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(CH3)3CCl のE1反応とSN1反応

(CH3)3CCl のE1反応とSN1反応についてです。 まず、知識の確認からさせてください。 水や有機溶媒などのなかでは、E1 反応やSN1反応がおこり、強い求核剤や強塩基性の状態では、E2 反応やSN2 反応が起こります。 またE1 反応は強い求核剤があり、かつ攻撃相手の立体障害が少ないとき SN1 はそれほど強い求核剤がなかったり、攻撃相手の立体障害が大きいときにおこります。 またE2反応は塩基性が強い条件で起こりやすく、またSN2 は求核性が大きい物質があるときにおきやすい。 また、求核剤の立体障害が大きい場合や、逆に攻撃相手の立体障害が大きい場合はE2 反応が起きる。 以上、間違いがないでしょうか。 さて、本題に貼りますが、(CH3)3Cl のE1反応とSN1反応についてです。 最初の問題では、溶媒が水でした。 なので、SN1 かE1 が起きると思います。 さらには、(CH3)3Cl の立体障害が大きいので、E1 が起こり、結果、(CH3)2CH=CH2が生成するのかと思いました。 しかし、解答は 「SN1 により、(CH3)3COHが生成する」でした。 さらに、次の問題はH20 とNaOHの存在下でおなじ(CH3)3CCl はどうなるかという問題でした。 私は、溶媒が水なので、SN1 かE1 がおき、さらにNaOH →Na+ + OH- で、OH-という強い求核剤があるので、SN1が起きるのかと思いましたが 解答は 「E1 により、(CH3)2CH=CH2が生じる」でした。 これって、もしかして、最初の問題と後の問題の解答が入れ替わってるんですかね? もしくは、私がとんでもない間違いをしているのでしょうか。 どなたかご教授いただけると幸いです。 宜しくお願いします。

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  • NiPdPt
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回答No.1

「攻撃相手」の意味がとりにくいですが、ハロゲン化アルキルなどの基質の事でしょうか?そういう理解で話を進めます。 >またE1 反応は強い求核剤があり、かつ攻撃相手の立体障害が少ないとき 違います。「求核剤」という言い方自体が置換や付加を前提としています。脱離であれば塩基としての作用を意味します。基質の立体障害も基本的には関係のない話です。 >SN1 はそれほど強い求核剤がなかったり、攻撃相手の立体障害が大きいときにおこります。 立体障害というよりも、カルボカチオンの生じやすさが重要です。立体障害が大きいから起こるわけではなく、カルボカチオンを生じやすいから起こるんです。立体障害が大きくてもカルボカチオンを生じにくければSN1は起こりません。 >またE2反応は塩基性が強い条件で起こりやすく、またSN2 は求核性が大きい物質があるときにおきやすい。 これは正しいです。 >また、求核剤の立体障害が大きい場合や、逆に攻撃相手の立体障害が大きい場合はE2 反応が起きる。 これも概ね正しいです。 >最初の問題では、溶媒が水でした。 これはSN1とE1の両方が起こるでしょう。どちらが多くなるかは条件にもよりますし、時として予測困難です。立体障害は関係ありません。安定な第三級カルボカチオンができる事がポイントであり、これはSN1とE1の共通の反応中間体です。 反応機構を確認しましょう。 >次の問題はH20 とNaOHの存在下でおなじ(CH3)3CCl はどうなるかという問題でした。 これはE2が起こります。E1はSN1と同じ加溶媒分解条件、すなわち、NaOHなどのない条件で起こる反応です。 NaOHがある条件ではSN2かE2が起こると考えるべきです。

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