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キレートと吸着の違い
化学に関して全く素人の者です。 解毒について調べていたら出てきたのですが、 「キレート」と「吸着」ってどう違うのでしょうか? ・キレート:有害物質をカニのはさみのような部分で捕らえること ・吸着:炭などもともとある穴に有害物質が入ること こんな漠然とした感じで理解しているのですが、 検索していたら「キレート吸着」という言葉も出てきて、混乱しています。 違いについて教えてください。
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キレートというのは他の分子やイオンを、挟み込むような形で結合を作ることによって補足することです。主として溶液中での話ですが、その結果できるものが沈殿することもありますし、溶けたままのこともあります。 それに対して、吸着というのは、主として固体の表面に分子やイオンがくっつくことを言います。ただし、どういう理由(あるいは原理)でくっついているかということは問題になりません。単に穴にはまり込んでいる場合もあるでしょうし、結合を形成している場合もあるでしょう。 したがって、吸着の原理がキレート形成ということもあり得るわけで、その場合にはキレート吸着ということになるのでしょう。 キレートというのは「結合が形成される様式」であり、吸着というのは、固体などに、他の分子やイオンがくっつくという「現象」のことです。つまり、概念として別のものですので、両立することもあり得るわけです。
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ご呈示になった件は「化学反応」と「物理吸着」とでかなり差があります。 純粋に「物理学的」な観点からすれば似たような行動: 1.温度を上げると解離する。 2.純溶媒(あるいは純空気)を流すと外れてくる(吸着平衡が解離側に有利になる) などがありますが、物理吸着の方は概念としてはっきり目に見えるかたちで説明するのがよりムツカシイ:ファンデルワールス力の世界になってしまうということではないでしょうか。 キレートは電荷の引き合いと金属への配位で簡単に説明されますから。
お礼
ご回答いただき、ありがとうございました。 お礼が遅くなり、大変失礼致しました。 原理をとても詳しくご説明いただき、ありがとうございます。 その道のご専門の方なのでしょうか。 専門用語を理解するのに少し時間がかかりましたが、 イメージは理解できたと思います。 本当にありがとうございました。
- ti4989
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厳密な説明は省いて、ざっくりとしたことを申し上げますと、 吸着のひとつとしてキレートがあると言えます。 キレートというのは、目的物質を、補足する側の分子の2点以上で吸着している「状態」を指します。 吸着している「状態」でなく、「方法」としてとらえたときは 「キレート吸着」と呼んでいるのだと思います。 普通は化学の分野で、金属錯体を形成するときに、中心金属と配位子の関係を表現する際にキレートという言葉を使います。
お礼
ご回答いただき、ありがとうございました。 お礼が遅くなり、大変失礼致しました。 ざっくりと、とおっしゃっていますが、 素人の私でもわかりやすく、参考になりました。 (最後の2行はもう少し勉強させていただきます) 本当にありがとうございました。
お礼
ご回答いただき、ありがとうございました。 お礼が遅くなり、大変失礼致しました。 素人の私でもイメージしやすく、理解しやすいご回答でした。 概念として別とのこと、よく分かりました。 本当にありがとうございました。