• ベストアンサー

どちらが速い?

このような問題がありました。 CH3BrにSn2反応する求核剤として OH-(水酸化物イオン)とSH-(チオールイオン)がありました。 どちらの方が反応速度が速いですか? 答えは OH-なんですが自分自身は納得いきません。 と言いますのも、溶媒の条件が書かれてないからです。 確かに極性溶媒条件下ではOHの方ですが、非極性溶媒中では SHです。一般的には、極性溶媒条件下でしていると考えると書かれていますが、 これは暗黙の了解なのでしょうか? それとも、問題そのものの条件提示の仕方が悪いのですか?

  • 化学
  • 回答数2
  • ありがとう数8

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • tukitosan
  • ベストアンサー率43% (84/192)
回答No.1

この反応のことではありませんが、化学の中では、暗黙の了解事項というのは、結構あります。 例えば、「水の沸点は何℃ですか」という問いかけに対して、「100℃」(華氏との単位換算の関係で99.974℃が正確であるというつっこみは無しですよ。)と答えるのが通常だと思います。 沸点とは、沸騰が生じる時の温度のことですよね。ところが、飽和蒸気圧ということを勉強なさっかたや沸騰の定義をきっちりと押さえられているかたは、次のように感じるはずです。 「水の表面にある大気圧は、いくらなんだ、これが解らないと沸点は答えられない。」 実際、沸騰の正確な定義は、「液体内部から、気体が蒸発する現象」です。また「液体内部から気体が蒸発する」ためには「液体の飽和蒸気圧がその液面を押す圧力(外圧)に等しくなる」ことが必要です。 ですから、本当の意味で沸点を問うのであれば「大気圧1atmの時、水の沸点は何℃か」とか「外圧760mmHgの時、水の沸点は何℃か」というのが、正確な問題となるはずです。 しかし、一般的には、外圧1atmでの沸点を考えていて、また、各種の薬品に書かれている沸点もこの条件下でのデータが、示されているのです。 しかし、「600mmHgの大気圧の時の水の沸点はいくらか」という問題は、当然存在しています(答は、93℃です)。ですから、富士山の山頂などでは、水は100℃よりかなり低い温度で沸騰して「クイズです。富士山の上では、水は100℃より低い温度で沸騰する。○か×か?」が存在するのです。 それ以外にも「空気の平均分子量を求めよ。ただし、空気は窒素と酸素が体積比で4:1で混合したものとする」などあります。本来、気体は温度や圧力によって体積が変化します。ですから「体積比で」というのは、正確には「同温、同圧での体積比で」となりますが、このような問題の時には、約束事として「同温、同圧で」ということになっています。 ですから、hiro2000 さんの気持ちはよくわかります。「なんでなんだよ」とお怒りの気持ちは、あなただけではありません。私もこの事に気づくまでこんな気持ちを持っていた。 このように、「不文律」的なことがかなりあります。「慣れ」的なことなので、そうなのかとう気持ちで容認するしかないと思います。 ただ、これらの「省略される条件」について言えるのではないかと思うことは、「よく、この条件で実験をする」とういのだと思います。ですから、hiro2000 さの質問なさった反応(Sn2反応)は、水などの極性溶媒下での実験の方が多いのではないでしょか。 考えるヒントになれば、幸いです。 tukitosan でした。

hiro2000
質問者

お礼

ご解答ありがとうございました。 まあ、暗黙の了解ですか・・・・・。 Sn2反応は、極性溶媒中で行われる方が多いという ことで納得しておきます。

その他の回答 (1)

  • rei00
  • ベストアンサー率50% (1133/2260)
回答No.2

tukitosan さんが御指摘の様に,暗黙の了解がある事も事実ですが,それも出題の状況(レベル?)によって変わってくるように思いますが。 例えば,御指摘の問題が,学部レベルの有機化学の教科書の SN2 反応の説明の後でなされたら,「OH-」で何の問題もないと思います。このレベルであれば,溶媒条件は知識として与えられていない,あるいは SN2 反応は極性溶媒の方が有利との知識しかない,と思いますから。 一方,これが大学院の有機化学を専門とするものに対する問題で,記述式の回答を行なうとしたら,hiro2000 さんが書かれている様な内容を具体的に例を挙げながら回答するのが正解と思います。この場合,溶媒条件の違いによる速度の違いについても説明する事も求めているため,あえて条件を隠していると考えられます。 御指摘の問題は前者のもので,一般的な極性溶媒による SN2 反応しかしか知らない者を対象としている,という事ではないかと思うのですが。いかがでしょうか。

hiro2000
質問者

お礼

Sn2は、極性溶媒で有利ということや、暗黙の了解があるということで理解しておきます。 ありがとうございました。 しかし、非極性溶媒中でのSn2反応も学びました。 って言うか、求核試薬の反応のしやすさの比較等は 習いました。

関連するQ&A

  • 有機化学 SN1、SN2、E1、E2反応について教えていただきたいです

    有機化学 SN1、SN2、E1、E2反応について教えていただきたいです。 有機化学を復習していて、次のような条件で各反応が起こりやすいと参考書に書いてありました。 (1)SN1反応とE1反応 → 求核性の低い試薬、第三級ハロゲン化アルキル、極性溶媒 (2)SN2反応とE2反応 → 求核性の高い試薬、第一級ハロゲン化アルキル(SN2)、第三級ハロゲン               化アルキル(E2)、無極性溶媒   ここで、疑問に思ったのですが、(1)でなぜ求核性の低い試薬を用いたほうが反応が起こりやすいのでしょうか。(1)と(2)ともに求核性の高い試薬を用いた方が反応は起こりやすいのではないでしょうか。また、E2反応で第三級の方が起こりやすいのは、求核試薬が攻撃できるプロトンがより多いため、という解釈であっていますでしょうか。よろしくお願いいたします。

  • 求核置換反応において

    SN2反応において反応性において置換される脱離基のハロゲンの順が反応性が高い順からI>Br>Cl>Fなんですか? Fイオンの方が電子ひきつけやすいので脱離しやすいとおもうのですが教えてください。 あと、求核剤や溶媒などは反応速度に影響を与えるのでしょうか? 例えば、CH3CH2ClとCH3O-を反応させてCH3CH2OCH3(溶媒はCH3OH)の時に求核剤をCH3O-からCH3S-に変えたりした場合などとかです。

  • アルコールの置換反応について

    トリフェニルメタノールと塩化アセチルの反応についてです。 塩基存在下でエステルが生成するという反応については 調べることができたのですが、 ベンゼンを溶媒として トリフェニルメタノール中の水酸基が塩素と置換される、という 反応の反応機構を調べることができませんでした。 自分では、 (1)水酸基の水素が塩化アセチルの中心炭素を求核攻撃、塩化物イオンが発生 (2)塩化物イオンがトリフェニル化した炭素を求核攻撃、同時にC-O結合が切断 というステップを踏むのかと考えたのですが、 非極性溶媒下で塩化物イオンは存在できるのか、と いまいち納得できません。 これで正しいのでしょうか?ご教授ください。

  • (CH3)3CCl のE1反応とSN1反応

    (CH3)3CCl のE1反応とSN1反応についてです。 まず、知識の確認からさせてください。 水や有機溶媒などのなかでは、E1 反応やSN1反応がおこり、強い求核剤や強塩基性の状態では、E2 反応やSN2 反応が起こります。 またE1 反応は強い求核剤があり、かつ攻撃相手の立体障害が少ないとき SN1 はそれほど強い求核剤がなかったり、攻撃相手の立体障害が大きいときにおこります。 またE2反応は塩基性が強い条件で起こりやすく、またSN2 は求核性が大きい物質があるときにおきやすい。 また、求核剤の立体障害が大きい場合や、逆に攻撃相手の立体障害が大きい場合はE2 反応が起きる。 以上、間違いがないでしょうか。 さて、本題に貼りますが、(CH3)3Cl のE1反応とSN1反応についてです。 最初の問題では、溶媒が水でした。 なので、SN1 かE1 が起きると思います。 さらには、(CH3)3Cl の立体障害が大きいので、E1 が起こり、結果、(CH3)2CH=CH2が生成するのかと思いました。 しかし、解答は 「SN1 により、(CH3)3COHが生成する」でした。 さらに、次の問題はH20 とNaOHの存在下でおなじ(CH3)3CCl はどうなるかという問題でした。 私は、溶媒が水なので、SN1 かE1 がおき、さらにNaOH →Na+ + OH- で、OH-という強い求核剤があるので、SN1が起きるのかと思いましたが 解答は 「E1 により、(CH3)2CH=CH2が生じる」でした。 これって、もしかして、最初の問題と後の問題の解答が入れ替わってるんですかね? もしくは、私がとんでもない間違いをしているのでしょうか。 どなたかご教授いただけると幸いです。 宜しくお願いします。

  • SN1の極性溶媒による安定性について

    なぜ極性溶媒は遷移状態(脱離段階)を安定にするのですか? その後の中間体は非極性溶媒中のほうが反応しないように思うのですが・・・・・ むしろ極性溶媒中では陽イオン中間対と溶媒のマイナスが反応してしまい不安定ではないかと思うのですが。

  • 分子内SN2の反応性

    2-bromo-1-propanolと水酸化物イオンとの反応についてなのですが、 (1)ヒドロキシル基が強塩基によってアルコキシド化し、分子内SN2反応によってmethyloxiraneを生じる。 (2)水酸化物イオンの優れた求核性によってSN2が起こり、propane-1,2-diolが生じる。 のどちらの反応が起こるのでしょうか? ジョーンズ有機化学によると「通常のオキシランの合成はハロヒドリンと塩基を用い、ハロアルコキシドの分子内SN2反応によって行う」との記述があるのですが、反応が可逆的に進むとすると、1段階で済む(2)の方が優位なのでは?思うのですが。。。

  • SN2反応の脱離基と求核剤について教えてください。

    私は高校3年生で、独学で有機化学を勉強しているものです。 SN2反応における脱離基と求核試薬についての質問です。 まず、求核剤の強さとは電気陰性度の減少する方向(電子を相手に渡しやすい)に強くなる、つまりハロゲン化イオンであるなら、I->Br->Cl->F-の順になることは理解できます。 一方、脱離基としての優劣はその対応する酸が強酸であるかどうかということなので(以下にHXがH+とX-になりやすいか)、これもI->Br->Cl->>F-となることは理解できます。 私が疑問に思ったのはここからです。たとえばCH3BrにI-が求核攻撃を行い、I…CH3…Brという遷移状態になります。参考書ではここではBrが抜けていますが、Brが抜けると先ほどの脱離基としての優劣に逆らってしまうのではないでしょうか? そもそも、I-は「強い求核性を持ち、優れた脱離基」でというところに強い矛盾を感じます。 ネットで探しても「溶媒で変わる」とありますが、溶媒でどう変わるのかも分かりません。 どなたか私にも分かりやすいようにご説明をお願いします。 よろしくお願いします。

  • 求核置換反応について質問です!

    触媒なしの条件で、1-ブタノールと濃塩酸、2-ブタノールと濃塩酸をそれぞれ反応させても反応しないのは何故ですか? 前者はSN2反応だと思うのですが、塩化物イオンの求核性が低いからでしょうか?また、後者はSN1とSN2のどちらになるのかも教えていただきたいです。

  • プロトン性、非プロトン性溶媒

    プロトン性、非プロトン性溶媒におけるハロゲン化イオンの求核性 プロトン性溶媒中では   I‐>Br‐>Cl‐>F‐ に対し、非プロトン性溶媒中では逆になるのは何故ですか? 教えてください。

  • Sn1反応とSn2反応の違い

    Sn1反応およびSn2反応になる条件について調べています。調べたところ両者には以下のような条件の違いがありました。 *Sn1反応* [中間体]・・・・・3級>2級>1級>メチル [反応条件]・・・・中性~酸性 [試薬の求核性]・・重要でない *Sn2反応* [中間体]・・・・・メチル>1級>2級>3級 [反応条件]・・・・中性~塩基性 [試薬の求核性]・・重要 中間体による違いは、カルボカチオンの超共役効果や立体障害に依存するのだと思います。しかし反応条件や試薬の求核性がどのようにSn1反応とSn2反応に関係するのかが分かりません。例えば、「なぜSn1反応は中性~酸性条件で進行するのか」といったようなことです。どなたか教えてください。