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ポリビニルアルコールの結晶化度の変化
ポリビニルアルコールを熱処理して結晶化度を測定すると、熱処理温度が高いほど結晶化度も上がることはわかったんですが、どうしてそうなるのか、その原理が分からなくて(検索しても、HITしなくて・・・)、納得できません。どなたか参考になるサイトでも、そのまま教えてくれてもいいので教えてくれませんか?
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その熱処理の温度が「PVAの融点以下・ガラス転移点以上」であるという 前提で、回答させて戴きます。 (但し、実験での実測温度の下限は、ガラス転移点を下回っても可; 「高温ほど結晶化度上昇」という結果には変わりがないという意味で) まず、各温度範囲でのPVAの高分子鎖の挙動から; 1)ガラス転移点よりも低温 →高分子鎖は配列変化を行えないため、結晶化は起こらない。 2)ガラス転移点~融点 →非結晶領域の高分子鎖は、配列変化が可能となり、結晶化が可能に。 結晶領域の高分子鎖は、融点未満のため、結晶のまま。 3)融点を超過 →結晶領域も融解。 従って、上記「2)」の温度範囲での熱処理では、 非結晶領域の再配列は高温であるほど起こりやすい(→熱運動大)一方で、 融点以下であることから、結晶化している部分が溶解することはないため、 結果的に結晶化が進みます。 以上の理由により、ご質問のような現象が起こるものと考えられます。 (なお、高温にしたものはその分、熱処理時間も長くなると思われるため、 副次的な効果が出ている可能性も考えられます)
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- t0ch10
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微妙なラインの質問ですので、ヒントだけでごめんなさい。 結晶化自体が進む事のヒント: 行った先と、行く前とどっちが居心地が良いか 熱処理すると結晶化が進む事が出来るヒント: 熱がかかったときの物質の変形しやすさ 以上2点を、物理屋さんとか化学屋さんっぽくかっこよくまとめて頂くと自ずと答えになると思います。 意地悪かも知れませんが、頑張ってください。