「様々な音/文字の微妙な違いを同じものとして理解する、ほどほどに適切なマッチング力」などが、実用レベルまで十分にトレーニングされている必要があります。それらのトレーニングを積む過程で、ことばに関する語彙や言語知識が脳内に蓄積されていきます。 生まれたばかりの赤ん坊が、微細な手の動きができたとしても、カレンダーという単語を聞いてもカレンダーという文字は書けません。なぜなら、必要となる音声言語理解・書記言語理解・マッチングのトレーニングが不十分だからです(本当はこれに加えて、単語の意味理解というか、実物とのマッチングという最も大事なことがあるのですが…)。 こういった話でよろしかったでしょうか? 勘違いしていたらすみません。 失礼します。