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「成果主義」は日本の文化に適合すると思いますか?

私は今、成果主義について卒業論文を書いている最中で、「成果主義は日本の文化に適合するのか」ふと疑問に思いました。ここ数十年で日本は急速に成果主義へと移り変わりつつあるようです。欧米ですと、以前から用いられてきたスタイルですが、果たして日本の文化に適合するのでしょうか?若輩者なので、考えがまとまりません。是非皆さんのご意見をお聞かせ願えますか?

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  • aburakuni
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回答No.5

かってこの問題(成果主義の導入)にかかわり、散々この手の話をして来た中での個人的見解を・・・。 「文化に適合するか?」という問いの中には、「明確な特色を持った」文化が存在し、乖離しているとの前提があります。 しかしながらよく言われる、年功序列・終身雇用というセットは、所謂日本の企業文化の中の極一部でしかなく、どんな社会でも人事についての元々の原則は「成果主義」です。 典型的な日本企業における従来の成果主義は、終身雇用という前提の中で、成果への報酬を延払い化して行われてきています。 どんなに大きな成果を上げたものも、若ければ従来の給料が昇進で僅かに上がるだけでした。しかしその数年が、会社人生全体でみれば十分成果に見合う報酬として、ペイすると見ることが出来るため、納得が得られていました。 今の世の中は成果を上げた人が十年後にも会社に残るとは限りませんので、報酬を受け取る側としては延払いで納得できる状態ではありません。 今、成果主義には「人が人を評価できるか」といった本質論ポイ反論が行われますが、一体評価が行えないでどんな組織・やり方が可能になるでしょうか。従来のやり方でも「評価」があり、「間違い」や「不公平」があり、「脱落者」がありました。 企業が利益を追求する組織である限り、「成果」に「報い」てより大きな「成果」を求めると言うサイクルは追求されるに違いなく、その方法の形が最適なものに変わっていくだけの話です。

banLDK182
質問者

お礼

>今の世の中は成果を上げた人が十年後にも会社に残るとは限りませんので、報酬を受け取る側としては延払いで納得できる状態ではありません。 ・・・確かに必ずしも終身雇用主体でなくなった現在の社会では、そのように考えるのが自然なのかもしれませんね!その他の記述もとても参考になります! 労使とも納得のいく賃金考課は無いのでしょうかね(笑)? とても気になるところです。 貴重な回答ありがとうございました!

その他の回答 (6)

回答No.7

「日本文化」って、いつのものでしょう。古くは聖徳太子が実力重視の「冠位十二階」制度を作ったといわれているし、戦国時代の「下克上」などは実力主義の最たるものでしょう。これらは「日本文化」ではないのでしょうか。

banLDK182
質問者

補足

歴史的な日本文化ではなく、現代社会においての企業各々の文化や、日本の風土といった意味です。 説明が不十分だったようで、すみませんでした。 社会・経済のカテゴリでの投稿だったので、回答側もそういった意味での質問とは捉えないかなと思ったので・・・。 説明不足でした。

回答No.6

私は地方の会社(一応一部上場企業でその地域では大企業・全国的には中小企業)に勤めていますが、この10年で確実に成果主義、能力主義になったと思います。もはや田舎の保守的な企業においても成果主義は定着したと思います。ここで、わが社の現状を参考までに紹介いたします。 1.成果主義:半期ごとに目標を定め、期末に自己採点、上司の評価を受ける。勤務部署内、会社全体でのすりあわせにより、評価が決定される。これが、ボーナスに反映される。 2.能力主義:1年に1回、半期ごとの評価と別に能力を判定される。ここで、上位にランク付けされると翌年の給与に反映され(それほど大きな額ではない)、連続すると昇進につながる。能力が向上しないと昇進しないし、給与もそのままの状態が続く。30歳から給与が増えないまま10年、20年ということにもなる。現在では、50歳になっても30歳のときの仕事ぶりのままだと給与もそのままというのを、だれもがが納得する状況になりつつあります。(これが、公平な人事だと認識されている)。また、過去(年功序列重視の時代)に昇進したものの、能力が現在の資格に見合っていなければ、人事から改善指導が出され、それが3期続くと降格になります。 保守的な企業なので、毎年の評価ごとでは、給与、賞与ともに上位と下位との差はあまりありませんが、何年か続くと大きな差になってきています。まだ、終身雇用は維持されていますが、年功序列は完全に無くなっています。

banLDK182
質問者

お礼

現場の生の意見をお聞かせいただき、ありがとうございました。「現在社会では地方・中央に関係なく、幅広く成果主義や能力主義の賃金考課制度が用いられ、もはや定着している」ということなので、企業の形態や運用の仕方によってはうまくいっているのですね。 とても参考になりました!

回答No.4

普及すると思います。 他国のことは知りませんが、日本では人件費抑制の手段として使われていると思います。 就業者は、望んでいませんが、企業は採用していくと思います。そして、耐えられない人々は精神的に病んで、会社を去っていくのです。少しの勝ち組と多数の負け組ができて貧富の差が開いて行きます。 日本は、すべての面において、アメリカに追従しています。アメリカの姿は日本の5年後、10年後です。まあ、悪い面は取り入れなくてもいいと思うのですが、現実には悪い面の方が取り入れられていますね。 かつて、バブルの頃、日本型経営(=終身雇用)の勝利、なんていわれたこともありました。短期的な成果を要求されるアメリカ的経営に対し、長期的な見地で経営する日本の方が有利である、という論です。バブル崩壊で人件費抑制が至上命題になると、一転してアメリカ流経営(=成果主義)を取り入れる流れになりましたけど。

banLDK182
質問者

お礼

今のところ成果主義を採用している企業が多く、労働者の精神面や家族を養うための賃金設定、主に子供【未来の人材】に対する投資が度外視されているのが現状のようですね。この記述を読んで、アメリカはそのような問題についてどのように対処しているのかについて疑問を持ちました。新しい考察のキッカケになりました!貴重な意見ありがとうございました。

  • maniada55
  • ベストアンサー率40% (160/398)
回答No.3

成果主義はまず労働者の業績を公平に評価できることが 前提となると思いますが、現在の日本の一般的な企業でそれが 可能でしょうか?私は不可能と思います。 人件費抑制のいい道具として扱われるのではと思います。 そのため、今の日本には適合しないと思います。

banLDK182
質問者

お礼

「公平な評価」は成果主義の一番問題とされているポイントですね! これからそれぞれの企業がどのような答えを出していくか要チェックしていきたいと思います。 回答ありがとうございました!

  • hiro0294
  • ベストアンサー率50% (7/14)
回答No.2

「成果主義」と言えば聞こえはいいのですが、バブル崩壊後の厳しい時期に、企業が人件費を減らすための方便として使われただけ、という面も結構あったのではないでしょうか。今は逆に人が足りない時代ですから、こうした方法を維持しようとすると、ますます人が集まらなくなってしまう可能性が高いと思います。 「年功序列」とともに日本的雇用慣行の柱の一つである「終身雇用」も、バブル崩壊後に悪者扱いされましたが、今になって「団塊世代が退職して労働者が不足する」といった論調が強まり、実際に企業はあわてて30歳前後の、バブル崩壊後に採用を絞った年齢層の職員を雇っています(そうなることは見えていたにもかかわらず!)。従って、今後は徐々に「終身雇用」が復活していくでしょう。 「年功序列」と「終身雇用」が表裏一体のものであることを踏まえると、「終身雇用」が復活すれば、ある程度「年功序列」傾向が強まる要因となります。もはや右肩上がりの経済成長は期待できませんから、高度成長期のようなガチガチの年功序列に戻ることはないでしょうが、最近までもてはやされてきた勢いで「成果主義」が広がり続けることはないと思います。

banLDK182
質問者

お礼

貴重なご意見どうもありがとうございます! 人的資源の観点からそのような考え方もあるのですね!参考になります!

  • o24hit
  • ベストアンサー率50% (1340/2646)
回答No.1

 こんにちは。  日本の大人社会は「成果主義」がどんどん取り入れられています。公務員でさえ、そういう方法での検討がされています。  一方で学校教育、とりわけ保育園や小学校と言う、人格が最も形成される時期に、変な平等主義が広まっています。優劣をつけずに、能力の差に関係なく平等に扱うと言う事ですね。  この二つを考えて見ますと、日本の社会の一貫性のなさがよく出ていると思います。勿論学校は、良い職業人を育てる事だけが目的ではないのですが、そういう教育を受けてきた人が、成果主義の社会に放り込まれれば、適応できない人がたくさん出てくるのは想像にかたくないですね。  ニートと言う生活形態が増えつつある原因の一つではないかと、個人的には思います。

banLDK182
質問者

お礼

早速のご意見ありがとうございます! なるほど。確かにそのような矛盾が感じられますね。 考えもしなかった意見で、とても参考になりました。是非卒論に反映させていただきたく思います!ありがとうございます。