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鉄鋼熱処理後の酸化スケール
鉄鋼を熱処理するとFeO,Fe3O4,Fe2O3のスケールが生成しますが、その後の酸洗不足により、スケールの残留が起こります。 この残留スケールがFeOなのかFe3O4なのかを判断したい場合、どのような方法があるのか教えて下さい。 ちなみに、残留スケールが薄すぎる為か、XRD解析ではピークが検出されませんでした。
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熱処理で生成する酸化鉄の種類はわかりませんが、 以前、鉄さびの定性を試みたことがありました。 FeOは不安定だと思いますので、想定していませんでしたが、Fe3O4やFeOOH(オキソ水酸化鉄)等はTGA(熱分析)をすると、最終的に脱水してFe2O3になりますので、脱水した水分量(モル)を測定することにより、脱水前の組成を推定(FeOOH・nH2O)しました。 あとは意外にもFT-IRは使えますよ。無機化合物のチャート集に各種酸化鉄が載っているものがありました。 酸化鉄は確か400-500cm-1の低波数のレンジに 上記酸化鉄の特異的なピークが出たと思います。 いずれにしても酸化膜をスパチュラかなんかで微量をこすり落として、FT-IR定性(試薬と同定)するのがいいかもしれませんね。
お礼
丁寧にお答え頂きありがとうございます。 早速試してみます。