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鋼材の圧延材について

ys528の回答

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  • ys528
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回答No.3

同じ鋼種を使うのであれば、冷間圧延材と熱間圧延材との違いは、断面の一部が塑性化しているかしていないかです。 冷間成型の場合、成型するために曲げた部分が塑性化しています。従って、同断面・同材質で比較した場合、冷間成型材のほうが引張強度(降伏点強度)は低下し、硬さについても、塑性化部のヤング率は低下しているため熱間成型に比べ低下しています。どの程度低下しているかは断面形状によります。 また、鋼材は一般的に、塑性化すると結晶構造に変化が生じ、初期ではオーステナイト(非磁性体)であったものがマルテンサイト(磁性体)に変化します。従って塑性化している冷間成型材のほうが磁性は強いといえます。磁性の強さは塑性化している部分の大きさに比例します。

kougakubu
質問者

お礼

ご回答頂きまして有難うございます。お礼が遅くなり申し訳ございませんでした。大変参考になりました。

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