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違いを教えて下さい。
単座配位子と多座配位子とキレート配位子の違いがよくわかりません。配位子の数が違うと本に書いてあったのですが配位子ってどの部分を指すのかもよくわからないです。
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たとえば、銅(II)イオンの場合、4個のアンモニア分子と結合して [Cu(NH3)4]^2+ という式で表される錯体ができます。この結合は、N原子が、非共有電子対をCuに与えて生じる配位結合です。 このとき、Cuを中心原子、NH3を配位子といいます。 NH3は、N原子がCuと結合しています。このように、配位子の中の1つの原子だけが中心原子との配位結合をつくる場合、単座配位子といいます。 エチレンジアミン H2N-CH2-CH2-NH2 は、分子内にある2つのNが両方とも中心原子との配位結合をつくることができます。このような配位子を二座配位子といいます。一般に、二座以上の配位子を多座配位子といいます。 エチレンジアミンが配位結合すると、中心原子を含めて5個の原子でできた環状構造ができます。これをキレート環といい、キレート環を有する化合物をキレートといいます。したがって、キレート配位子はキレートをつくる配位子ということで、多座配位子と同意語です。
その他の回答 (1)
配位子というのを簡単に言えば、「金属錯体の金属でない部分」のことです。つまり、中心原子の空軌道に対して、電子対を供与して配位結合を作るような物質です。化学的に言うならば、Lewis塩基であることが配位子となるための必須条件です。 配位子となる分子やイオンにおいて、同一分子(あるいはイオン)内に、金属と配位結合を形成する部分が1箇所であれば単座配位子ということになり、複数であれば多座配位子になります。(このあたりはNo.1のご回答と同じです。)
お礼
解答ありがとうございます。
お礼
丁寧な解説つきの解答ありがとうございます!