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なぜ税金制度が必要なの?
昔から疑問に思っていたことがあります。 なぜこの世の中に税金という制度が必要なのかということです。 タバコ税や酒税などはわかるのですが、所得税や相続税はなぜ取られるのでしょう? もちろん国などを運営する必要経費はあるかとは思いますが、それであれば日本銀行なり造幣局なりでお金を作ればいいのでは? 国民から所得税とかをとるのであれば、ぜひその税収分を日本銀行などから取っていただきたいと考えるのは私だけでしょうか。 ぜひ税金が必要な意味を教えてください。
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税金がないなら……と考えてみましょう。 外務省などで私腹を肥やす官僚は一人もいなくなります。天下りもなくなります。 しかし、警察も消防もなくなります。 ということは、警察官も消防車も救急車もなくなるわけですね。 殺人、放火、強盗が日常茶飯事になるわけです。 病人は救われずに死んでいきます。 裁判所もなくなるわけですから、紛争の救済は、決闘でのみ可能になります。 そのとき、生きている日本国民がどれだけいるか……。 最近は、福祉についても税金が必要です。 生活保護、公的年金、健康保険、労災保険、等々、社会福祉に関する税金は税の使い道のかなりの部分を占めます。 所得税、相続税については、「所得再分配」という観点から必要になります。 中には、竹中平蔵のように「国民一律の人頭税にすべき」という意見もありますが、それでは富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなることは間違いありません。 払える人は払える分を払い、「公共のもの」をみんなで利用していこうとする、それが所得税のあり方です。相続税も、努力しない者には払うことができません。払えなければ物納、つまり土地で納めてもらいますから、一戸建てが持てない人も一戸建てが入手しやすくなるのです。 この点について、経済学者の野口悠紀雄が「相続税率100%」を提唱していました。意義について、賛成です。 ちなみに、日本銀行は「日本銀行法」に基づく法人ですので、税金がなければそれ をコントロールする立法府・行政府もなくなり、存在意義を失います。 また、お金は日銀が作るものなどではありません。現在出回っているお金は造幣局や印刷局などで作られたものではなく、銀行の信用創造によって作られているものが多くを占めます。信用創造については、中学校の公民でやっているはずなので、省略します。 この手の思い込みが国民の間に多いことも、また事実のようです。 税金を払うぐらいなら日本銀行で、というのは、あまりにナンセンスですね。日本銀行の職員の給与はどうしますか?(まあ、一応はジャスダックに日銀株が登録されているんですが)。 公務員の給与も日銀で払え、ということですか? そうすると、トラック1台に紙幣を積んでも1日の給料が足りなくなりますよ! (頭の訓練として、無税国家を描いてみるとよいかも) 分からなければ、 佐藤雅彦・竹中平蔵『経済ってそういうことだったのか会議』(日本経済新聞社) の第1章の冒頭に、佐藤少年の面白い貨幣の話がありますから、読んでみると面白いでしょう。 なお、宮島洋『税のしくみ』(岩波ジュニア新書)は、中高生向けの書物ながら、大学生以上にもわかりやすく税を紹介してくれています。ご一読下さい。
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- aminouchi
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税金というものについての考え方はいろいろありますが、私はそれをある国で生きる・生活するための「会費」であると思っています。 私たちの身の回りには「公共の物」は沢山あります。電気・ガス・水道などはもちろん、道路や学校などもそうですし、警察や消防など社会の安全を維持するための組織もあります(とりあえず、電気やガスなどは国営・都道府県営ではありませんが)。 それらの組織やサービスをすべて個人でまかなうということを考えたことがありますか?例えば、トンネルや橋を造ることを含めての道作りを考えましょうか。それがあれば便利であるとは思っても、それを作ることは個人の力を越えることが明白ならばとどうしますか?そのような場合に、社会を構成している人々が会費を出して皆の力を合わせて、道を作るわけです。 学校もそうです。教育を受けることは個人の能力を伸ばすことでもあり、それを受けるのはその個人にとって利益となります。国全体をみた時も教育を受けた国民が多い方が国際社会の中で国が存在していくためには有利です。ですから、日本では国民はその保護する子弟に教育を受けさせなければならないという「義務教育」制度を定めているわけです。これもすべて個人の費用でまかなうとしたらどうなるでしょうか。などなど。 こんなたった二つぐらいの例でpirokoreさんが納得されるかどうかは判りませんが私たちが生活していく上で、「皆でお金を出し合ってそれを皆で使う」方が個人の負担が小さく、利便性が高いものがあるわけです。そうしたものを「公共のもの・サービス」と呼び、個人の負担を「税」という形で集めているわけです。極端なことを言えば、日本の税負担とサービスを天秤にかけて、税負担の方が重いと考えるならば、他の国に移住しその国で税金をはらうようにすれば良いのです。 また、集められた税金をどう振り分けるかということは政治の問題であり、私たちは選挙権を通じてそれをコントロールすることができるわけです。もちろん、公務員になったり、代議士になったりして直接それをコントロールすることも可能です。また、税をどう集めるかの方式についても同様です。今までは、より公平であるという理由から直接税を採用してきましたが、そのシステムができてから時間がたち、不公平性もでてきているので新たな公平性を求めて消費税を導入したわけです。 「日本銀行から・・」云々については先に回答されている方たちのお話の通りですから省略いたします。 (蛇足ながら、税金の意味については中学3年生の「公民」という科目でならうはずで、自分たちの暮らしている社会の仕組み自体を知ることも義務教育の一部です。さらにまた、国や都道府県・市町村などが大雑把ですが生徒一人当たり年間50万円程度の税金を支出しています。つまり子供1人につき成人するまでにおよそ500万円の費用が税金からでていますし、公立国立の学校に進学すればもっと増えますが、大人はこれだけの税金分を先に使っているとも考えられますね。その分の費用などを税金という形で分担しているのです。たいていの人はそれを考えると受けた分>払う分となって黒字だと思うのですが、いかがでしょうか。)
お礼
おかげさまで税金について納得いたしました。いろいろ勉強になりました。確かに昔勉強したことがあるような気もしましたが、いま改めて税金について考えてみると、不思議に感じてしまい質問させていただきました。会費という考え方はわかりやすかったです。ありがとうございました。
- grand
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お金を増刷したところで全く意味がないのは皆さんのおっしゃるとおりです。 ところで所得税には税収の確保以外に「所得の再配分」という機能があります。収入の多い人には高い税率を、少ない人には低い税率を課して、皆に(むしろ低所得者に優先的に)ばらまく。こうして所得格差を緩和しているんですね。 「そんなことをする必要はない」と言われればそれまでですが。
お礼
回答ありがとうございました。「所得の再配分」という機能もあるんですね。でも所得の高い人ほど、会社などを経営したりして、経費を計上し、全体的にみれば税金の支払額や支払い比率では得しているのでは!?と疑問も感じますが。私なりにもっと調べてみることにします。ありがとうございました。
- on-drug
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なぜ税金が必要なのかという理由に付いては、pirokoreさんが書かれているように、国などを運営する必要経費があるからです。つまり、軍隊や行政、郵便など共同所有の財・サービスについて、その財源を国民から広く徴収する必要があるから税金が存在しているわけです。 次に、日本銀行でお金を作れば良いのではという質問ですが、これにはインフレーション(物価上昇)という問題が関係してきます。一国における財・サービスが一定のときに、どんどんお金を刷ったらどうなるでしょう?そう、物価が上昇してしまいます。物価上昇は、年金で暮らすお年寄りなど定額所得者の生活を圧迫したり、金融商品の価値を下落させるなど、様々な悪さをします。こういうことを避けるために、政府は税金を国民(住民)から徴収しているのです。
お礼
回答ありがとうございました。世の中うまくできてるものですね。私も陰ながら行政などにお世話になっているので、それらを運営するためにも税金は必要なんですね。理解しました。ありがとうございました。
- kurio
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>それであれば日本銀行なり造幣局なりでお金を作ればいいのでは? そんなことをやったらインフレになりますよ!お金を増刷するとその分お金の価値が下がりますよ!価値が下がれば100円のパンが1000円になるかもしれません。 つまり国の予算が年間1兆円でやりくりできていたものが、1000兆円必要になるということです。 結論:お金を増刷しても意味ないです。
お礼
回答ありがとうございました。確かにインフレが起きちゃいますね。これで税金の考え方がかわりました。ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございました。税金がなかったら私たちは生きてはいけないのかもしれませんね。共存の精神がないと。私たちも税金を払うのですから、政府などももっと税金の必要性をこのようにアピールしていただきたい。理由がわかって払うのと、意味がわからずに払うのとでは全く違うと思いますし、私のような税金に対して無知な人もたくさんいると思います。 税金に対して考えるきっかけになりました。ありがとうございました。