• ベストアンサー

同期発電機の負荷電流

今、仕事で同期発電機(原動機はガスエンジン)を立ち上げています。 同期発電機は立ち上げても、端子電圧が6600V発生しているにもかかわらず、すぐには負荷をとらずに、徐々に負荷をとり始めます。なぜそうなるのか、分かる方いらっしゃいますか?? 発電機の内部では、物理的にどのような現象が起きて電流を制限しているのか??分かる方いれば教えてください。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • piricara
  • ベストアンサー率30% (42/140)
回答No.1

同期発電機は、一般的なモーター(誘導電動機)と違って、流れている電流の大きさによって、回転速度が変化することはありません。 ご質問のように、内燃機関に接続されている発電機は、少しずつ負荷を増加させていかないと、内燃機関に負荷がかかりすぎて、安定した回転速度にならず、周波数を変動させる原因になります。 ですが、動力が水車などの場合は、数秒で最高出力まで増加させることが可能です。 では、実際にどのように制御されているかを説明します。 同期発電機の負荷(出力)は、固定子に巻かれたコイルの磁束と、回転子のポール(電磁石の磁極)との角度差によって出力が異なります。 固定子磁束に対して、回転子磁束の角度が進んでいる場合、発電し、遅れている場合、電動機になっています。つまり、接続されている原動機の出力が高くなり、回転子を回転させる力が大きくなり、固定子の磁束に比べて回転子のポールが少し進んだ角度を持って回転しているとき、発電し、その角度が大きくなるほど、つまり原動機の出力が大きくなるほど負荷が増えます。 同期機として回転するには、この角度にはある一定の範囲があり、この角度を超えた場合は、脱調と言って、同期機は運転できなくなります。 同期発電機であれ、誘導発電機であれ、接続されている原動機の出力によって、発電機の負荷が決定されるのであり、発電機の界磁や、他の発電機の制御によって負荷を増減しているわけではありません。 界磁電流を増減すると、発電機の出力電圧は変化しますが、電圧が高くなっても、発電機の入力(回転力)が変化しない限り、出力は変化しません。界磁を変化させて、最終的に変化するのは、発電機の力率です。 もっとも、力率は低下した分、発電機出力は若干低下する場合があります。 同期発電機の場合、原動機によって、同期速度になった発電機は、同期検定回路により、系統に並列されます。このとき、原動機は、最高出力の数%の出力になっています。 ここから、燃料を徐々に増加させ(内燃機関の場合)、水量を増加させ(水力の場合)、または、蒸気圧や蒸気量を増加させ(火力、原子力の場合)発電機出力を増加させています。 なお、自動車の場合でも、4速や5速のままで、アクセルを急に踏み込んでも、自動車の速度は急上昇しません。同じように、燃料を急上昇させても、それが直ちに発電機の出力にならない場合も当然あります。 これは、発電機と原動機の特性によるもので、特に制御しなくても、このようになる場合があるかもしれません。(が、負荷調整用の発電機として運転できませんが)

konayukifuwafuwa
質問者

お礼

ありがとうございます。何となくイメージはつかめました。同期発電機の周波数、誘導起電力、端子電圧、電流、力率、トルクなどの数式、グラフがあれば、もっとイメージしやすくなるのですが…おすすめの参考書、サイトがあれば教えてください。 あと、高速遮断器、系統連系条件、系統連系保護継電器、EVTなど電力系統に関する参考書、サイトがあれば教えてください。 よろしくお願いいたします。

その他の回答 (2)

  • ka234
  • ベストアンサー率48% (36/74)
回答No.3

こんにちは。 発電機よりは原動機の特性が大きいのではないでしょうか。 常用ガスエンジンはエネルギー利用効率重視のため、希薄燃焼を採用することが多く、この場合、燃料比が小さいので、急激な出力変動の際にストールする可能性が高くなります。(なお、最新技術では気筒単位で燃料ガス量や点火時期を調整したり、失火を検出して他の気筒でフォローする対策が取られています。) この現象を回避するために、負荷投入率が規定されています。 これは起動時(0→30%:一例)のみではなく、定常時(30→60%:一例)でも同様です。 負荷投入率については、質問者様お取り扱いのエンジン仕様書、取説等をご参照ください。

回答No.2

>同期発電機は立ち上げても、端子電圧が6600V発生しているにもかかわらず、 >すぐには負荷をとらずに、徐々に負荷をとり始めます。なぜそうなるのか、 ガスエンジについては詳しくは判りませんが、 発電機の負荷のかけ方は、無負荷から定格負荷電流投入が一番条件的に厳しく、 ディーゼル発電機の全負荷投入は、過給気付き原動機の場合、 エンジンのピストン面積あたりの負荷投入量が制限されています。 おそらく、給排気系統の配管抵抗などのレスポンス性からくる制限と思われます。 web上に適当な資料が見当たらないので、国交省資料を使って説明します。 詳細は、社団法人 日本内燃力発電設備協会の URL; http://www.nega.or.jp/07/a/0501_05.html 「発電機駆動用原動機の負荷投入特性の指針」を参考にして下さい。 ■国土交通省官庁営繕の技術基準より  ※国交省も、上記の内発協資料より抜粋しています。  URL;http://www.mlit.go.jp/gobuild/kijun/design/setubi_sekkei_kijyun.pdf  建築設備設計基準  └第2編標準設計   └第8章燃料系発電設備    └第2節発電設備の出力算定43/129ページ 原動機の無負荷時投入許容量[PU] ディーゼル機関(無過給)の場合  :ε=1.0(発電機容量125kW以下) ディーゼル機関(過給器付き)の場合:ε=0.7(発電機容量125kW超過250kW以下) ディーゼル機関(過給器、給気冷却器付き)の場合:ε=0.5(発電機容量250kW超過) ガスタービンε:一軸式は1.0、二軸式は0.7とする。 原動機の暖気運転及び停止前のエンジン冷却が目的であれば、 下記の書籍にその理由の記載があります。 ■JEAC 3705-2004 発電用内燃機関規程

関連するQ&A

  • 同期発電機 負荷電流

    同期発電機が、負荷電流により発電電圧が変化する原因って何ですか?

  • 同期発電機について

    同期発電機の負荷特性で界磁電流を0から大きくしていっても、しばらくは発電電圧が0のままなのは何故ですか? 自分では芯が磁性体であるため、ヒステリシスによる影響かと思ったのですが、よろしくお願いします。

  • 同期発電機の発電原理

    同期発電機はなぜ電力量が変化するのですか? P=ω・T より 原動機からの機械入力は、回転速度は一定なので、トルクとして上昇することは判ります。 電気理論側からみれば e=B・l・v 起電力を生むには、回転速度、導体長は一定なので磁束密度が変化しなければならないと推測しています。 一般的に界磁電流は制御され、発電機端子電圧は一定に保たれるが、界磁電流自体は発電機出力に比例していることは知ってます。 これは電気子反作用による減磁を打ち消すためと理解してます。 これらの理屈がつながらず困ってます。 (1)トルクと磁束の変化はどのような関係があるのですか? (2)発電機端子電圧一定でも、発電機出力により界磁電流は変化しますが、 これは、電気子反作用以外に理由があるのでしょか?

  • 三相同期発電機について質問です。

    三相同期発電機の無負荷試験について質問です。3.5kw 220V 9.3A 4極 80% ・界磁電流が低い場合、端子電圧と界磁電流が比例関係となる。なぜ? ・界磁電流がある程度高くなると端子電圧が飽和するようになる。なぜ? ・界磁電流を増加させた場合と減少させた場合では端子電圧の値が異なった。なぜ? 同じく短絡試験について ・電機子反作用の影響が生じた場合、界磁電流と短絡電流は比例しないはずである。 しかし実験では比例した。(短絡電流は定格の200%まで測定) なぜ? 散々調べてみましたが、よくわかりませんでした。よろしくお願いします。

  • 電験3種の問題で、三相同期発電機からの質問です。分からなくて困っていま

    電験3種の問題で、三相同期発電機からの質問です。分からなくて困っています。 以下が問題です。 [問] 定格出力10000[kV・A]、定格電圧6000[V]、定格力率90%の三相同期発電機がある。この発電機に界磁電流を400[A]流した場合の無負荷端子電圧は6600[V]、短絡電流は1050[A]であった。 (1)定格電機子電流はいくつか?  「解答」定格電機子電流をInとすると、10000 * 10^3 = √3 * 6600 * In よってIn = 875[A] (2)定格電機子電流に等しい三相短絡電流を流すのに必要な界磁電流は?  「解答」三相短絡電流は界磁電流に比例するから、400 * 875 / 1050 = 333 [A] (3)同期インピーダンスは?  「解答」端子電圧6600[V]のときの短絡電流は1050[A]であるから、6600 / (√3 * 1050) = 3.63 (1)で定格電機子電流を求める際に、定格電圧ではなく無負荷端子電圧を用いるのはなぜなのでしょうか?そもそもの私が、「定格電圧」と「無負荷端子電圧」の定義が分かっていないのかもしれませんが・・。(2)(3)はなんとなく分かりますが、なにぶん電気は不得意なので、そちらも詳しく解説していただければ幸いです。 問題のイメージがつかみやすいと思い全問長々と書きましたが、特に分からないのは(1)です。 お手数ですが、ご解答よろしくお願いします。

  • 同期発電機

     3月に発電機設計に配属された新米社員です。学生時では発電機とは全く畑違いな勉強をしていたため,今大変困ってます。どなたか教えたください。  今,電力会社が一般家庭に供給している低圧配電線に同期発電機を設置し,起動します。そして,同期発電機に負荷を移行した後,配電線を切断(縁開放と呼んでます)し,同期発電機の単独運転になります。つまり,一般家庭の電気は同期発電機にて供給されている状態にまります。仮に一般家庭に太陽光発電装置が設置されているとし,かつ同期発電機運転中に太陽光発電装置が売電動作つまり,電流の向きが同期発電機に流れ込むような場合, (1) 同期発電機はどのような動作になるのでしょうか?電圧上昇?速度 上昇?特に変化なし?(同期発電機には電圧一定制御装置あり)   同期発電機には通常逆電力継電器等がついていると思いますが,今 回はその継電器が故障していたと仮定して同期発電機の動きを教えて ください。また,太陽光発電装置は一般家庭では5kw程度と思いま すが,今回は10件分の50kw程度と仮定してください。 ※同期発電機の容量は75kVA(定格電圧210V,力率0.8)

  • 直流発電機について

    写真に示す特性は、他励発電機を600【min^-1】で運転したときの界磁電流If【A】と誘導起電力V【V】の関係を表しています。このとき、次の各問いについて教えてください。(ただし、電機子反作用やブラシでの電圧降下を無視するものとします。) (1)他励発電機として使用し、界磁電流If=8【A】で負荷をかけたとき、端子電圧はV=122【V】となった。電機子巻線抵抗がRa=0.02【Ω】であれば、負荷電流I=Iaは何【A】か? 端子電圧が122【V】、Ifが8【A】なので写真より無負荷電圧が127【V】 電機子巻線抵抗によって5【V】電圧降下? (2)先ほどの発電機を分巻発電機となるように結線し、負荷をかけたところ、端子電圧はV=120【V】になった。界磁抵抗がRf=15【Ω】の場合、次の電流を求めよ。 (1)界磁電流If【A】 (2)電機子電流Ia【A】 (3)負荷電流I【A】 両方とも 良く分からないです。お手数ですが、回答の方よろしくお願いします。

  • ディーゼル発電機負荷試験時の出力電流値

    ディーゼル発電機負荷試験時の出力電流値 電圧460V、定格電流251A、力率0.8のディーゼル発電機を 乾式負荷装置で試験する場合、電流はいくら流せば100%出力になりますか? ちなみに出力200KVA、160KWです。 251A流すと負荷試験装置の負荷計で約200KWになってしまいます。 251Aは過負荷になると思うのですが。 素人の質問ですが、できれば詳しく教えていただけませんか?

  • 直流発電機は負荷電流が増加するとなぜ端子電圧が減少

    直流発電機は負荷電流が増加するとなぜ端子電圧が減少するのでしょうか? 先生に質問したのですが電気子巻抵抗とブラシ抵抗による電圧降下と電気子反作用による誘導起電力の減少だとか言われたのですが言葉だけでは私の理解力がなく、理解できませんでした。 分かりやすく教えてくだされば嬉しいで

  • 同期発電機の進相運転について。

    今3種の電力を勉強しています。 インターネットなどで調べたのですが、答えが無く質問させていただきます。よろしくお願いします。 最近はケーブル送電の増加などにより、深夜などの軽負荷時に無効電力が余剰となり系統電圧が上昇しやすくなっている。(フェランチ現象の話でここは理解できます。静電容量が大きいCが大きいと電流IはI=JωCVで無効電力はQ=JωCV^2となって大きくなるからだと思います、ILにICが打ち勝って進み力率になるのもわかります) 問題は次の文章なのですが、 このため余剰無効電吸収のため、発電機の進相運転を行い発電機の励磁電流を減少させて行う。ただし、内部相角差が大きくなり安定度が減少します。とのないようです。なぜ発電機の進相の運転をすると無効電力が減少するのでしょうか??同じ働きをするものに同期調相機がありますが、同期調相機の場合は進み力改善は同様に励磁を弱めてリアクトルと同じ働きをさせると思うのですが関係があるのでしょうか??励磁を弱めると内部起電力が低下しE=444Fωφの同期機の誘導起電力の式から内部角差SINσ=XP/VrVsが大きくなり安定度が悪くなるのは調べてわかったのですが。大変長くなりましたが最後まで読んでいただきましてありがとうございました、ご教授よろしくお願いいたします。