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遺伝子座
「同一遺伝子座の2つの対立遺伝子」とはどういうことなのでしょう? 同一遺伝子座というのは一対の相同染色体のそれぞれ同じ位置ということなのですか?また、対立遺伝子はいつも優勢のものと劣勢のもので構成されているのでしょうか?
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>同一遺伝子座というのは一対の相同染色体のそれぞれ同じ位置ということなのですか? あるひとつの遺伝子座というだけで、相同染色体上の一対ということは意味していないです。 「ある遺伝子座のタイプの異なる2つの対立遺伝子」ということです。 >対立遺伝子はいつも優勢のものと劣勢のもので構成されているのでしょうか? ひとつの遺伝子座にはいろいろなタイプ、いろいろな位置で変異やバリエーションが生じえますから、いろいろな対立遺伝子(allele, アレル)が存在しえます。 たとえば、ショウジョウバエのwhite遺伝子座には自然変異、人為変異で生じた1500あまりのalleleが記載されています。高校生物などは、あたかも野生型の赤眼と劣性変異の白眼の2つのalleleしかないような誤解を与えますけれど。 優性、劣性は相対的なものです。whiteの例で 野生型赤眼w[+]、杏色w[a]、白眼w[1]の3つのalleleを取り上げると、 w[+]は他の二つにたいして優性 w[1]は他の二つに対して劣性 w[a]はw[+]に対して劣性、w[1]に対して優性です。 つまり、w[+] > w[a] > w[1] という関係になります。 また血液型の遺伝についてはご存知かと思いますが、AとBは半優性(共優性というのが正確だと思いますが)なので A = B > O という関係になりますね。
その他の回答 (1)
同一遺伝子座についてはその通りだと思います。 対立遺伝子については、いつも優性、劣性で構成されているわけではなく、優性をA,劣性をaとすれば、遺伝子型はAA,Aa,aA,aaの組み合わせが存在し、優性とはそれが表現型として常に劣性より優先して表出するゆえに優性と定義されているわけであり、ゆえに表現型は優性:劣性は3:1という有名なMendelの法則となるわけだと思います。
お礼
とても分かりやすい説明ありがとうございました。「同一遺伝子座」についてなのですが、私が思っていたのは同じ細胞内においてのことです。