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微分方程式の解

nuubouの回答

  • nuubou
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回答No.4

xを実数の変数としy(x)をxの複素数値関数としD=d/dxとしnを自然数としf(s)をsの複素係数n次多項式としg(x)をxの複素数値関数とする 定数係数斎次線形微分方程式の解に指数関数が出てくる理由: f(D)・y(x)=0の任意の解はkを0以上の整数としλを複素数とし x^k・exp(λ・x)の形の関数の線形結合なのです 一般解: 1個以上の任意定数を含むxの関数y(x)が前記任意定数がいかなる値であってもf(D)・y(x)=g(x)を満たし f(D)・y(x)=g(x)の任意の解が前記任意定数に数値を代入したy(x)に等しいとき y(x)をf(D)・y(x)=g(x)の一般解という 特殊解(特解): f(D)・y(x)=g(x)の一般解の任意定数に具体的な数値を代入したものをf(D)・y(x)=g(x)の特殊解という 初期条件: f(D)・y(x)=g(x)においてx0を実数として y(x0),D・y(x0),D^2・y(x0),・・・,D^(n-1)・y(x0) は勝手に決めてよい このような条件を初期条件という f(D)・y(x)=g(x)の一般解とf(D)・y(x)=0の一般解: g(x)をxの複素数値関数とし Y0≡{y0|y0はf(D)・y0(x)=0である複素数値関数}とし Y1≡{y1|y1はf(D)・y1(x)=g(x)である複素数値関数}とし ys∈Y1とし ys+Y0≡{ys+y0|y0∈Y0}とする y1∈ys+Y0とする すると y0∈Y0が存在して y1=ys+y0 すると f(D)・y1(x)=f(D)・(ys(x)+y0(x))=g(x) すなわち y1∈Y1 結局ys+Y0⊂Y1 y1∈Y1とする すると f(D)・(y1(x)-ys(x))=g(x)-g(x)=0 すなわち y1-ys∈Y0 従って y1=ys+(y1-ys)∈ys+Y0 結局Y1⊂ys+Y0 以上からY1=ys+Y0 従ってf(D)・y(x)=g(x)の一般解y(x)は f(D)・y(x)=g(x)の特殊解とf(D)・y(x)=0の一般解の和 f(D)・y(x)=0の一般解: Mを自然数としmを1≦m≦Mである自然数としてλ[m]をf(s)=0のk[m]重根としk[1]+k[2]+k[3]+・・・+k[M]=nとしh[m](x)をxの任意複素係数(k[m]-1)次多項式とすると f(D)・y(x)=0の一般解は y(x)=Σ(m=1~M)・h[m](x)・exp(λ[m]・x) である ただしλ[1],λ[2],λ[3],・・・,λ[M]はそれぞれ互いに異なり h[1](x),h[2](x),h[3](x),・・・,h[M](x)はそれぞれxの最高次数の係数が0であってもいいものとする f(D)・y(x)=g(x)の一つの解: αを複素数としρ(x)をxの複素数値関数としたとき ∫(α)・ρ(x)≡exp(α・x)・∫(?~x)du・exp(-α・u)・ρ(u)とする ただし?は{∞,-∞}∪{実数}から好き勝手に選んだ元である α[1],α[2],α[3],・・・,α[n]をそれぞれ複素数として f(s)≡(s-α[1])・(s-α[2])・(s-α[3])・・・(s-α[n])とすると y(x)=∫(α[n])・・・∫(α[3])・∫(α[2])・∫(α[1])・g(x)は f(D)・y(x)=g(x)の一つの解である 従ってf(s)の因数分解ができればf(D)・y(x)=g(x)の一般解は前記公式によって機械的に求まる 公式の作成の骨子: z(x)を任意の複素数値関数としαを任意の複素数とする すると (d/dx)・exp(-α・x)・z(x)=exp(-α・x)・((d/dx)-α)・z(x) であるから exp(α・x)・(d/dx)・exp(-α・x)・z(x)=((d/dx)-α)・z(x) すなわち (D-α)・z(x)=exp(α・x)・D・exp(-α・x)・z(x) である ここでe[α](x)≡exp(α・x)・D・exp(-α・x)とおく すると(D-α)・z(x)=e[α](x)・z(x) z(x)=y[1](x)≡y(x)としα=α[1]とすると (D-α[1])・y[1](x)=e[α[1]](x)・y[1](x) でありこの等式をeq[1]とする z(x)=y[2](x)≡(D-α[1])・y[1](x)としα[2]≡α[1]とすると (D-α[2])・y[2](x)=e[α[2]](x)・y[2](x) でありこの等式をeq[2]とする z(x)=y[3](x)≡(D-α[2])・y[2](x)としα[3]≡α[2]とすると (D-α[3])・y[3](x)=e[α[3]](x)・y[3](x) でありこの等式をeq[3]とする ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ z(x)=y[n](x)≡(D-α[n-1])・y[n-1](x)としα[n]≡α[n-1]とすると (D-α[n])・y[n](x)=e[α[n]](x)・y[n](x) でありこの等式をeq[n]とする eq[1],eq[2],eq[3],・・・,eq[n]から [Π(m=1~n)・(D-α[m])]・y(x)= [Π(m=1~n)・exp(α[m]・x)・D・exp(-α[m]・x)]・y(x) である f(s)に重根があるときには [Π(m=1~M)・(D-λ[m])^k[m]]・y(x)= [Π(m=1~M)・exp(λ[m]・x)・D^k[m]・exp(-λ[m]・x)]・y(x) である w[m,λ](x)≡∫x^m・exp(λ・x)dxとするとCを任意定数として w[m,λ](x)=x^m・exp(λ・x)/λ-w[m-1]・m/λであり w[0,λ](x)=exp(λ・x)/λ+Cである 従って w[m,λ](x)=Σ(k=0~m)・x^(m-k)・exp(λ・x)・(-1)^k・k!・mCk/λ^(k+1)+C である 従ってh(x)を任意定数を係数とする多項式とすると ∫h(x)・exp(λ・x)・dx=H(x)・exp(λ・x)+Cである ただしH(x)はh(x)と次数が同じで任意定数を係数とする多項式である h(x)とH(x)はこの場合同一視できるのでh(x)・exp(λ・x)は積分によって任意定数が1つ付加されるだけだといえる 従って 任意定数を係数とする係数のm-1次多項式をh0(x)として (∫dx)^m・h(x)・exp(λ・x)は h(x)・exp(λ・x)+h0(x)と同じであると考えて良い 例: y’’’’’(x)-y’’’(x)-2・y’’(x)+2・y’(x)=exp(-2・x)・・・(*) の一般解を求めてみよう f(s)=s^5-s^3-2・s^2+2・s =s・(s-1)・(s-1)・(s+1+i)・(s+1-i) である [(*)の左辺=0の一般解] n=5,M=4, k[1]=2,λ[1]=1, k[2]=1,λ[2]=0, k[3]=1,λ[3]=-1+i, k[4]=1,λ[4]=-1-i である 従ってa,b,c,d,eをそれぞれ任意定数として h[1]=a・x+b, h[2]=c, h[3]=d, h[4]=eである 従って「(*)の左辺=0の一般解」は y(x)=(a・x+b)・exp(x)+c +d・exp((-1+i)・x)+e・exp((-1-i)・x) である dとeを適当に定義し直して y(x)=(a・x+b)・exp(x)+c+exp(-x)・(d・sin(x)+e・cos(x))である [(*)の特殊解] n=5,g(x)=exp(-2・x), α[1]=0,α[2]=1,α[3]=1,α[4]=-1+i,α[5]=-1-i である 従って ∫(α[1])・g(x)= ∫(-∞~x)dx・exp(-2・x)=exp(-2・x)/(-2), ∫(α[2])・exp(-2・x)/(-2)= exp(x)・∫(-∞~x)dx・exp(-x)・exp(-2・x)/(-2)= exp(-2・x)/6, ∫(α[3])・exp(-2・x)/6= exp(x)・∫(-∞~x)dx・exp(-x)・exp(-2・x)/6= exp(-2・x)/(-18), ∫(α[4])・exp(-2・x)/(-18)= exp((-1+i)・x)・∫(-∞~x)dx・exp((1-i)x)・exp(-2・x) /(-18)=exp(-2・x)/(-18・(1-i)), ∫(α[5])・exp(-2・x)/(-18・(1-i))= exp((-i-1)・x)・∫(-∞~x)dx・exp((1+i)x)・exp(-2・x) /(-18・(1-i))=-exp(-2・x)/36である 従って「(*)の特殊解」は y(x)=-exp(-2・x)/36である (注)?として-∞を選んだが積分結果が簡単になるようにその都度∞や0などを選んでも良い [(*)の一般解] 前記「(*)の左辺=0の一般解」と前記「(*)の特殊解」の結果から「(*)の一般解」は y(x)=(a・x+b)・exp(x)+c+exp(-x)・(d・sin(x)+e・cos(x))-exp(-2・x)/36である

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